波の進行方向に対して平行です。
疎の部分と密の部分が出来るので縦波は疎密波ともいいます。
(関口)確かにプルンプルンプルンっていうね。
これが地震の揺れなんだなあ。
(垣内)隊長こんにちは。
うん?何やってるんですか?あっこれ切れ目入ってるからあれですね。
こんにゃく実験ですか?はいそのとおりです。
地震の揺れを感じてる訳ですよ。
でこれ指先で体感できるじゃんこうやってやるとプルプルってね。
でもね地震の揺れだけじゃなくてこのこんにゃくのここ断面ねここ。
これって今日のテーマの活断層そのものなんだよね。
うん?活断層ですか?うん。
ほんでここに震源もあるんですね。
震源?どこですか?だからここですよ。
見えませんけど。
例えですから。
そんな訳で今日のテーマは「活断層」です。
うん活断層最近よく聞く言葉ですよね。
よく聞きますねえ。
その活断層のキーワードいきましょう。
お願いします。
う〜んとね…これか?まずはこれ。
はい。
そして…。
最後。
うん。
ではまずこの「活断層とは」です。
はい。
はい。
活断層というのは言葉のごとく断層です。
そこでまず断層っていうものがどういうふうにできるのかそれを考えてみましょうかね。
そうですね。
じゃあお願いします。
例の見覚えのあるこの装置使いますか。
はいこちら。
これ前回使ったあれですね。
そうそう。
こっちが陸側のプレートでこっち海側のプレートでしたね。
で海溝型の地震が発生するメカニズムっちゅうのはこの海側のプレートが陸側のプレートに下に向かってググッと沈み込んでってこういうふうに…こうなるからでしたね。
うんそうでした。
そしてある時このひずみが限界に達してプレートが壊れる。
そしてバンとはじけ…陸側のプレートがこうはじけるんでしたよね。
そうでした。
つまりはこんなふうですな。
揺れてますね。
揺れてます。
でさ問題の断層ですけれども断層ができる時っていうのはプレートが今みたいにバ〜ンって跳ねる前にねつまりはこの時ですな。
このググッと来てる時。
この時に内陸のもっとこっち側内陸のプレートのこっちにも強い力がかかってる訳ですな。
うん。
それでその力が断層をつくるんです。
うんどんなふうに断層をつくるんですか?あのねこんな感じ。
これ見て下さい。
はい。
ここ陸ですね。
はい。
このプレートがググッとこういうふうに下に引きずり込まれるとこの矢印で示したみたいな強い力が加わりますね。
はい。
するとこんなふうにズリッとずれて断層ができるの。
うんなるほど。
そしてこの断層ができる時に地震も発生する訳。
うんでも隊長じゃあ…あらいい質問ですね。
うん。
断層は新しくできて地震が起こる場合もあるんだけどもかつて地震を起こした断層が再び地震を引き起こす場合もある訳。
活断層っていうのは後者の方。
かつて地震を引き起こした断層で再び力が加わった事でまた地震を引き起こす可能性がある断層の事なんですね。
なるほど。
でね活断層つまりかつて地震を引き起こした断層っていうのは周りに比べて弱いもんだからズリッとずれやすい訳なんですね。
それでは次のキーワードいきましょ。
はい。
まあ活断層の事やな。
はい。
これを見て下さい。
こっち。
これは地震を起こした断層と震源の関係を表したものなのね。
地震っていうのは断層とか活断層が動いて発生する訳なんだけれどもこの震源っていうのは一番最初にこの断層がずれたところなんです。
一番最初にずれたところ。
震源ってそういう事だったんですね。
そうなんですよ。
でこの断層ってのはこんなふうに地下の中にとどまってるものもあればこういうのもあんの。
うん?こんなふうに地上にまでビッて現れるものもある訳。
その地上に現れた断層を特に地表地震断層といいます。
地表地震断層。
はい。
それじゃ垣内隊員実際に断層というものがどんなもんなのか地上に現れた断層を調査してらっしゃい。
うん分かりました。
行ってきます。
便利だね。
場所言わなくても行っちゃうんだからね。
という事で垣内隊員地上に現れた活断層を見にやって来ました。
先生。
(久田)こっちだ〜。
はい垣内さんこっちこっち。
迎えてくれたのは…2人が訪ねたのは…このお寺本堂を再建中でした。
というのも東日本大震災のちょうど1か月後2011年4月11日に発生した地震で寺の門や本堂が倒壊してしまったからなんです。
その時地上に現れた活断層を寺の境内で今でも見る事ができるんです。
ここなんです。
ここ。
うん。
実はねここは活断層がこういうふうに走っててここの面とここの面はもともと同じ高さだったの。
え〜!こことそこですか?そうそう。
こことここが。
じゃあそんなにこう差が…。
あれもだって傾いてますよね。
そうだよね。
これも傾いてしまった。
はい。
これはもともとこうだったものがガクンと…。
そんなに…。
そう活断層でこんなにもずれてしまったの。
すごいですね。
活断層による大地のずれ。
それは高さ70cmにも及びました。
そして断層の長さは少なくとも7kmにも達したのです。
お寺の住職さんに地震の時の様子を尋ねてみました。
当時雨と雷鳴がとどろいておりましてちょっと状況としてはすごい地震が来たなっていう雰囲気だったというふうに記憶しております。
このちょうど赤い門が倒れているのが見えましたのでこれちょっとひどい事になってるなというふうに思いまして…。
本堂自体もゆがんでたっていうか半分倒壊してたような状態だったんですね。
それで今回の地震の揺れはすごかったなと思ったんですがちょっと異常に気が付いたのは3月の時に水道をちょっと修理した所が本堂の前の水道があったものですけどもその水道の高さがちょっと違ってたんですね。
遠くから見ましておかしいなと思って近づいてみましたところこの断層がず〜っと本堂の真下から山門の足元を抜けて下の階段を貫いてバイパスまで行ってたと。
この事によって地震の揺れで本堂が倒壊したのではなくてこの断層によって地盤が落ちた事によって本堂が崩れてしまったっていうか倒壊してしまったという事に大変驚いた次第でありました。
大地のずれが直接建物を倒壊させてしまう。
それが活断層の恐ろしさなのです。
こんな所にこういう断層が走ってるっていうのは本当に分からなかったものですからいろんな方に調べて頂いてこれは断層であるという事を知らされた時にはこの断層によってお寺が倒壊してしまったっていうのを実感致しましたね。
活断層の真上に本堂があったりしちゃうとこんな事になっちゃうんですね。
そうなんですよ。
活断層が身近にあるって事を感じましたね。
そうだね。
もう形になって現れたんだからね。
もうちょっと身近に感じてもらうためにこんな図用意しました。
うん?何ですか?これは日本の主な活断層といわれてるものを表した図なのね。
え!これですよね。
結構あるんですね。
でもねこれで驚いちゃいけないのよ。
これは大きな活断層を記したもんなんで大きくないのも含めちゃったらなんと実際には日本全国でおよそ2,000はあるといわれてますね。
え!そうすると日本は活断層だらけって事ですよね。
そういう事なんですよ。
だから私たちっちゅうのはこの活断層と無関係に生きようって訳にいかないんですな。
そうですね。
うまく折り合いつけてね。
という事で最後のキーワードはこれです。
う〜ん「活断層とともに」ですか。
はい。
例えば垣内隊員がどっかに自分の家を建てようとした時にその土地の近くに活断層があるとかないとか気になりません?気になります。
だってそもそも活断層では地震が起きやすいんですよね。
それにもし活断層の真上に建物があったら地震が起きた時に家が完全に壊れちゃうかもしれないって事ですしね。
そうですよ。
あの本堂みたいにね。
でも今の日本の法律には活断層の上に家とかを建てちゃいけませんって法律はないんですね。
そうなんだ。
でも法律はなくてもそこに活断層はある訳ですからね。
でもねこの活断層と土地の利用を難しい問題ですけれどもうまく折り合いつけようっていう試行錯誤をしている自治体もあるんですね。
ふ〜ん。
そんな自治体を地球調べ隊の市川隊員が調査してくれましたよ。
おっ市川隊員お願いします。
は〜いお任せ下さい。
私市川がやって来たのは…どうして横須賀市なのかと言うとここは全国的にもほとんど前例のなかった活断層と土地の利用に関する行政指導を行った自治体だからなんです。
横須賀市のある三浦半島には5つの活断層があるとされています。
そのうちの一つが北武断層。
5つの活断層の中で地形的に最もはっきりした断層でその長さは12km以上。
1989年この北武断層の近くで土地の開発事業者が住宅地の建設計画を横須賀市に提出しました。
その時の事を現在の横須賀市の担当者に聞いてみました。
その当時開発事業者は土地の近くに活断層があるという事を知っていたんですか?開発事業者の方もある程度活断層の存在は認識していたと思います。
横須賀市においても活断層の分布図がありましてそれを用いて情報提供をしたところ開発事業者は改めて地質調査を行う事を決定致しました。
調査の結果開発事業者も建設予定地の区域に活断層があるという事を認識しました。
開発事業者が活断層についての存在を認識した中で横須賀市と話し合いをして活断層を配慮した土地利用計画を行っていくという事を決定しました。
これは神奈川県…全国区の試みで初めての事でした。
横須賀市と開発事業者との話し合いの結果活断層の両側25mには建築物を建てずに公園や緑地駐車場にするという事で合意が得られたのです。
この建築制限日本と同じように地震の多いアメリカ合衆国カリフォルニア州の法律を参考にしてそれより更に建築制限の範囲を広げたものでした。
カリフォルニア州には活断層による地震の災害を防ぐための法律活断層法があります。
活断層から両側25メーター建築制限をかけたとしても決して安全であるという事は言い切れないと思います。
ただその時期では最善の策でやっておりました。
今後はですね活断層上に開発計画が立てられたとしてもなるべく活断層に考慮した…配慮した開発計画を行うように事業者と協議を重ねていきたいと思います。
こういう取り組みをしてる所もあるんですね。
ねえ。
画期的ですよね。
そうですね。
でもさっきも言ったように日本は活断層だらけの国でしょ。
活断層法が出来てさ土地利用が厳しく制限されちゃったら建物を建てたりあるいは家を建て替えたりする時に大混乱が起きちゃうと思いません?そうなりますよね。
それにさ既に建ってる建物なんか一体どうすればいいんだっちゅうね。
う〜ん。
でも安全は大事だし土地利用も必要だし…。
う〜ん難しいです。
難しいわね。
でも避けては通れない問題ですね。
そうですよね。
よろしくお願いします。
こんにちは。
さあ今日は活断層のお話でしたが活断層法の事でちょっと聞きたいんですけどカリフォルニアにサンアンドレアス断層って横ずれの断層があってあそこにはその上に家建てちゃ駄目よっていうような活断層法がある訳ですよね。
世界的にはどうなんですか?それ以外の所っていうか…。
はいそうですね。
ニュージーランドに実は活断層法に近いものがありましてね。
実はニュージーランドと日本は非常に地質がよく似ているといわれています。
特に島国であるという事それから大きな断層があるんですけれどもそれと一番ともかく大事なのはよく似ている点はプレートがちょうど沈み込んでいる場所だという事です。
ですから非常に地震も多くなっています。
そんなにね例えば日本と共通点の多い所に活断層法があるのに何で日本は活断層法がないんですか?そうですね。
特に日本のような人口が密度が非常に高い所では既にもう家を建ててたりしていまして非常に扱いが難しくなってくるという訳ですね。
なるほど。
いきなり単純に法律を定めちゃうとどかなきゃいけない人がいっぱい出てきちゃったりとか…。
本当にそうですね。
そういう事になると思います。
かといって放置もできないですよね。
そうですね。
実際にそれでガ〜ッてなっちゃったら…。
そうです。
まさにそのとおりだと思います。
なるほど。
必要だけれどもただ単純にじゃあ明日からそういうふうに決めたって訳にいかない大変な事情があって…。
うん。
どうすればいいですかね日本はね。
本当そうですね。
真剣に考えるっていう事がどうしても必要って事しか言えませんねこれ。
何か頭ん中ぐるぐるするなあ。
だってさ人口密度が多いからねじゃあ活断層はいいやっていう訳にいかないんですよ。
いきませんね。
じゃあね活断層があるんだからもう簡単に法律決めちゃえばいいじゃないかってそう簡単にいかないんですよ。
そうなんですよね。
ぐるぐるする訳ですよ。
しかも活断層がたくさんある国だし人口密度が高い国だし…。
そうでしょ。
うん。
なかなか難しいポジションにいるというか…。
うんそうですね。
特に世界見比べちゃってもね。
そうですよね。
2014/10/29(水) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 地学基礎「活断層」[字]
「地球」は私たちにとって掛けがえのない存在です。その地球を、「宇宙の中の1つの星」「地球という物体」「地球の歴史」そして「環境」という視点から学んでいきます。
詳細情報
番組内容
最近頻繁に活断層という言葉を耳にするが、活断層とはいったい何だろうか。すでに地震体感装置を使って、地震がどのように発生するのか学んできたが、活断層と地震は関係あるのだろうか。今回は、活断層がどのように発生するのかを学ぶ。さらに、日本には多数の活断層が存在している。わたしたちは、どのように活断層とつきあっていったらいいのかを考えていこう。【出演】関口知宏、垣内彩未【講師】久田健一郎
出演者
【講師】筑波大学教授…久田健一郎,【司会】関口知宏,垣内彩未,【語り】市川展丈
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 大学生・受験
趣味/教育 – 生涯教育・資格
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