金田一耕助vs明智小五郎ふたたび 2014.09.29

(庸子)一平さんお薬です。
(一平)はい。
(男爵)おい一平。
(一平)はい。
(男爵)今日は気分がいいんだ。
もう少しゆっくりしていこう。
(男爵)先生はどうかね?
(庸子)あっはい。
(庸子)最近男爵さまの体調も良いようね。
(一平)先生のおかげです。
まあ。
お上手だこと。
(男爵)ホントですよ。
先生には感謝してます。
(一平)お薬の時間です。
(男爵)あしたこれを頼むよ。
(一平)かしこまりました。

(男爵)ううっ…うう…。
(一平)男爵さま?どうかされましたか?男爵さま?男爵さま?
(一平)男爵さま!
(男の子)お父ちゃん。
(男の子)お父ちゃん。
(玉緒)さすがは名探偵だよなぁ。
また新聞の一面明智先生か。
それに引き替えうちの名探偵は…。
(金田一)フゥ〜。
(玉緒)ハァ〜。
猫を捕まえんのが探偵の仕事かね。
玉緒君。
気が散るんだけどね。
がきはトンボ捕りにでも行ったらどうだろう。
(玉緒)フンッ。
前の事件でせっかく新聞に載ったのにろくな仕事が来ないじゃないか。
こないだは浮気調査だしその前はケンカの仲裁。
おまけに迷い猫の捕獲なんて。
気が散るって言ってるんだけど。
だいたい明智先生は肝心の二十面相を逃がしちゃったんだよ。
僕に任せてくれればとっくに逮捕されてるさ。
フゥ〜。

(星子)ごめんください。
は〜い。
仕事の依頼かなぁ?ふん。
どうせご用聞きだよ。
(星子)金田一先生はご在宅でしょうか?先生?
(星子)ええ。
有名な探偵の。
有名!?
(玉緒)おいへぼ探偵。
仕事の依頼だそうだ。
ほら。
だから僕はそう…。
あっ。
どうぞどうぞ。
入ってください。
ちょ…ちょっと待って。
2分待ってください。
ぼけっとしてないで早く片付けろよ。
あとお茶とようかん。
な…何で私が?へぇ〜。
上海でお勤めを?どうりでハイカラでいらっしゃる。
(星子)先日帰国したばかりでして。
先生のご活躍は向こうでも報じられましたから。
僕のことが上海でも?本人は事件を解決した記憶がないんですけどね。
えっ?何…何言ってんだ?さっさとトンボでも捕りに行ってきなさい。
あんまり早く帰ってこないでね。
は〜い。
すいません。
それであの依頼というのは?あっはい。
2週間ほど前私の父柳條清久男爵が毒を盛られた事件をご存じでしょうか?柳條男爵?確か新聞で…。
父は一命を取り留めましたがいまだに昏睡状態です。
ありましたありました。
でも記事によると犯人はもう逮捕されてると。
私には信じられません。
折口先生は20年以上も父の主治医をされてきた方です。
このようなことをするはずがありません。
それに…。
それに?実は父は倒れる直前に私宛てに手紙を書いていました。
そこには「大事なことを伝えたいから帰国してほしい」とありました。
きっと父は家の後継者について話したかったんじゃないかと思いまして。
後継者?そういえば新聞にも爵位や財産を誰が引き継ぐのかまだ未定だと書かれてますね。
なるほど。
つまりあなたは事件の裏にその後継者問題が絡んでいると?それを調べてもらうために金田一さんのお力を貸していただきたいのです。
お安いご用です。
幸い時間は有り余ってますんで。
これは?そんなの近所のがきにやらせとけばいいんですよ。
これどうぞ。
これ。
まあ粗末なお茶なんですけどね。
ハッハッハッハ…。
チッ。
(小林)それにしても二十面相は手ごわいですね。
(明智)ああ。
用意周到に逃走経路を調べ上げていたんだろうね。
あと一歩で逮捕できたんだけど。
(文代)また事件のお話ですか?男の人って同じような話ばっかりして。
よくもまぁ懲りないもんですこと。
(小林)探偵団の仲間に報告しなければならないんです。
(文代)あらそう。
はい。
お手紙です。

(文代)どうしました?「明智小五郎殿」「きたる中秋の名月に注意されたい」「尚徳山に傳わる金の如來像を戴きたくここに通告する」「怪人二十面相」えっ?
(文代)ハァ…。
こちらも懲りないようで。
(明智)今度こそ逃がさないぞ。
(一平)おかえりなさいませ。
(星子)うちの使用人の一平です。
どうも。
こちら金田一先生。
(一平)お待ちしておりました。
お嬢さまからはお噂は伺っております。
フフッ。
ちょっと一平。
先生の前だからってそんなに気取らなくていいわよ。
えっ?あっ…。
一平とは幼なじみなんです。
いつもは下の名前で呼ぶのに急にお嬢さまだなんて呼ぶからおかしくて。
ああそういうことでしたか。
この橋を渡ると尚徳村です。
何もない所で驚かれたでしょ?いえ。
逆にのんびりできるってもんですよ。
捜査の方はちゃんとかっとやります…。
どうしました?キャッ!うわっ!
(一平)あれは…。
あっ。
数馬お兄さま。
えっ?
(正田)また事情聴くかもしれんからあの村から離れんようにな。
特にあんた!分かってんな?何ですか?まるで人を容疑者みたいに。
こっちは一睡もせずに協力したのに失敬だな!
(星子)金田一さん。
行きましょう。
はい。
うわ〜すごいお屋敷ですね。
お疲れになられたでしょ。
すぐに部屋を用意させますのでお休みになってください。
はい。
あっ。
どうも。
(花陽)主人が自殺なんてあり得ません。
きっと誰かが主人をねたんで殺したに決まってます。
(志麻子)花陽。
そんなこと言うもんじゃありません。
(日比野)奥さんの気持ちはお察ししますが司法解剖してみないことには自殺とも他殺とも言えん状態でしてね。
そちらが妹さんで?
(志麻子)あっ。
はい。
次女の雪夜です。
その隣が雪夜の夫の夏彦さんです。
(日比野)あれ?確かこちらは三姉妹じゃ?
(志麻子)はい。
それが昨日から…。

(星子)ただ今帰りました。
(志麻子)三女の星子です。
どこ行ってたの?こんなときに。
東京です。
(志麻子)東京?こちらにいる金田一さんに会うためです。
金田一さんは東京で探偵をされています。
(日比野)探偵?何で探偵がこんな所に?父の事件をもう一度捜査してもらうためです。
(志麻子)まだそんなことを。
あれはもう犯人が逮捕されて…。
(星子)私は信じられません。
金田一さんはとても優秀な方です。
ゆうべのお兄さまの事件も合わせて調べてもらったらどうですか?
(日比野)フフフ…。
警察を見くびらんでいただきたいもんですなぁ。
ああっ私は県警の日比野と申しますが探偵ごときの手助けなど必要ありませんわ。
「ごとき」って何ですか?「ごとき」って。

(明智)ごめんください。
お取り込み中すいません。
ああっ!
(日比野)あっ!あなたはもしやかの名探偵明智先生じゃ?はい。
実は柳條家が所有する金の如来像を狙った予告状が私の所に届きましてね。
(志麻子)予告状?ええ。
怪人二十面相からの。
二十面相?犯行予定日は中秋の名月。
つまり3日後です。
そこでご家族と警察に捜査協力をお願いしたいんですが。
ぜひとも協力させてください。
いやぁ天下の明智先生がいれば全ての事件は解決したようなもんですぞ。
さっきと言ってること違うじゃないっすか。
あんたまだいたのかね。
お久しぶりです。
金田一さん。
(日比野)えっ?こやつをご存じで?もちろんです。
ねっ?金田一さん。
右手が明智先生で。
左手が金田一先生のお部屋です。
もう少し離れた部屋は?いいじゃないですか。
すぐに情報共有もできますし。
何か勘違いされてるようですが殺人事件の依頼を受けたのは僕なんです。
明智先生と共有すべき情報など…。
(明智)分かってますよ。
口出しする気は毛頭ありません。
まぁ僕も二十面相のような単なる窃盗には興味ありませんのでそちらの方はお任せします。
じゃあ。
ああ…何でよりによってあの人が。
(あくび)駄目だ駄目だ。
寝てる場合じゃない。
明智先生より早く動かないと。
お父さま。
(いびき)
(星子)おはようございます。
よく眠れました?ちょっと眠り過ぎてしまって。
皆さんちょうどお集まりなんで事件の状況を伺っても…。
(雪夜)でも昨日も警察に話したし。
私からもお願いします。
駿吉と一平もお願い。
金田一さん。
こちら使用人頭の駿吉です。
一平の父でこの家のことはこの親子に聞けば全て分かりますんで。
(夏彦)けど状況といっても事件の日は男爵が退院してきたんで数馬さんのことを気にしてる暇もなくて。
男爵がこちらに戻られたのは何時ごろで?3時ごろだったと思います。
(志麻子)夫の容体を心配していた村人たちが見舞いに来られて家人は皆その対応に追われておりました。
(雪夜)みんな帰って一息ついたのは8時すぎだったかしら?
(夏彦)ああ。
気付いたら数馬さんもう姿がなかった。
数馬さんを最後に目撃されたのは?私と駿吉です。
夕方に「古文書を読みたい」と言いだして。
蔵にあると伝えました。
そうよね?
(駿吉)はい。
私が蔵の鍵を開けましたんで。
(駿吉)《古文書はこちらです》
(数馬)《ああ悪いね》《そろそろこの家の歴史を勉強しとかないと。
フフフッ》それが最後ですか。
死亡推定時刻は午後7時から9時の間ですから村人が寝静まるにはまだ早い時間です。
他殺にしては大胆過ぎるしやはり自殺の可能性が…。
(夏彦)動機は何ですか?はい?僕には自殺っていうのがどうもふに落ちなくって。
だって数馬さんはこの柳條家と養子縁組をしたばかりですよ。
養子縁組?花陽さんは数馬さんの家にお嫁に行かれたんですよね?どうしてまた養子に?お母さまどういうこと?
(明智)おそらくこの家の正式な後継者になるためでは?フッ。
さすがは明智先生。
いやちょっと…。
華族制度では男爵になれるのはその家の男子だけです。
しかし柳條家には娘さんしかいませんから誰かのお婿さんを養子にする必要があったんでしょう。
僕も今それ説明しようとしてたのに。
ホントは三女の星子のお相手をと考えておりました。
ですがこの子は外国にいて帰国のめども立っておりませんでした。
夫はもう高齢ですしもし万が一のことがあれば爵位を返上しなければなりません。
それで…。
(夏彦)ようやく地位も財産も手に入るってときに自殺なんてするはずがない。
なるほどなぁ。
じゃあ他殺かな?いや。
もちろんちゃんと調べるまでは分かりませんよ。
はい。
ええ…。
いただきます。
フゥ〜。
ったく何だよ明智さん。
口出すなって言ったのに。
(正田)こらこら!勝手に入っちゃいかん。
こらこら!何だあんたか。
フフッ。
あんた探偵だったんだってな。
何度も言いましたよね。
そんなことより何か手掛かりは?めぼしいものは見当たらねぇ。
ただ踏み台やはしごもないし自殺は考えにくいだろうな。
やっぱり。
でもまた何であんなとこにつり上げたんだろう。
(正田)村の入り口だしまるで見せしめだよ。
(長島)けど大胆なわりに目撃者がさっぱりだけどな。
何ですか?この紋様は。
(長島)ああ。
柳條家の家紋だよ。
家紋がこんなとこに?
(長島)村中にあるよ。
まるで殿様だろ。
男爵ってそんな偉いんだ。
へぇ〜。
(駿吉)失礼します。
(駿吉)ここが宝物の間でございます。
金の如来像はこの中にあるといわれとります。
鍵はどこで保管しているんですか?
(駿吉)それがこの部屋は当主だけが立ち入りを許されておりまして。
鍵も男爵さまが保管しているはずですが。
(明智)意識不明というわけですか。
これは尚徳金山の?
(駿吉)ええ。
この柳條家は江戸時代に金山を発掘したことで財を築きました。
日本中から坑夫が集まって今の村ができたといわれとります。
(明智)駿吉さんも昔は山に?
(駿吉)はい。
精錬所に勤めておりました。
山が閉鎖になってからは村の人口も減る一方で寂しいもんです。
どうですか?男爵のご容体は?
(橘)あまり芳しくありませんな。
眼鏡ならかばんの脇に。
(橘)ええ?あっフフッ。
すいません。
これがないとどうも。
私は退院しない方がいいと言ったんですがね。
といいますと?奥さんがどうしても自宅療養させたいとおっしゃるんで。
結婚?
(志麻子)ええ。
お父さまが危険な状態だし。
あなたには婿養子を取ってもらうしかないわ。
(星子)そんな…急には無理です。
まだ上海での仕事が。
(志麻子)こんなときに仕事も何もあるものですか。
だいたい女が外国で働くなんて私はずっと反対だったんです。
でもだからって結婚だなんて。
(志麻子)このままではただの平民に成り下がるのよ。
そんなことになったらこのお屋敷も財産も維持できなくなってしまう。
それにあなたは口答えできるような身分じゃないでしょ。
こんなこともあろうかとちゃんとあなたとの縁談をお話ししといた立派な方がいるんです。
今日中にお連れするんで準備しときなさい。
そんな…。
(日比野)おおっ。
これはこれは明智先生。
(明智)ずいぶん念入りに捜査されてますね。
(日比野)ええ。
蔵の床から数馬さんの血痕が見つかったんです。
血痕?吐血したということですか?はい。
(明智)ちょっと中を拝見しても?もちろんです。
おい!どかんか。
明智先生入られるぞ。
さあさあ…。
このように争ったような形跡も見られます。
ここに血痕があるということは亡くなる直前までここで古文書を読んでいた数馬さんはその前後に何者かに毒でも仕込まれていたんでしょうな。
(明智)毒を?
(日比野)ええ。
男爵が襲われた手口と似てますなぁ。
(日比野)どうされました?床にこんな物が。
(日比野)何ですか?これは。
何かの種ですかな?サクランボのようですね。
(日比野)サクランボ?そういえば昔ばあさんがよく言ってました。
「サクランボの種は食べるんじゃない」って。
確か微量ながら有害物質が含まれてると。
ひょっとして犯人はこの種の毒を使って殺人を。
いかがでしょうか?私の見立ては。
(橘)確か15年ぐらい前ですかね。
男爵は不慮の事故に遭って全身打撲の重傷を負ったんです。
それでうちの折口先生の定期検診を受けていたんです。
でもその折口先生の処方した薬にヒ素が仕込まれていたと聞きました。
ええ。
とても信じられません。
(橘)確かに先生は結核の治療にヒ素を使用することもありましたが。
でも潔白ならなぜ取り調べで黙秘を。
ええ。
そこが私も分からないんですよ。
折口先生はわが県で最初に女医になった方です。
当初は抵抗もあったでしょうが負けん気と技術で立派に成功されたんです。
ああ。
おかえりなさい。
ここ空いてますよ。
そんな遠くに座んなくても。
どうですか?捜査は。
ちょっと考え事してるんでほっといてもらえませんか。
(明智)それは失礼しました。
そういえば奥さまは先ほどどこかへお出掛けになりましたね。
(雪夜)ええ。
母もとうとう決心したようです。
(夏彦)ついに結婚か星子ちゃんも。
結婚!?
(夏彦)お母さんも強引だよな。
男爵の息のあるうちに無理やり結婚させようってんだから。
そ…それあの…星子さんは承諾してるんですか?内心は嫌に決まってますよ。
ですよね。
でも承諾するはずです。
えっ!?
(雪夜)あの子は…。
実はあの子だけは血がつながってないんです。
生まれてすぐに両親を亡くして父が引き取ったんで。
それでも娘同然に何不自由なく育てられてきました。
こんなときにこそ恩を返さないでどうしますか?夏彦さんは後継者に名乗りを上げないんですか?ご冗談を。
うちの会社は東京だし僕は長男ですからね。
それにこの村は何か好きになれなくって。
村が?転入者もいないような閉鎖的な村ですよ。
気味悪いでしょ?フフッ。
(雪夜)あなた…。
(子供たち)・「風は吹けども柳は折れぬ」・「風のままに掘ればよい」・「柳は折れぬ尽きはせぬ」鬼さんこちら。
鬼さんこちら。
聞いたんですね。
結婚のこと。
(子供たち)・「風は吹けども…」
(星子)金田一さん。
あの子たちが歌っているのは金山の坑夫たちが歌っていた歌です。
(子供たち)・「柳は折れぬ尽きはせぬ」
(星子)「柳は折れぬ尽きはせぬ」「柳」というのは柳條家のことで何があっても柳條家の金は尽きることがないという意味です。
私はこの村が好きでした。
でも家柄とか古いしきたりに押しつぶされそうになって。
それで外国に出たんです。
理解してくれたのは父だけでした。
その父があんな状態なのにどうして結婚などできますか。
お察しします。
奥さまのやり方は強引過ぎです。
呪われているんですよ。
あの家は。
えっ?呪われている?ここの当主がですか?
(夏彦)ええ。
自殺者も何人かいるし。
先代は確か誘拐されて殺害されてますしね。
今の男爵もそして継承者だった数馬さんも命を狙われました。
(夏彦)あ〜怖い怖い。
必ずよからぬことが起きるんですよ。
(明智)ところで夏彦さん。
私も猟に同行させてもらっても?もちろん。
天下の明智先生となら喜んで。
じゃあ不幸が続いてるのは金の如来像のせいだと?
(星子)私には分かりません。
でも村の人たちはよくそんな話をします。
「金の如来像を狙った者たちが幾度となく柳條家の当主たちを襲ったんだ」って。
父は昔の事故で大ケガを負ってからというもの外出するのが怖くなり屋敷を出ようとしませんでした。
でも事故はもう15年も前のことですよね?
(星子)はい。
病院での診察以外はずっと屋敷にこもりきりだったんです。
そんなのばかげていると思いませんか?もういっそのこと金の如来像なんて二十面相に盗まれてしまえばいいんです。

(夏彦)さすがです。
猟の腕前も一級品だ。
(明智)運が良かっただけですよ。
(夏彦)行ってみますか?
(明智)ええ。
(夏彦)昔はここから金がざくざく取れたってんですからうらやましいかぎりですよ。
(明智)ぶしつけなことを聞いても?
(夏彦)言える範囲なら。
(明智)雪夜さんとのなれ初めは?
(夏彦)フッ。
そんなことですか。
ただの見合いですよ。
(明智)でもあなたは造船会社のご子息ですし見合いの話は山ほどあったはずです。
(夏彦)鋭いな。
どうやら明智先生には嘘が通じないらしい。
本音を言えばやっぱりあの家の財産は魅力的ですよ。
全身が純金で作られた金の如来像なんて。
二十面相じゃなくても一度は拝んでみたくなるでしょ。
(花陽)見てくださいこれ。
(日比野)うわっ。
うまそうな缶詰ですなぁ。
(花陽)夏彦さんのお土産なんです。
(日比野)夏彦さんの?
(花陽)よかったらどうぞ。
(日比野)いいんですか?舶来品だし高価なんでしょうな。
夏彦さんは口じゃ財産に興味がないようなこと言ってますけど主人が養子縁組したらやたらにすり寄ってきて「ぜひ受け取ってくれ」って。
腹ん中じゃ財産が欲しくてしかたがないんじゃないですか。
まぁこれだけの名家であられるし当主にすり寄ろうという気持ち分からんでもありませんがね。
私のようなしがない農家のせがれには縁のない話ですが。
ハハハ…。
しかしさぞかしうまいんでしょうなぁ。
ホントに頂いても?
(花陽)ええ。
もちろんです。
じゃあ遠慮なく選ばさせていただい…。
サクランボ。
サクランボ?これだ!
(花陽)はい?この缶詰に毒を仕込んだんだ。
よしっ!分かった。
この事件は夏彦さんによる…いやいや!夏彦による財産目当ての殺人です。
凶器はこの毒入り缶詰です。
(正田)ですが警部。
事件の日夏彦さんはずっとこの家にいたことが目撃されています。
どのように遺体を村外れまで?バカ者!そんなもんは当然今から考える。
すいません!
(日比野)お前箱でも調べろ。
おい素手で持つな。
毒が付くぞ。
(卓造)ほほう。
これは噂以上にすげえや。
(志麻子)こちらは当柳條家の遠縁に当たる菱川建設のご子息で卓造さんっておっしゃいます。
星子の縁談を快くお引き受けくださったのでお招きいたしました。
駄目だよ星子さん。
こんなの明らかに政略結婚じゃないか。
駄目だよ。
駄目駄目。
絶対駄目!ああっ!・
(明智)確かにあまり感心しませんね。
何ですか?すいません。
ドアが開いていたもんで。
私の部屋は卓造さんのお仲間が使うそうで私たちは相部屋だそうです。
え〜…。
(明智)男同士だしそんなことをしなくても。
捜査機密が漏れるとまずいんで。

(羽音)どっから出したんですか?そのハト!
(雪夜)あなたお父さまからお手紙をもらったんでしょ?はい。
(雪夜)何て書いてあったの?ひょっとして宝物の間の鍵の在りかとか?
(星子)そんな…。
(花陽)あなたはお父さまからかわいがられてたんだし何か重要なことが書いてあったんじゃないの?いえ。
ただ「家の将来のことで話がある」って。
後継者を誰にするか書いてあったの?それは…。
おはようございます。
どうしました?
(卓造)おはよう。
(卓造)待てよ。
(卓造)え〜皆さんにお話があります。
(夏彦)話?
(卓造)ええ。
結婚の前祝いに今夜ここで晩さん会でも開こうと思いましてね。
みんなでダンスでもどうです?
(星子)私は反対です。
まだお兄さまの喪も明けないのに。
ただ踊るだけだろ。
(夏彦)僕も反対だな。
見たところ星子ちゃんはまだ結婚を迷ってるようだし。
悪いがお宅に口出しする権利はないですよ。
ハハッ。
バカを言わないでくれ。
僕は彼女の兄貴だぜ。
ずいぶん威勢がいいけどいやぁここに来る前に面白い噂を聞きましたよ。
お宅の実家の造船所火の車らしいじゃないですか。
何?
(卓造)今東京じゃ金策に駆けずり回ってるんでしょ?そんなときにここにいるってことは…。
ついにこの家の財産にすがるしかなくなったってことですか?今頭を下げればうちの会社の傘下に入れてやってもいいですよ。
貴様…。
失礼にも程があるぞ。
(雪夜)あなた…。
ごめんなさい。
お前もいつまでも口答えしてんなよ。
この家の財産は全て俺が握ったんだ。
あなたね。
さっきから黙って聞いてれば何を勝手なことばかり言ってるんですか。
ちょっと金田一さん。
(卓造)何だ?貴様。
こんなやくざまがいの脅しが許されるわけないでしょうが。
人には心ってものがあるんですよ。
それを無視して何言ってるんですか。
あなたは。
(男性)おい。
やめましょうよ。
朝から。
金田一さんも落ち着いて。

(星子)金田一さん。
すいませんでした。
お騒がせして。
(星子)いえ。
ありがとうございます。
私がしっかりしないといけませんね。
結婚はちゃんとお断りします。
金田一さんを見て勇気が出ました。
勇気が出たのは僕の方ですよ。
って何かやる気出ちゃったな!よっしゃ!よしっ!・
(星子)あの金田一さん?はいはい。
はーい。
何でしょう?僕に何か?お電話です。
電話?もしもし?・
(玉緒)よっ。
名探偵。
何だよまたかよ。
またかとは何だよ?お前の作った網な一発で猫に壊されたからな。
早く捕まえろって苦情が入ってんだよ。
こっちはそれどころじゃないのよ。
はぁ?ついに結婚を機にその小汚い下宿を巣立つ日が来たのかもしれないのだよ。
玉緒君。
ハァ…また始まった。
やめとけ金田一。
女に色目なんか使ってっから事件がわやになるんだ。
何言っちゃってんの?見事大輪の花を咲かせてみせましょう。
はい。
じゃあ猫よろしく。
はいはい。
あっ。
あの色ぼけが。
(大河原)柳條家の財産?そんな莫大なんですか?
(西田)何でそんなことあんたに?いやあのご存じかなぁと思いまして。
じゃああの次の男爵が誰になるのか皆さん気になりません?
(大河原)そりゃまあ気にならないと言ったら嘘になるわなぁ。
(西田)でもよこないだ亡くなった数馬さんみてえによ村に住んでねえ人に跡取りだって言われてもなぁ。
(町山)ああそりゃそうだ。
務まりっこねえや。
でも数馬さんは柳條家と養子縁組してました。
この村で生きていこうとしてたんじゃないんですかね?
(大河原)バカな。
(大河原)あんたあの人の本性知らねえからだよ。
本性?それどういうことですか?それ。
(卓造)すげえ銃があるじゃねえか。
誰んだよ?これ。
(一平)男爵さまです。
夏彦さまも使われますが。
(卓造)面白そうじゃんかよ。
気晴らしにぶっ放しにいこうぜ。
(男性たち)いいね。
(一平)ですが今弾を切らしておりまして。
(卓造)はっ?ふざけんなよ。
村中探せば誰か持ってんだろ。
探してこい。
いえでも他にも仕事が…。
生意気に口答えしてんじゃねえぞ。
おい。
使用人は黙って言われたとおりにしてりゃあいいんだよ。
何だよ?その目はよ。
申し訳ありません。
すいません。
弾はすぐに探してこさせますんで。
(大河原)何でついてくんだよ?しつこいよあんた。
生前の数馬さんについて知りたいんですよ。
「彼の本性知らない」っていうのはどういうことなんですか?突然ここに来たんだよ。
男爵さまが倒れる前に。
(数馬)《おい!社長いるか?》
(大河原)うちの工場が公害の原因になってんじゃないかって急に言いだして。
公害?《いいえ。
製品の管理もしっかりやってますし》《排水にも気を使ってます》《何かの間違いじゃ…》《じゃあ今から立ち入り検査をする》《工員を全員表へ出せ》《いやそ…そんな…》
(数馬)《どけ!》
(大河原)俺らは外に出されて抜き打ち検査だよ。
けど問題なんて一つも見つかんなかったんだ。
養子縁組したもんだから当主風吹かして威張りたかっただけなんだ。
なるほど。
この工場は殺鼠剤作ってるんですね。
ああ。
尚徳山は金も取れたけど砒石も多く出たから。
砒石?ヒ素を含んだ鉱石だ。
ヒ素?
(かしわ手)神様仏様天神様。
どうか一日も早く犯人が捕まりますように。
そして星子さんの結婚が破談になりますように。
破談はちょっと悪意があるなぁ。
どうか星子さんの結婚がご破算になりますように。
ご破算もあんまり変わんないなぁ。

(明智)それにしても殺風景な神社ですねぇ。
掃除も行き届いてないですし奉納旗も汚れたままです。
確かに。
(明智)せっかくのお願い事も御利益がなさそうだ。
失礼します。
(子供たち)・「風は吹けども柳は折れぬ」・「風のままに掘ればよい」そうだ…。
推理ゲームしませんか?
(明智)推理ゲーム?あの歌の意味が分かりますか?・
(子供たちの歌声)
(明智)「風は吹けども柳は折れぬ」うん。
あっ。
柳條家のことじゃ?そんな簡単?じゃあ「尽きはせぬ」っていう…。
もちろん金山のことでしょう。
じゃあ…。
僕の好物は?好物?う〜ん。
そりゃまた難問だ。
分かりませんよね。
(明智)うん…。
ようかん。
何でそれも!?ゆうべ部屋に入ったときにアズキのにおいがしましたからね。
長旅に持参するとすればようかんくらいしかない。
ハァ〜。
(明智)ところで金田一さん。
どうやら卓造さんは本気で晩さん会を開くらしいですよ。
へぇ〜そうですか。
勝手にやらせとけばいいんじゃないですか。
(明智)捜査のためには出席した方がいいですよ。
分かってますよ。
一応顔は出します。
じゃ僕はここで。
(明智)あっ。
ちょっと待ってください。
何ですか?
(明智)その格好でダンスはまずいでしょう。
ダンス?・
(演奏)・
(明智)すいません。
遅くなりました。
お願い。
お母さまのメンツもあるし少しだけでも顔を出して。
(夏彦)知るかよ。
お前が一人で行け。
(雪夜)でも会社が危ないのはホントのことでしょ?卓造さんに頭を下げて何とかなるなら…。
そんなことできるわけねえだろ。
もう終わりだよ。
あんなチンピラが当主になったら財産全部持っていかれて終わりだよ。
もういいわ。
ありがとう。
(卓造)踊ろう。
(星子)えっ?こんなことをしても無駄ですから。
あぁ?私の気持ちは変わりはしません。
何だと?
(星子)金田一さん。
踊りましょう。
いや僕踊りはちょっと。
危ない危ない。
力を抜いて。
123。
123。
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123。
123。
123。
これお父さまの洋服ですよね?あっ。
明智先生に着替えろと言われて拝借しました。
お父さまはしゃれ者でよく私も一緒に仕立屋さんに連れていってもらいました。
事件の直前まで新しい背広を新調していたそうです。
そうですか。
ですが確か男爵は家にこもりっきりだったんじゃ?洋服だけは別だったようです。
懐かしい。

(夏彦)うぅっ!
(卓造)《悪いがお宅に口出しする権利はないですよ》《お宅の実家の造船所火の車らしいじゃないですか》《今東京じゃ金策に駆けずり回ってるんでしょ?》ふざけやがって。
金が…金さえあれば。
さすがだなぁ。
踊りも上海仕込みか?今度は俺と…。
(星子)疲れたので失礼します。

(演奏)前から気になっていたんですがいろんな場所に家紋がありますよね。
何か意味が?
(志麻子)いえ。
別段意味は。

(物音)あっ。
あっ!
(夏彦)騒ぐんじゃない。
撃たれたいのか?
(星子)夏彦さんいったい何を?
(夏彦)宝物の間の鍵はどこだ?知りません。
(夏彦)嘘をつけ!本気なんだぞ。
姉たちは勘違いしているんです。
私はただ…。
いいから早く如来像を出せよ。
金が…金が必要なんだよ!・
(一平)どうかされましたか?助けて!
(一平)星子ちゃん!
(夏彦)来るな!うわーっ!
(銃声)星子さん。
(星子)夏彦さんが…。
キャ〜!あっああ…。
警察を。
(卓造)おい!暴発したようですね。
暴発?
(雪夜)何をしたの?あなたあの人に何をしたのよ!
(星子)私は何もしてない!
(雪夜)そんなはずないでしょ!雪夜さん。

(日比野)猟銃の銃身には鉛が埋め込まれておりました。
鉛が?どうして鉛だと?
(明智)ひょっとしてもう一丁の銃にも?
(日比野)ええ。
残されていた銃にも鉛が仕込まれていました。
じゃあ誰かが夫が銃を使うことを見越して…。
(卓造)待てよ!俺はあした猟に行く予定だったんだぞ。
俺が狙われてたってことなのか?その可能性は否定できんでしょうなぁ。
おい。
お前!お前は知ってただろ?なあ?
(一平)そんな。
私はそんなことは。
(明智)待ってくださいよ。
一平君があなたのために弾を調達しようとしていたことはこの家にいた者なら皆知っています。
(日比野)それと先ほどようやく数馬さんの解剖結果が出ましたが体内から検出された毒物はヒ素と判明しました。
ヒ素!?男爵の薬にもヒ素が混入されてました。
同一犯の可能性もありますね。
だったら折口先生は無罪ということじゃ?・
(足音)・
(駿吉)奥さま!奥さま!
(志麻子)どうしたの…。
男爵さまが意識を戻されました。
えっ!?あなた…。
(志麻子)あなた。
あなたにお知らせすることがあります。
ここにいる卓造さんを星子の婿養子に迎えることにしました。
宝物の間の鍵を渡してやってください。
お願いします。
(星子)駄目よ!
(卓造)何!?
(星子)お父さまお願い。
爵位も財宝も全て放棄するとおっしゃって。
何を言うのあなた!
(星子)お父さまは手紙に「重大な決意をした」って書いていましたよね。
ホントはもう争いをやめて全てを放棄するおつもりだったんじゃないですか?そうなんでしょう?そんなつまらないものにこだわってるからこの家には不幸が続いてるの。
それはお父さまが一番分かっていたはずよ。
えっ?お前が決めなさい…。
そんなことはなりません!星子に決める権利はありません!お前が決めるんだ…。
お前ならできる。
(花陽)でもじゃあ爵位はどうなるの?宝物の間の鍵は?財産分与はどうするの!?どけ。
鍵はどこだ?言え!その手を離しなさい!お前には…。
分かっている…はずだ…。
えっ?分かってるってどういうこと?ねえ。
お父さま!?先生!
(橘)気付け薬を打ちます。
(橘)男爵は何か伝えたいようだ。
せめて最期の言葉だけでも。
もう遅いわ。
手遅れだったようですな。
お父さま…。
お父さま!
(星子の泣き声)男爵さま…。
(星子の泣き声)
(明智)待ってください先生。
今日は眼鏡をお忘れですか?ああ…。
ハハッ。
そういえば忘れておりました。
奇妙なことがあるものですね。
老眼鏡がないと点滴もできなかった先生が今日は必要なかったなんて。
(悲鳴)
(日比野)な…何しとるんだあんた!警部あいつは二十面相です。
二十面相!?
(日比野)何!?
(二十面相)さすがだな明智。
(二十面相)だが私はまだ諦めたわけではない。
明日は必ず頂くよ。
待て!待て!どこ行っちゃったんだよ…。
うーわ何だこれ。
ハァ…。
何だ…明智さんか。
二十面相は?ああ…逃げられました。
中秋の名月はあしたですが事前に情報収集していたんでしょう。
二十面相がこれで諦めるはずがありません。
あしたまた必ず現れるはずです。
おやすみなさい。

(星子)《一平とは幼なじみなんです》《いつもは下の名前で呼ぶのに急にお嬢さまだなんて呼ぶからおかしくて》
(明智)《華族制度では男爵になれるのはその家の男子だけです》《でも事故はもう15年も前のことですよね?》《はい。
病院での診察以外はずっと屋敷にこもりきりでした》
(星子)《お父さまはしゃれ者でよく私も一緒に仕立屋さんに連れていってもらいました》《事件の直前まで新しい背広を新調していたそうです》
(男爵)《お前が決めるんだ…》《お前ならできる》そういうことか。
(日比野)この忙しいときにこんなことやっとる場合かね。
今日は二十面相が予告した日なんだぞ。
それは明智さんに任せとけば大丈夫ですよ。
(日比野)ハァー。

(星子)一平!誕生日でしょ?ホントは食事にでもと思ったんだけどこんな状況じゃ…。
これ。
(一平)結構です。
えっ?
(一平)私はそのようなものを受け取れる人間ではありません。
(星子)一平?男爵はずっと家にこもりきりだったそうですね。
病院であなたに診察を受けるとき以外はお屋敷を出ようとしなかった。
でも逆にどうして病院だけにはわざわざ出向いたんでしょう?あなたに自宅に来てもらって診察してもらうこともできたはずです。
おそらく男爵は病院だけには直接出向きたい理由があったんです。
新調した背広できちんと身なりを整えて。
愛する人に会うためです。
何!?
(明智)今日は一日私から離れないようにしてください。
二十面相は男爵が全てをあなたに託したところを見ていました。
当然あなたが宝物の間の鍵を持っていると考えているはずです。
宝物の間に金の如来像はありません。
えっ?確証があるわけではありません。
ですが父は以前「宝物の間なんてわざわざ宝がありますと宣言しているようなものだ」って言ってました。
他に心当たりは?私なら分かると父は言っていました。
だとしたら思い当たる場所は一つしかありません。
明智さんは村に伝わる歌をご存じですか?歌?・明智さん!あの一平君は今どこに?
(明智)さあ。
雪夜さん。
一平君見ませんでした?さっき卓造さんたちと一緒に裏山の方へ行きましたけど。
卓造さんと?金田一さん。
一平に何かあったんですか?いえ…。
金田一さん?・男爵さま!男爵さま!・男爵さまに会わせてください!何でしょう?
(星子)村人たちです。
奥さま!男爵さまに会わせてください。
お願いします!
(町山)そうだ!男爵さまに最後のお別れをさせてください!
(星子)お姉さま会わせてあげましょうよ。
でも…今日が二十面相の予告の日なんですよね?ええ。
それはそうですが…。
(村人たち)・「風は吹けども柳は折れぬ」・「風のままに掘ればよい」この歌は…。
前にも言ったでしょ。
柳條家の歌です。
ああ…そうでした。
先ほど言っていたのはこの歌のことだったんですね?はい。
(村人たち)・「風は吹けども柳は折れぬ」
(星子)お父さまはいつもこの歌を歌ってくれた。
これこそが柳條家の宝だって。
私たちが守るべきは地位や財宝じゃなくあの村人たちじゃないでしょうか?卓造さんが心配です。
急ぎましょう。
ああ。
柳條家の宝か…。
あっ。
やっぱり。
先生からの伝言でしたか。
(文代)ええ。
(文代)「オハヨウゴキゲンハイカガカナ?」「キミノメイスイリニキタイスル」暗号文です。
解読します。
(卓造)おいどんだけ遠いんだ金山はよ。
すぐ着くって言ったろうが。
(卓造)おいお前そんなもん持って何のつもりだよ。
(卓造)やめろ。
おいなめんじゃねえぞ。
お前なんかいつでも首にできんだからな。
うわーっ!あーっ!
(2人)ああ…!どうしました!?やめろ一平君!
(日比野)おい!
(正田)離れなさい!離れろ!離れろ!
(日比野)よし!確保!卓造さん!待ってください!
(卓造)こんな家にいられっか。
縁談は白紙だ。
(日比野のせきばらい)先ほど一平君が犯行を自供しました。
どういうことなの?数馬さんと夏彦さんを殺害したのは一平君に間違いありません。
ところで駿吉さんは?主人が亡くなってからそばを離れようとしなくって。
そうですか。
これから事件の話をしますがその前に男爵暗殺未遂事件について説明しなくてはなりません。
この事件を起こしたのは奥さまと数馬さんですよね?まさか…。
男爵はこの家を一平君に継承しようとしていました。
えっ?
(雪夜)一平が継承?はい。
実は一平君こそがこの柳條家の正統な跡取りだったんです。
そうですよね?一平は亡くなった夫と折口先生との間にできた子です。
《一平は私と男爵の間にできた子です》《男爵は認知をしてくれましたけど柳條家の跡取りはろくな目に遭わないっておっしゃって》《駿吉さんに無理を言ってひそかに育ててもらうことにしたんです》《でも…あなたはそれでよかったんですか?》《もちろん私は息子を引き取りたかった》《でもそんなことしたらすぐに奥さまに感づかれてしまい逆に会いにくくなると男爵がおっしゃって》《男爵は検診に必ず一平を連れてきてくれました》《そこで元気な顔が見られるから私は十分でした》男爵は一平君が二十歳になったら全てを公にして彼を後継者にしようと決めていたそうです。
だから娘さんたちもみんなお嫁に出して養子もとらなかったんです。
一平君の誕生日は今日ですが男爵も奥さまにだけは早めに打ち明けたんでしょう。
上海にいた星子さんに手紙を出そうとしていたのもその話を直接したかったからです。
しかし愛人の子に当主を明け渡すことなど奥さまが受け入れられるはずもありません。
そこで奥さまは数馬さんと養子縁組をして当主になる資格を与え一平君の秘密が公になる前に男爵を殺害しようとしました。
(花陽)そんな…。
(男爵)《うう…》
(一平)《男爵さま?》《男爵さま?》折口先生の応急処置で男爵は一命を取り留めました。
意識が戻って真実を話されたらまずいと考えた奥さまは男爵を自宅に戻し自分の監視下に置いたんです。
でもうちの夫が協力したという証拠は?数馬さんは事件の数日前に殺鼠剤を製造する工場を訪れてます。
おそらくそこで暗殺に使用したヒ素を盗み出したんでしょう。
そしてそれを折口先生の処方した薬に混ぜたんです。
数馬さんは一平君の案内でその工場を訪れています。
それもあって一平君は数馬さんこそが男爵の暗殺犯だと思い込んだんです。
それで数馬さんを?一平君は男爵の復讐を試みました。
数馬さんがしたのと同じようにヒ素を使って。
《果物をお持ちしました》
(数馬)《ハァ…》《うっ…》《うっ!あっ…》床に争ったような形跡が残っていたのは数馬さんがヒ素を飲み苦しみもがいていたためでしょう。
そして一平君は自殺に見せ掛けるために遺体を車に乗せ村外れまで運びました。
よくよく考えれば遺体をあそこまで運ぶことができたのは彼しかいませんでした。
車を使えばたった一人でも遺体をつり上げることは可能です。
そして一平君は素知らぬ顔でわれわれを駅に迎えに行ったんです。
でもどうして折口先生はずっと黙秘を?先生は奥さまが犯人であることに気付いていたんでしょう。
しかし本当のことを言ってしまうと今度は息子の一平君の身に危険が及ぶかもしれないと思ったんです。
次の夏彦さんの殺害は星子さんと卓造さんの結婚を阻止するためです。
ご承知のとおり狙われていたのは卓造さんでしたが不幸にも最初に銃を使ってしまったのが夏彦さんだったんです。
あの結婚話は確かに強引だったかもしれないけどでもどうしてそこまで?星子さん。
あなたと一平君はただの幼なじみじゃなかったんじゃないですか?少なくともあなたは彼に引かれ将来を共にしようと決めていた。
そんなあなたの気持ちに男爵も気付いていたのでは?その証拠に男爵はあなたに全てを任せると言いました。
つまりそれはあなたなら必ず一平君を夫に選ぶことを男爵はご存じだったんです。
そんなあなたの気持ちに一平君も気付いていたはずです。
そこで最愛の女性を守るため彼は…。

(花陽)ねえお母さま。
本当なの?本当も何も愛人の子ともらい子にこの家を渡すなんてそんなことできるはずがないじゃないの。
ではご自分の犯行をお認めになるんですね?
(日比野)おい。
(時報)
(日比野)そういえば二十面相はまだ現れませんな。
確かに。
あれ?明智さんは?えっ?
(村人たち)《・「風は吹けども柳は折れぬ」》《この歌は…》《前にも言ったでしょ。
柳條家の歌です》《ああ…そうでした》《二十面相がこれで諦めるはずがありません》《あしたまた必ず現れるはずです》まさか…。
あの明智さんがここに来ませんでしたか?
(駿吉)いえ。
(日比野)ちょっと金田一君。
明智先生が二十面相ってどういうことなんだよ!?だから二十面相が変装してたんですよ!
(日比野)はい!?やつは如来像の場所に気付いたんです。
だから姿消しちゃったんですよ。
必ずここに来ると思うんだけどな…。
(駿吉)ここには来ないよ。
どういうことですか?「風は吹けども柳は折れぬ」「風のままに掘ればよい」えっ?「風のままに掘ればよい」か…。
あれが風の入り口か…。
・そこに如来像はないよ。
残念だったな二十面相。
どうやら金の如来像っていうのはただの噂だったようだ。
(二十面相)フッ…バカな。
柳條家の当主たちが必死に隠し守ってきたのはその古ぼけた石像だ。
貴様が隠したのか?事実を言ったまでだよ。
そんなもの向けても君が人殺しをしないことは有名な話だぜ。
(二十面相)金の如来像のためなら話は別だ。
やめろ。
如来像はなかったんだ。
それでいいだろ。
(二十面相)そうはいくか。
・明智さ〜ん!うわ。
(日比野)えっ!?明智先生が2人!?
(日比野)どど…どっちが!?明智先生は銃なんて使いませんよ。
よいしょ。
おりゃ!おりゃー!やった!捕まえましたよ二十面相。
金田一さん私は本物の明智です!えっ!?金田一さん私が明智です!やつが二十面相です。
私が本物の明智だ!どっちなんですか…。
ちょっ…少年!あんた助手だろうが。
いやでもどちらも先生に…。
私が明智です!私が明智です!うわどうすりゃいいんだ…。
う〜ん…あっ。
僕の好物は?はっ?ハハハハ…。
どうぞ。
ようかん。
こいつです!待てー!待て!待て!待てー!
(日比野)うん!?何だこれ。
うおー!!
(日比野)あっまた…。
くそー!あっ向こう向こう向こう!
(日比野)おおっ!待て待てー!
(日比野)くそー!もう逃がさんぞ二十面相!観念しろ!待たせたね。
(花陽)こんなところでいったい何をなさるおつもりですか?もう少しお待ちください。
一平。
星子ちゃん。
一平君現行犯で逮捕されましたよね?どうして釈放を?
(日比野)明智先生。
私も何が何だかさっぱりですわ。
お待たせしました。
ご説明しましょう。
皆さんにお越しいただいたのはこの場所にこそ柳條家の秘密が隠されているからなんです。
ただ説明の前にお断りしておかなければならないのは私の失態についてです。
《明日は必ず頂くよ》《待て!》
(明智)二十面相を裏山まで追い掛けていった際に逆に私は…。
やつに捕らえられてしまったんです。
(明智)坑道にある道具小屋に閉じ込められ私に変装した二十面相が柳條家に戻っていきました。
そこで私は東京にいる助手に助けを求めました。
(小林)《怪人に捕まる》《ここ小屋。
道具。
金山》《西75度南15度北東79度》《あら大変》それでどうにか脱出できたというわけです。
(明智)私はすぐには柳條家に戻らず坑道の中を散策してみました。
「風は吹けども柳は折れぬ風のままに掘ればよい」この村に伝わっているこの童歌は柳條家のことを歌っているんです。
その歌のとおり風のままに歩いてきたらこの場所を見つけたんです。
(明智)昔こんなことを聞いたことがあります。
金鉱山で働く坑夫たちの中には幕府から逃れた隠れキリシタンが多かったって。
キリシタン?はっ?
(明智)鉱山は身を隠しやすかったんでしょう。
そのほこらにある古い石像はマリア像ではないですか?金山の持ち主だった柳條家はひそかに彼らを支援し自らもキリシタンに改宗していたんでしょう。
ろうそくが示すとおりおそらくこの場所では定期的にミサが行われていたんです。
(明智)つまりここは村の教会のような場所だったんです。
そんな…。
その推理を裏付けるのが柳條家の家紋です。
家紋?
(明智)私の記憶が正しければ柳條家の本来の家紋はしだれ柳だったはずです。
しかしいつの間にかあの家紋に変わりしかも村の至る所に刻まれている。
(明智)ここにきてようやくその理由が分かりましたよ。
あれは家紋ではなく村人たちのための十字架だったんです。
十字架?
(明智)禁教はもうとうの昔に解かれているはずなのになぜいまだに隠し続けているのか。
貴族になった手前本当のことを言い出せなくなってしまったのか。
(明智)あるいはあの激しい弾圧や差別がまたいつ始まるのかと恐れていたからか。
神社を建て表面上は普通の村を装ってはいますが宮司もいない神社は荒れ放題です。
この村はきっと何かを隠しているに違いない。
転入者もほとんどいないような閉鎖的な村ですし常に周囲からは疑われていたはずです。
そこで金の如来像を所有しているということにしてあたかも自分たちが仏教徒であるかのように装っていたんです。
金の如来像って…この石像のこと?
(日比野)そうだったのか!いや〜私も村に来たときから変だと思ってたんですよ。
みんなやけにとっつきにくいし誰も如来像を見た人がいないんでね。
いや〜さすが明智先生だ。
金田一君とは説得力が違う!いやいやいや…ちょっと待ってくださいよ。
肝心の殺人事件の方はどうなってるんですか?
(明智)失礼。
前置きが長くなりました。
殺人事件のあらましは金田一さんの推理どおりでしょう。
事の発端は夫人と数馬さんとが男爵に毒を盛ったことです。
ほら。
(明智)しかし数馬さんと夏彦さんを殺害したのは一平君じゃない。
はい?
(明智)そうだよね?いえ。
僕がやりました。
ほら。
でも誰にも見られずに遺体を運び出しあんな目立つ場所につり上げるなんて不可能だ。
いやだからそれはですね…。
(明智)一平君。
君はお父さんをかばっているんだよね?はっ?犯人は君じゃなくお父さんの駿吉さんだ。
いや…。
一平君ができないことをどうして駿吉さんができるんですか?おそらく村の人たちに頼んだんです。
えっ?
(明智)あの日村の人間たちがひっきりなしに男爵の見舞いに訪れていました。
その中で誰にも見られずに遺体を運び出す方法は一つしかありません。
その見舞いに来ていた村人たちに運び出してもらうんです。
はあ?
(大河原)《ついにやっちまったんだな…》《これも男爵さまのためだ》《そうだ。
俺たちが守らないで誰が男爵さまを守るんだ》《後は頼んだぞ》
(明智)村の人たちは見舞いの喧噪に紛れて遺体を外に運び出し…。
(明智)そして皆さんで遺体をつり上げたんです。
(日比野)村人がグルじゃ目撃者がいるはずがない。
(明智)彼らにとって男爵は神父のような存在でした。
その男爵を殺害しようとした者を彼らも許せるはずがありません。
だからあのような目立つ場所に見せしめのようにつるし上げたんです。
(明智)つまり村人たちは一丸となって自分たちの信仰を守ったんです。
そんな…。
(明智)駿吉さんは男手一つで男爵に代わって柳條家の跡取りを育ててきました。
(明智)一平君が後継者となりそして村を治めていってくれることだけが駿吉さんの願いだったのでしょう。
猟銃に鉛を仕込んだのも駿吉さんです。
銃の口径に合う鉛など簡単には調達できません。
かつて金山の精錬所で働いていた駿吉さんだからこそできたことです。
じゃあ…じゃあだったら一平君が卓造さんを殺そうとしたのは?あれは現行犯でしたけど。
それは一平君が駿吉さんが犯人だと気付いてしまったからです。
一平君はお父さんに容疑が向かないようにわざと卓造さんを襲ってみせたんです。
えっ…。
父を問い詰めたんです。
(一平)《どうなんだよ》《あんな鉛仕込めるのは父さんしかいないだろ》
(駿吉)《この村のためだ》
(一平)《えっ?》
(駿吉)《この20年お前を当主にするために必死に育ててきた》《あんな金に目がくらんだやつらにこの村を渡せるか》《僕が当主?》《どういうこと?》
(一平)《ねえどういうこと!?》父は答えてはくれませんでした。
まさか男爵が僕の…。
(一平の泣き声)駿吉さんは?たぶんまだ父と一緒に。
(明智)待ってください。
でも駿吉さんが逃げたら…。
二十面相がここにいることを教えてくれたのは駿吉さんです。
もう逃げたりしませんよ。

(足音)お別れのミサを?もうみんな捕まる覚悟はできてます。
(駿吉)宝物の間の鍵でございます。
あなたが二十歳になったら渡すように男爵さまからお預かりしてきました。
父さん…。
(花陽)待って。
金の如来像は本当にあるの?そうよ。
もしなかったらバカみたいじゃない。
何のために当主たちの命が狙われてきたのか分かりゃしないわ。

(ざわめき)昔はこのマリアさまを拝んでおったんです。
ですが噂が広まって当主さまたちの身に危険が迫ったためにここに隠したんです。
もし村に何かあったときにまた迫害が始まって村人たちが危機にひんしたらそのときこそこのマリアさまを使うようにと男爵さまはおっしゃっておりました。
でも数馬さんにしろ卓造さんにしろ村のことなど考えていない。
あの人らがマリアさまを手に入れたらすぐに売って金にしてしまうに決まっています。
そんな人たちに当主を明け渡すわけにはいかないんです。
マリアさまは村人たちのために使わなければならないんです。
これが私が男爵さまから引き継いだ全てです。
どうかよろしくお願いいたします。
そんな…。
僕は爵位も宗教もどうでもいいのに…。
僕はただ父さんの息子でいたかったのに。
僕の父さんはあなただけです。
僕にはこんな…。
当主さまはあなたです。
あなたが村を守るんです。

(明智)金田一さん。
今回は本当にありがとうございました。
二十面相を逮捕できたのも金田一さんのおかげです。
いえ前回同様頑張った実感がまったくないんで。

(ノック)・
(星子)失礼します。
明智さんが言われたとおりのものが宝物の間にはありました。
聖書?
(一平)このたびは本当にお世話になりました。
私の代で爵位は返上してこれからは村人たちと共に生きていこうと思っています。
そうですか。
星子さんは村に?はい。
当主のそばで陰ながら力になれたらと思っております。
(小林)先生そろそろ…。
(明智)ああ。
(一平)車でお送りします。

(星子)金田一さん。
一つだけ分からないことがあるんです。
お父さまはどうして実の娘でもない私に優しくしてくれたんでしょうか?すみません。
こんなこと急に…。
いえ。
おそらく男爵は星子さんがうらやましかったんじゃないでしょうか?えっ?先祖から受け継いだ信仰の秘密を抱えて男爵も苦しかったんでしょう。
だからこそ星子さんや折口先生のように古い習慣と闘って女性でも自由に生きようとした人を応援したかったし愛していたんです。
男っていうのはそういうもんです。
えっ?お元気で。
ありがとうございます。
うわっ!
(日比野)間に合った…。
明智先生さっき警視庁から電報が届きまして二十面相が移送中に逃げおったそうです!またですか!?
(明智)ハァ…。
だからあんなにあっさり捕まったんじゃないんですか?あっそうだ。
金田一さん二十面相の逮捕にまた協力してもらえませんか?あなたがいれば…。
嫌です。
もう冗談じゃないですよ。
僕はホントは最初っから最後まで自分一人で解決したいんですよ。
なのにいっつも横から首突っ込んできて一番いいとこ全部持ってっちゃってさ。
もう絶対やだ!金田一さん車に乗らないと列車に…。
ほっといてください。
一人で帰りますから。

(走行音)
(明智)金田一さん。
駅まで2時間くらいだそうです。
頑張って!2時間…。
やっぱり乗せて明智先生!やっぱり乗せて!明智先生!2014/09/29(月) 21:00〜23:09
関西テレビ1
金田一耕助vs明智小五郎ふたたび[字]

名探偵金田一と明智の推理対決再び!村の入り口に垂れ下がる首つり死体…柳條家に隠された宝と謎…それを狙う怪人二十面相!名家を襲った怪事件!驚愕の結末とは!?

詳細情報
番組内容
 探偵である金田一耕助(山下智久)の事務所に柳條星子(剛力彩芽)が依頼にやってきた。父である柳條清久男爵(津嘉山正種)が毒を盛られた殺人未遂事件を金田一に調べてほしいというのだ。星子は爵位や財産など後継問題が絡んでいるのではないかと言う。
 星子の依頼を受けた金田一は星子とともに、柳條家のある長野県の屋敷へ向かう途中、何と柳條家の長女・花陽(横山めぐみ)の夫の数馬(今奈良孝行)の死体と出くわす。
番組内容2
 捜査協力を終えた金田一ら一行はようやく屋敷へとたどり着いた。そこでは、夫の死で悲しみにくれる花陽や母・志麻子(星由里子)ら柳條家の面々が日比野警部(渡辺いっけい)の事情聴取を受けていた。
 そこへ新たに男がやってきた。明智小五郎(伊藤英明)だ。怪人二十面相から柳條家が所有する金の如来像を狙った予告状が届いたのだ。ふたたび顔を合わせることになった金田一と明智。意識する金田一だったが明智は
番組内容3
余裕の表情を見せる。
 爵位継承の可能性があった数馬が自殺するわけがない、他殺だと考える柳條家の面々。その後の調べで屋敷内の蔵から数馬の吐血が発見された。男爵と同じく毒が盛られた可能性が高いという。同一犯の犯行なのか!?
そんな中、志麻子は三女の星子の縁談を進めていた。相手は菱川建設の卓造(阿部力)。柳條家を守るための苦渋の決断をする星子。そしてまたしても、柳條家で事件が起きてしまった・・・。
出演者
金田一耕助(若き探偵): 山下智久 
柳條星子(柳條家・三女): 剛力彩芽 
日比野警部(警部): 渡辺いっけい
 ・ 
明智小五郎(日本一の名探偵): 伊藤英明 

ほか
スタッフ
【原作】
芦辺拓『明智小五郎対金田一耕助ふたたび』(角川文庫刊) 

【脚本】
池上純哉 

【脚本協力】
平井隆太郎 
横溝亮一 

【プロデュース】
牧野正 
椿宜和(角川大映スタジオ) 
涌田秀幸(角川大映スタジオ) 

【演出】
澤田鎌作 

【制作】
フジテレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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