全開ガール #08【新垣結衣 錦戸亮 平山浩行 薬師丸ひろ子ほか】 2014.10.29

(若葉)あのう。
皆さんはいつ?
(スタッフ)お連れの皆さまなら…。

(昇子)今さっき帰ったとこよ。
もちろんおいしいデザートにコーヒーまで頂いてね。
あっ。
すみませんでした。
(昇子)ランチの前に日向から電話があってね。
えっ?
(昇子)婚約発表の前に私からあなたに確認してほしいことがあったようよ。
本気で新堂先生と結婚する気があるかどうか。
(昇子)驚いたわ。
あの子があなたの心配するなんて。
で本音はどうなの?
(昇子)まあこのありさまだから答えを聞くまでもないかもしれないけど。
私の気持ちは変わりません。
私は一度受けたことは最後まで必ずやり遂げます。
それが…。
(昇子)それがポリシーなので婚約したからには必ず結婚してみせます。
(昇子)そういうことね?はい。
意地っ張りね。
フフフ。
私はこれからブライトンに行くからあなたは戻ってブルックリンのデューデリジェンスまとめておいてちょうだい。
はい。
申し訳ありませんでした。
(佐古田)うん。
貴重なお時間を割いていただいたのに本当に失礼いたしました。
(佐古田)飲み過ぎたよ!どういうことだ?えっ?婚約報告会に当事者が来ないってのは。
えっ?理由を言え。
理由を。
それはその。
(佐古田)うん。
たまたま公園を通ったら。
(佐古田)ああ。
ベンチで苦しんでる人がいて。
(そよ子)具合が悪いってことですか?ええ。
こう手足を震わせて頭を抱えているというか。
(佐古田)それ熱中症だ。
えっ?あっ。
ああ。
ところでな熱中症っていうのはな高温多湿…。
ああいいや。
それでそのまま放置しておくわけにもいかず。
介抱したんですか?介抱?そう。
そうです。
介抱ですあれは。
それでランチタイムに間に合わず。
(実夏)で結局どうなったの?その人。
それは…。
(そよ子)助かったんですね?
(佐古田)助かった!婚約披露があるのに人助けするなんてさすがですね鮎川先生。
それほどでも。
(響一)もうその辺で。
(佐古田)その辺にしよう。
うん。
(響一)まあもともとランチついでのささやかな報告会なのでここは僕に免じて。
(佐古田)免じてくれよ!
(そよ子)何にせよおめでとうございます!
(佐古田)なあ。
ホントだ。
おめでとうだ!ああ!あっそうだ。
次は結婚式だな。
なっ?ええー。
結婚式というのはな。
いいか?婚姻を確認する儀式のことを…。
(実夏)うるさいな。
介抱した相手ってもしかして知ってる人?えっ?い…いいえ。
あの見ず知らずの通りすがりの方です。
そっか。
はい。
じゃあ結婚の準備していってもいい?ええ。
もちろん。
うちの親とも相談して今後のスケジュール考えるよ。
はい。
お任せします。
(日向)婚約発表ぶっちしたそうですね。
それで落ち込んでるんですか?違います。
初めて…。
初めてついてしまったもので。
(日向)嘘をですか?図星ですね。

(園長)自分に嘘をつくと痛い目に遭いますよ。
とっくに分かっていることなのに気付かないふりをして目をつぶって。
だが後悔したときにはもう遅い。
あっ。
私は何も。
(園長)俺も昔そんなことがあってね。
ほろ苦い初恋の人。
日向のお母さんに。
(若葉・日向)えっ!?
(うらら)子供のころの話ですよ。
お父さんと日向ちゃんのお母さん三葉の森の同級生で。
ここの?
(うらら)はい。
(園長)今となっては淡い思い出だがあのときもし体当たりで…。
(うらら)気にしないでください。
日向ちゃん。
またあした。
(日向)また今度その続き聞かせてください。
いいか!後悔したって遅いんだぞ。
(日向)だそうですよ。
後悔なんて。
(・『だんご3兄弟』の着信音)もしもし。
(草太)あの。
そのう。
昼間はすいませんでした。
あんな醜態。
いえ。
もう大丈夫ですか?
(草太)いや。
大丈夫ってわけじゃないんですが。
切り替えて何とかしゃっきりやってます。
なら何よりです。
でご用件は?その。
ありがとうございます。
それだけ伝えたかったんで。
あとそれと婚約おめでとうございます。
あっ。
ああ。
(通話の切れる音)
(不通音)ハァー。
もしもし。
(響一)僕だけど今大丈夫?はい。
(響一)さっきおふくろと話してやっぱりちゃんと結納をした方がいいってことになってね。
えっ!?
(響一)急で申し訳ないけど週末ご挨拶も兼ねて君のお父さんをこっちに招待できないかな?私の父をですか?
(響一)おふくろが来週からまたウィーンに行くからその前にセッティングできればと思ってね。
あっ。
うちは山形で遠いですし。
あのまずは…。
まずは私から報告しておきますので。
そういうわけにもいかないだろ。
こっちに来るのが大変なら僕らが山形にお伺いしようか?いいえ!とんでもない!そんなお手間を取らせるわけには。
あっ。
それに以前お話ししたとおり父は質実剛健がモットーで実家は私のアパートよりも質素。
起業家というか夢想家というか。
友人に誘われて事業を手助けしては失敗したり。
成功したり失敗したりでなかなか職も安定せず。
もう今山形にいるかどうかも。
連絡取ってないの?就職が決まったときにしたきりで。
連絡取れないの?父は携帯を持たない主義で。
僕の方で連絡が取れるよう何か手を尽くしてみようか?ああいや。
いえ!あっ。
分かりました。
大丈夫です。
私の方で何とか。
何とか連絡を取ってみます。
よろしくお願いします。
(うらら)はい。
あっ鮎川さん。
母子手帳もらってないんですけど。
えっ?
(うらら)今日健康診断なんで。
あっ。
そうでしたね。
ありましたここに。
はい。

(園長)母子手帳は子供の健康管理はもちろん子供の成長をつづった記録です。
子供が大人になったとき親にとってこれは宝物になる。
大切に保管してください。
はい。
心して。
よしみんな!健康診断始めるぞ!
(園児たち)はーい!実家に電報を送ってみたんですがやっぱり連絡が取れずじまいで。
あの。
週末は取りあえず私だけで。

(久男)あのう。
(佐古田)おい男。
水道屋さんだね。
(久男)えっ?
(佐古田)男子トイレあっちだよ。
何か詰まっちゃってね。
(久男)詰まり?
(佐古田)うん。
(久男)それはお困りで。
(佐古田)困ってるよ。
(久男)私でよければ。
(佐古田)いや。
っていうか君が直せ。
君が直してほしい。
あのもう新堂先生。
もう会議が始まりますからこのまま第3会議室に向かった方が。
おっと。
じゃあその話はまた後で。
はい。
(久男)シュッシュッシュッ…。
(佐古田)うん?君大丈夫か?何しったなや!?
(佐古田)なや?あっ。
何してるんですか?
(久男)おう若葉!
(佐古田)おう?ああ。
あのあの。
トイレはこっちです。
私が案内しますから。
(佐古田)今なま…。
おう?おっ父。
何した?何で来たなや?電報見て知り合いの長距離トラック飛び乗ったのさ。
お前が婚約したっていうがら。
だがら…。
(せきばらい)だから都合つけて来らんねえって電報返してくれって書いでんでろ。
そんなわけにはいかないよ。
雇ってくれた皆さんに挨拶もしてねがったし。
えっ!?
(久男)だだちゃ豆どうぞ。
(女性たち)だだちゃ豆?若葉の父です。
若葉をよろしく。
挨拶も土産もいいがら。
せっかくご挨拶に来てくださったんですもの。
ありがたく頂きましょ。
若葉さんの上司の桜川です。
(久男)いつも若葉がお世話になってます。
おいしい!フフフ。
すいません。
突然上京してきて。
あのアポイントもなく。
(昇子)いいのよ。
私もあなたと同じで苦労してここまで来た口だから。
えっ?
(昇子)私のお部屋にどうぞ。
打ち合わせに出るまで時間がありますから。
山形のお話でもゆっくり聞かせてください。
(久男)はい!
(昇子)遊園地の代わりにバスに?
(久男)んだ。
貧乏だったんでバスに乗ってあっちこっち。
でもそれが楽しかったみてえで。
(昇子)ホント。
(そよ子)あの方ホントに鮎川先生の?シーッ。
(久男)いやぁ。
桜川先生いい人だけちゃ。
まだすぐそうやって誰でも簡単に信用して。
ほら早く。
早く乗って。
こごが私のアパート。
ここまで来らったんから1人で行がいんでろ?来て迷惑だったかのう?そうは言ってません。
言ってねえけど。
とにかく私が帰るまで部屋で待ってで。
お願い。
ハァー。
参った。

(女性)新堂先生。
ご結婚おめでとうございます。
(女性)おめでとうございます。
(響一)いやいや。
まだ婚約段階だから。
よかった。
気付いてないっぽい。
(そよ子)新堂先生にご紹介しなくてよかったんですか?いいの。
あっ。
あなたも取りあえず黙っておいて。
今日は二度目の給料日。
せめて見栄えだけでもよくしてから。
(そよ子)でもいきなりでちょっと驚きましたけど鮎川先生のお父さんいい方そうですね。
ちょっと草太さんに似てるっていうか。
まあ確かにお人よしで頼まれると断われないところは同じかもしれませんね。
イクメンってところも一緒ですよね。
えっ?だって鮎川先生のお母さん小さいころに亡くなったんですよね?男手一つで子供を育てるってすごいですよね。
すごい?子供に苦労を掛けずに育て上げて初めてすごいと言えるんです。
イクメンはイクメンでもあの2人は役立たずのイクメン。
ダブルダンゴムシです。
(そよ子)そこまで言わなくても。
(日向)それ新堂先生へのプレゼントですか?違います。
上京した父のワードローブです。
(佐間男)お父さん?ええ。
結納のために上京したんです。
(チャボ・西野・佐間男)結納!?
(ビー太郎)結納って何だ?
(日向)結婚を約束する儀式。
(佐間男)悪魔にも親が。
(西野)どんな親なんだ!?やっぱり悪魔の親は悪魔?
(チャボ)子は親の映し鏡って言いますからね。
そうなんですか。
もう結納ですか。
早いっすね。
(ビー太郎)お父。
いいのか?いいって何が?若葉さん。
迷いはないんですか?迷うことなどありません。
私は上昇あるのみです。
(うらら)あっ。
皆さん。
これ。
母子手帳お返しします。
(チャボ)はーい。
(ビー太郎)おいら身長1cm伸びたぞ!おう!1cmも伸びたか。
やったな。
私500gもスリムになりました。
若葉さんの体重は?適正体重でBMI数値も正常。
メタボの心配もありません。
それより今日の輪番どなたでしたっけ?えっ?私?あっ。
でもお父さん来てるんですよね。

(園長)ほう。
お父さんが?そうです。
そのとおりです。
誰か代わってください。
(佐間男)無理。
今日舞台のリハ。
(西野)うちの工場も夜勤続きで。
(チャボ)いえいえいえ。
私も。
あっ。
すいません。
昨日おやっさんに無理してもらっちゃったら何かじが悪化しちゃったみたいで。
今日どうにも。
(ビー太郎)若葉と似てるか?
(久男)若葉は母親似なんです。
(ビー太郎・日向)ああー。
(チャボジュニア・西野ジュニア)ああー。
顔も頭も私と似なくてよかったです。
(チャボジュニア)でも誰かを思い出すような。
そういえば笑顔がどことなくビー太郎君のお父さんと。
(ビー太郎)似てるかぁ?似てません!狭くて暑い。
(メールの着信音)
(子供たち)何で…。
何してんだよ?これ。
(実夏)「私が頼んだ資料のコピーまだ?」しまった。
私としたことが。
お父さん!お父さん!
(久男)えっ?子供たちの面倒見てもらえる?1時間で戻るから。
(久男)うん。
うんうん。
(昇子)あら?子供たちは?1時間だけ父に見てもらってまして。
ああ。
あなたのお父さんなら安心ね。
そうですか?あの人はその。
色々と不器用なので。
自己破産してたそうね。
そこまで話したんですか!?でも免責を受けているので今は社会復帰してローンも組めるように。
分かってるわ。
破産制度は人生をやり直すチャンスを与えるためにつくられた制度。
後は自分しだいで人生逆転勝利もできる。
でしょ?
(若葉)《自己破産申し立て受理証明書です》《父は免責されます。
お引き取りください!》
(鷲津)《よーくできましたと言いたいとこだがな》《このまんまじゃ終わらねえぞ》お待たせしました。
あっ。
うん?「みんながル・佐藤でご飯が食べたいというのでしりとりしながらでかけてきます。
父より」えっ?来ていただいてうれしいです。
お父さんも何かどうです?何でも作りますから。
(久男)いえ。
私はしょうゆ飯でいいです。
いや。
そんな遠慮しないでくださいよ。
お父さんも輪番制に協力してくれたんですから好きなだけ…。
いえ。
昔若葉とよく2人で食べたんで。
娘を嫁に出す父親の心境というか。
分かりました。
しょうゆ飯1丁承りました。

(鷲津)久しぶりだなお嬢ちゃん。
いや。
弁護士先生。
何であなたがここに?
(鷲津)このままじゃ終わらないと言っただろ?
(響一)ただいま。
(母)若葉さんのお父さまのことなんだけど。
一応新堂家に迎えるに当たって若葉さんの身上調査させてもらったの。
何か問題でも?
(母)少しね。
婚約おめでとうございます。
娘さんを嫁がせるってどんな気持ちなんですか?さみしくてたまらねえけど幸せだぁ。
(久男)ああー。
あいつ昔はこんなちっちゃくてな。
母子手帳の記録が1cm伸びるごとに喜んで。
あっ。
分かりますそれ。
これ子供が大人になったら宝物になるんだろうなぁって。
(久男)宝物というかお守り。
お守り?
(久男)子供のころは仲が良かったんですがね。
私がふがいないもんで。
勉強勉強って机さかじりつくようになって。
いつのころからか食卓は一緒に囲んでも会話もしねくなりましてね。
いや。
それでも東大合格して弁護士ですもん。
すごいっすよ。
まあそういうのを見ると何だかほっとするんです。
大人さなって遠く離れても。
そばにいるようなってことですかね。
こんな父親恥ずかしいだけで。
お父さんはいい父親です。
子供たちが懐いてたのが証明してます。
だから堂々と結納に行ってください。
(泣き声)
(久男)でも父親失格なんで。
いや。
そんなことないですよ。
あんな真っすぐな娘さん育て上げたんですから。
俺の方こそホントは父親失格なんで。
どうしようもねえ。
おいらの笑顔は父ちゃんそっくり。
えっ?ってビー太郎君が自慢してました。
(ビー太郎)《「え」エクレア》
(チャボジュニア)《「あ」アサガオ!》
(久男)《「お」お味噌》
(ビー太郎)《「そ」「そ」》《そっくり!おいらの笑顔は父ちゃんそっくり!》
(久男)《えっ?》《じいちゃんだけには教えるな》《お父はさホントの父ちゃんじゃないんだ》《でもみんなに言われんだ。
笑顔そっくりだって》《へえー》
(ビー太郎)《おいらはホントは泣き虫でびーびー泣くからビー太郎って》《でもお父にもらったんだこれ》
(久男)《フフフフ》《だからホントの父ちゃんだろ?》
(久男)父親譲りの笑顔。
それこそ本当の親子の絆です。
いや。
何泣かせるようなこと。
やめてくださいよ。
アハッ。
それそれ。
そっくりだぁ。
アハハハ。
(佐間男)あれ?あれ?この方もしや。
(チャボ)まさか噂の悪魔の?いや。
いやいやそんな。
あの。
まあ若葉さんの。
(3人)ああ。
おかえり。
お父さん。
何してくれたの?せっかく社会復帰したのにまただまされて保証人なんかに。
(久男)違うよ。
だまされたんじゃなくて今一緒にやってる養鶏場の仲間が一緒に手広くやろうって。
だからそれがだまされてるっていうの。
若葉さん。
どうしてチャンスをあげてもおんなじこと繰り返すの?
(佐間男)な…何だ?それ。
父親によくそんな。
この借金新堂先生のお母さまが肩代わりしてくれたって。
私の努力をどうしてこんな形で。
電報で飛んできたのもこのためでしょ?
(久男)違うよ!それは違うよ!肩代わりなんて知らないし向こうのご両親さ会ったこともないし。
ハァー。
日向さん行きますよ。
ちょっ。
若葉さん!申し訳ありません!
(母)そんなつもりで肩代わりしたわけじゃ。
ねえ?
(父)うん。
ああ。
頭を上げてください。
いえ!このお金は必ず私が返します。
500万なんて結納金と思えば大した額じゃ。
大したお金です。
私にとってはとてつもなく大きな。
(母)あなたのそういうところが私は新堂家にふさわしいと思っているの。
だから恥だとは思わないでね。
(久男)申し訳ございません!
(久男)申し訳ございません!このご恩は一生。
一生忘れません。
(久男)よろしくお願いいたします!
(久男)色々ありがとうございました。
いきなり押し掛けてごちそうさまでなって。
あれ。
これちょっこしなんですけど。
しょうゆ飯代の。
あっいやいや。
やめてください。
あれは俺の気持ちなんで。
ビー太郎もじいちゃんできたって喜んでましたし。
なっ?
(ビー太郎)また遊びに来てな。
じいちゃん。
ハハッ。
ありがとうございます。
あっ。
お礼ついでにこれ若葉に渡していただけませんか?あっ。
(久男)若葉が生まれたときからこつこつためたお金です。
あいつがお嫁にいくときのためにって。
借金取りも取っていかなかった。
こんなはした金恥ずかしいかぎりですが。
分かりました。
必ず若葉さんに届けます。
ありがとうございます。
(ビー太郎)バイバイ!またしり取りしような。
「な」「な」ナスビ!ビー太郎。
(ビー太郎)うま味調味料。
「う」ウサギ。
あっ。
うわー!
(佐間男)すいません。
大丈夫?大丈夫ですか?
(久男)ああああ。
お父さん。
(久男)大丈夫です。
帰りは?俺送っていきましょうか?
(久男)ああ。
知り合いのトラックさ乗していただくもんで。
ありがとうございます。
(佐間男)あっどうも。
(久男)ありがとうございます。
(子供たち)じゃあね。
また来て。
(久男)バイバイ。
ありがとうございます。
(チャボジュニア)じゃあね。
(久男)ありがとうございます。
お父さんがこれを?はい。
渡してほしいって。
毎年2,705円の積み立て?何?この半端な。
24年で6万6,558円。
こんなわずかな積み立て何の役に?確かに少ないかもしれないですけど。
その。
嫁入りの足しに渡してほしいって。
バカバカしい。
いや。
それでもちゃんと受け取ってあげてください。
お父さんの24年分の思いが詰まってるんで。
じゃあ。

(ノック)・
(鷲津)お嬢ちゃんいるかい?何の用ですか?まさかまだ借金があると?
(鷲津)いいや。
最後にもう一度弁護士先生の面を見ておこうと思ってな。
それで済むならどうぞ存分に見てください。
(鷲津)おう。
それ。
(鷲津)これはあんたの親父さんの唯一の貯金だったね。
あんときは3万ちょいしかなかったが。
欲しいなら差し上げます。
その代わり二度と私に付きまとわないでください。
それからこれ。
私と父が結んだ委任契約書です。
これで貸金業法21条1項9号により今後いかなる債務が発生してもあなたが債務者である父に直接会うことはできません。
父親思いだな。
自分の身を守っているだけです。
相変わらずだ。
あんときもそうやって食ってかかってきた。
(若葉)《ちょっと待て!》
(若葉)《利息の引き直し証明書です》《訴えられる前に払い過ぎた利子を返してください!》債権放棄後もあなたが嫌がらせをしたからです。
(鷲津)ホントにいいのか?ええ。
じゃあ遠慮なく頂いてくよ。
(佐間男)悪いね。
ごちそうになっちゃって。
いやいや。
そんな。
カブトムシ捕まえてもらったお礼です。
みんなお代わりいるか?
(子供たち)もっけだの!もっけだのって。
何だ?それ。
山形弁でありがとうって意味だって。
じいちゃんに教わった。
そっか。
もっけだのか。
(西野)何かあったかい言葉っすね。
(子供たち)もっけだの!あれ?この母子手帳俺んじゃないぞ。
鮎川若葉。
(西野)えっ?あっ。
ホントだ。
あの親父さんが肌身離さず持ってたやつだな。
あっ。
そういえばお守りだって。
2,705g。
生まれたとき結構ちっちゃかったんだな。
えっ?2,705g?
(佐間男)ああ。
ちょっ。
ちょっと借りていいっすか?えっ?
(・『だんご3兄弟』の着信音)はい。
若葉さんの体重なんです。
体重?積み立て額の2,705円は若葉さんが生まれたときの体重なんです。
2,705g。
それと同じ金額を3月14日。
若葉さんの誕生日に毎年必ず貯金してたんです。
あのお金にはあの泥だらけの通帳にはお父さんの若葉さんへの思いが詰まってるんです。

(男性)おりゃあ!何だ?てめえは!
(男性)てめえはよノックもできねえのか?ノックも。
この野郎!へば!私の通帳返してください。
差し上げますって言ったのはあんただぞ。
確かに言いました。
ですから同じ金額で買い取らせてください。
(男性)バカか!この野郎てめえ。
(男性)同じことなんだよ!
(鷲津)わざわざそのために乗り込んできたのか?あの6万6,558円は私にとってただの6万6,558円じゃなかったんです。
何にも代えられない特別な6万6,558円なんです。
(男性)ふざけんな!この野郎!
(男性)だったらよこの指輪と交換してもらおうじゃねえか。
(鷲津)触るんじゃねえ!そうか。
気が付いたんなら持ってけよ。
(男性)社長!
(鷲津)俺が昔その通帳だけは手を出さなかった理由が分かるか?ったく。
親ってもんはよ。
あっ。
お父さん!これお守り!お父さん!お父さん!
(若葉)《ご飯だ。
ご飯がうれしいな》《いっぱい食べてハッピッピ》《ご飯だ。
ご飯でありがたいや。
もぐもぐ…》
(若葉)《気持ちいい》
(久男)《どうだ?》
(若葉・久男)《あっよいよい》《あっよいよい》
(久男・若葉)《竹とんぼ》
(久男)《若葉》
(若葉)《うん?》
(久男)《だいぶ大きくなったのう》
(若葉)《何で?》《前より重くなった》《ホント?大人さなった》《うん》《おいしい?かんで食べるんだよ》《お父》
(久男)《若葉》《はい》《ありがと》《・「あげましょもものはな」》《・「ごにんばやしのふえたいこ」》《お父。
来て来て》
(久男)《若葉》《「おとうだいす…」》《「だいすき」!若葉!もっけだの!》《ああー。
もっけだの!アハハハ。
アハハハ》
(久男・若葉)《来ないかな》・
(クラクション)《バス来た!》
(久男)《バスだバスだ》《バス来た!》《バスバスバスバス大好き!》もっけだの。
お父。
(園児)さよなら。
(園長)はい。
さよなら。
(昇子)久しぶり。
大好きなショートケーキ。
(園長)あっ。
(昇子)はい。
(園長)ありがとう。
お遊戯会のときは見掛けただけで話もできずで。
珍しいねお迎えなんて。
どうしてかなぁ?会いたくなるのよね最近。
えっ?素直だったころの自分に。
(園長)あっ。
ああ。
(響一)結納を済ませまして式も早めにしようと思っています。
(男性)新しいCEOからもおめでとうと。
(響一)ありがとうございます。
(男性)ところで桜川先生は最近どうなんだね?
(響一)やはり母親というのは難しいですね。
お母さん!
(昇子)ああ日向。
今日1日いれる?
(昇子)いれるいれる。
ウフフ。
それじゃ。
(園長)あっ。
(日向)さよなら。
(響一)ここんところ仕事より子供との距離を近づけることに奔走しているようで。
(男性)そろそろ君の時代かな。
(響一)だとうれしいんですが。
見送ったんですね。
お父さんのトラック。
これお父さんに返せなかったんで後で山形に送ってあげてください。
これお守りだって肌身離さず持ってたみたいなんで。
バカみたい。
あっ。
俺謝んないと。
それ見ちゃったこと。
そうです。
個人情報を勝手に見ることは。
何かちっちゃいころの若葉さんに会えた気がして楽しかったっす。
えっ?生まれたときの身長体重。
そっから始まってポリオとか予防接種の欄には書ききれなくて両面テープで紙付け足して。
かかった病気の欄には書き込みがびっしり。
ああ。
字が汚いし間違ってるし。
若葉さんもこうやってどんどん大きくなってったんですね。
ですから個人情報を勝手に見るのは。
はい。
でもたまにはいいじゃないっすか。
こういう恥ずかしいの見られちゃうのも。
この手帳はお父さんのお守り。
その通帳はこれからずっと若葉さんのお守りですね。
うわー。
一番星。
今だけいいですか?今だけです。
今だけこうさせてください。
(泣き声)2014/10/29(水) 15:53〜16:48
関西テレビ1
全開ガール #08[再][字]【新垣結衣 錦戸亮 平山浩行 薬師丸ひろ子ほか】

結納の為、父の突然の訪問に戸惑う若葉。それを聞いた草太は何とか冷静を保つが、やがて若葉への父の愛情を誰よりも理解する。父と和解し涙した若葉は草太の背中を借りて…

詳細情報
番組内容
 鮎川若葉(新垣結衣)は、自分と新堂響一(平山浩行)の婚約パーティーが催されたレストランに駆けつけたが、会はすでにお開きとなっていた。しかし、そこには桜川昇子(薬師丸ひろ子)がいて、若葉に本気で響一と結婚するつもりなのかと尋ねた。若葉は迷いを見せながらも、自分の気持ちは変わらないと結婚への意志を示す。法律事務所に戻った若葉は、響一や汐田そよ子(蓮佛美沙子)らにパーティーの件を謝罪。
番組内容2
しかし、欠席した理由を病人を介抱をしていたから、とウソをついてしまう。そんな折、響一から、結納を行いたいので若葉の父親に上京してもらえないか、と連絡が入った。金にだらしがなく貧しい自分の父親を響一の両親に引き合わせたくない若葉は、父親に電報を打ち、上京を断るようにと指示した。ところが数日後、若葉の父・久男(神戸浩)が突然、法律事務所にやってきた。驚愕した若葉は、
番組内容3
響一に見つからないうちに父親を連れ出そうとするが、そんな2人に昇子が声をかける。その後、保育園に桜川日向(谷花音)を迎えにいった若葉は、そこで父親が結納のために上京していることを話した。それを聞いた山田草太(錦戸亮)はなんとか冷静さを保つが、ビー太郎(高木星来)が草太にそれでいいのかと聞く。
 すると日向も、若葉に迷いはないのかと尋ねた。若葉は、自分は上昇あるのみで迷うことなどないと言い…。
出演者
鮎川若葉: 新垣結衣 
山田草太: 錦戸亮
 ○ 
新堂響一: 平山浩行 
汐田そよ子: 蓮佛美沙子 
西野健太郎: 鈴木亮平 
花村うらら: 皆藤愛子
 ○ 
花村仁: 竹内力
 ○ 
モーリス佐古田: 佐藤二朗 
鶏井宏: 皆川猿時 
九条実夏: 青山倫子 
林佐間男: 荒川良々
 ○ 
桜川昇子: 薬師丸ひろ子
原作・脚本
【脚本】
吉田智子(『美女か野獣』『働きマン』『黄金の豚』ほか)
監督・演出
【演出】
武内英樹(『神様、もう少しだけ』『カバチタレ』『電車男』『のだめカンタービレ』ほか)
音楽
Face2fAKE 

【主題歌】
Every Little Thing 

【エンディング】
関ジャニ∞
制作
フジテレビドラマ制作センター

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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