お前はいつから知っていたのだ?聞き返さぬという事はやはり知っていたか。
そんなに似ているのですか?その事は王様から聞いたのか?あの娘は似ていると。
だから俺には言うなと口止めされたか?そんな…。
お前はもう…すっかり王様の人になったな。
(フォン)おかげで楽しめた。
(ヨヌ)そう思ってくださるなら何よりでございます。
だが内容は矛盾だらけで低俗だったな。
えっ?平凡な娘がお忍び中の王に出会い王と知らずに恋に落ちる…そんな事あるわけがないだろう。
公務中の王だぞ。
女人にうつつをぬかす暇など無いわ。
大体そんな王が国をまともに治められるか?でたらめすぎて役所に突き出したくなったぞ。
それに話に出てきたあの娘も許せんな。
たとえ変装しているからとはいえ王からにじみ出る気品は隠せやしない。
なのに王とは知らなかった?ハッ稚拙な話だ。
あの娘はきっと王である事を知っていて近づいたのだ。
必ずしもそうだとは…。
その上に何だ?その後女官になって宮殿で王と再会した?バカを言うな。
女官はすごろくで選ばれるとでも思ってるのか?民を惑わすあんなものを作る連中はやはり罰して…。
何だ?じっと見て。
でも人間ならそのような事もありうるのではないでしょうか。
何だ?人と人との間の出来事はすべて理屈どおりにはいかないものです。
まあ何はともあれ…楽しくは見たという事だ。
金は必ず返す。
心配するな。
お気になさらずに。
借りを作る事は嫌いなのだ。
後ほどきっと返すゆえ…。
あ…どうせ今夜また会えるな。
心の声今日私は王様のおそばに上がる事はできません。
申し訳ないですがもうすぐ私は星宿庁を去ります。
・チャンシルなら星宿庁に送り届けてきたよ。
随分遅かったじゃないか。
お前もチャンシルのように怖い先輩たちに耳を引っ張られて連れていかれるぞ。
ならあの子の面倒を見てくれてたのは…。
俺だ。
行く当てがなく俺を訪ねてきた。
まあ…人気者だからな。
ではあなた様がたくましく自由な魂を持っている正義感の強い方でしたか。
お〜!チャンシルがそのように言ってたんだな。
ハハハ。
あいつ…なかなか人を見る目があるな。
私はどこかの詐欺師にでも引っ掛かったかと心配しておりました。
こんなすてきな詐欺師なら一度ぐらいだまされてみてもよくないか?何はともあれ本当にお世話になりました。
気を付けてお帰りください。
チャンシルが心配だったなら…。
どうして今頃になって思い出したんだ?えっ?会いに行った者を忘れるほど…待たせている者を忘れるほどお前を虜にするものが…あったというのか?1度目は耐えられたが2度目はつらすぎる。
それは何の事でしょうか?他の人を思うお前を見るのはもう耐えられない。
どういう事…。
それじゃまた会おう。
陽明君様お待ちを。
回想
(女官)王様は大層不機嫌なご様子で巫女を追及されました。
するとその巫女は「その方とどれほど似ているかは知らないがお知りになりたいならその方に直接お尋ねになってください」とそう言っておりました。
(鐘の音)
(鐘の音)王妃様。
(ユン・ボギョン)今から王宮殿か?はいさようでございます。
そなたに伝えておきたい事がありこうしてじきじきに参った。
ついてはその覆いを取れ。
覆いを取れと申したのだ。
それはなりません。
この者は観象監より特別に…。
申した事が聞こえなかったか?早く顔を見せるのだ。
(扉の開閉音)気が緩んでいるな。
時間より遅れて来るとは…。
待ち人ではなくてがっかりなさいましたか?どうして王妃がここにいる?これまで王様が何をお隠しになりたかったのかたった今王様のお顔を拝見し間違いなく分かりました。
8年前世子であられた頃隠月閣で初めてお会いした際も今のその表情を確かに私にお見せになりましたもの。
心は通わずとも心配りぐらいはしてくれると思ったが思い違いだったか。
この前そなたにはもうこの王宮殿には参るなとそう伝えたはずだぞ!王様は何に惑わされておられるのです?あのような巫女のどこが!8年前死んだあの娘に似てるのですか?王妃!ええ!ならばお好きなように。
亡霊でもお札でも思う存分お抱きになってください!私は一向に気にしませんから!王様は私に心は絶対に得られないと申されましたね?それならそれで結構。
もうそれで構いませんとも!黙らぬか!ですが!これだけはお忘れなきよう。
お心に誰が居座っていようとお心が誰に向けられていようとこの国の母は私ですから。
お分かりですよね?王様の隣はこの私の席なのでございます。
遠からず王様もその事実を認める事になりましょう。
入って王様にお仕えするのだ。
誰だ?お前は。
はい…私は観象監と星宿庁から送られた合歓の札でございます。
ならば厄受けの巫女はどうなったのだ?その者は役目を終えたのでもう星宿庁を去る事になりました。
(ソル)いざ出ていくとなると寂しいですか?寂しいなんて…。
ただ王様のお役に立てないまま去るようで…申し訳ないだけ。
そうは言いながらお顔は今にも泣きそうですよ。
ちゃんとお別れができるよう1日ぐらいいいじゃない!それをダメだって言い張って!おばさん意地悪なんだから。
(ノギョン)急いで着替えなさい。
どういう事なんでしょうか?王様にまた呼ばれた訳を誤解されてはなりませぬぞ。
王様はあなた様を別人と重ね混乱されて…。
どうしてそんなご丁寧な言い方を?ああ…気付かなかったがそうだったかな?尚膳様も何やら混乱されているようにお見受け致しますが…。
心配なさらないでください。
尚膳様が何をご案じなされているかはよく分かっております。
お心を誤解する事はありません。
(扉が開く音)誰が勝手に出ていく事を許した?申してみよ。
誰の許しを得て去るというのだ。
役目を終えれば引き下がるのは当然かと存じますが…。
誰が役目を終えたと言った!?王様に必要な方はこの私ではございません。
余の胸に居座る苦しみを静めると申したのは誰であった?私はその方の代わりにはなれません。
余のこの疲れを癒やすと言い切ったのは誰かと聞いておる!近づくなと命じられたのは王様です。
出ていけと命じた事はない!お前の言うとおり余が見ている相手はその娘かお前なのか私は混乱している。
それゆえに余がその混乱を収めるまでこの感情が何であるか分かるまで勝手に私から離れるな。
王命だ。
3日後とおっしゃいましたか?
(大妃ハン氏)ええ。
本日観象監が3日後の17日を営みの吉日とし大王大妃様にお伺いを立てたそうです。
なぜこうも早く…?ナ・デギル教授が申すにその日は天の気が最も安定しておるそうだ。
2人の相性のよい戌の刻に営みが成就すれば将来世に名をとどろかすお世継ぎに恵まれるとの事でした。
ついては王妃ももう噂などに耳を傾ける事なくひたすらただ一心に体と心を清める事に努めなさい。
お言葉心に深く留め置きます。
心の声いかがなさいます?王様。
またも体調がすぐれないと言って逃げるおつもりですか?ですが今度ばかりは王様の思いどおりには決してなりませぬ。
チョ尚宮。
(チョ尚宮)はい王妃様。
父上にお帰りの際中宮殿へ立ち寄るよう使いを出しなさい。
仰せのままに取り計らいます。
(シム・サン)ご出勤であられますか。
何か取り込み中か?王様が昨日承政院をまたひっくり返していかれまして。
まあそのついでに書類の虫干しを。
王様が?ええ。
どうも。
都承旨様。
「承政院日記」が数冊見あたりません。
えっ…なんという不始末。
何冊無いのだ?8年前のものが数冊…。
(シム・サン)足があるわけでもない勝手に消えるか!もう一度よく捜せ!
(官吏)はい。
さっきまで確かに無かったのに…。
都承旨様ありました!ご苦労であった。
危うくもう少しでばれるところだったな。
老いぼれ狸とはいえ領議政には怪しまれぬようより慎重を期さねば。
王様一大事でございます。
何事だ?先の王にお仕えしていた尚膳が自害なされました。
さあ下ろすぞ。
あっあ〜!遺体を見ても何も分からんだろう。
自害したに違いない。
つまりは…おっ!オェ…。
犯人捜しは置いといてなんで自害したのかその訳を探るべきだ。
きっと何か裏がある。
そうブワ〜ッと臭ってきたわ。
心の声一体何を隠そうとしたのだろうか。
命を落としてまで守り通そうとしたものは何なのだ?王様。
そろそろご昼食のお時間ですが。
心の声だがこれで一つはっきりした。
何か私が知ると都合の悪い秘密がある。
ヒョンソン。
はい王様。
今すぐ義禁府に行き所属する官吏たちの身上書を持ってこい。
一人として見落としてはならぬぞ。
この事は…。
機密ゆえに誰かに漏らせば命は無いものと思え。
そう伝えます。
尚膳様!余を覚えておるか?どうして私めが王様を忘れましょうや。
成均館の代表だったそちが義禁府の官吏になっていたとは。
義禁府の名簿にそちを見つけてうれしく思ったぞ。
ありがたき幸せにござります。
ところで先の王に仕えた尚膳が自害したのは知っているか?もちろん承知しております。
この件の捜査権が刑曹から義禁府に移ったのはもしや王様のお取り計らいでしたか。
相変わらず切れ者よ。
刑曹は外戚一派が掌握しておりこのまま捜査権を握られては余は永久に真実を知りえなくなるからな。
真実とは何でございましょうか?それがこの後そちから聞きたい事だ。
は?本日よりそちはこの捜査において尚膳の死を調べているふりをしろ。
調べるふり…今そうおっしゃいましたか?そちには他に調べてもらう事がある。
余がそちから聞きたい真実とは…。
8年前の世子嬪の死に関する全容だ。
(大王大妃)王様の動きが怪しいですと?定かではありませぬが近頃のひそかな動きからして8年前のあの件に疑問を持ったのやもしれません。
対策を練らねば。
もし事実が明らかとなった場合我ら外戚の勢力は排除される事になります。
やはり営みの日を早めたのは神の一手となったようですね。
その事とこれと何の関係があるのでしょう?我が子を持つと安全を図ろうとするのが親心というもの。
先の王もまた陽明君と世子が生まれてから後は血気にはやるのを抑え王子たちの安泰だけを願っていたのです。
心配は無用です領議政。
我々は完璧な盾を手にしているではありませんか。
王様がいくら調べようと出てくるものは無くたとえ出たとしても葬り去るしかない事なのです。
なぜ見つめるのですか?旦那様は書物を読まれている時が一番すてき。
そうやってほほ笑まれるとより一層すてきに見えます。
てれくさいのでおやめください。
だけど旦那様。
いつまで書物ばかりご覧になるのですか?どうしてそのまなざしを私には向けてくださらないのです?いっそ私も書物だったらいいのに…。
もし私の体に字を書いたらもっともっと私を見つめてくださいますか?
(ミン尚宮)体中に付いた墨汁を落とすのはひと苦労でございますよ。
何よもう!邪魔して!旦那様ともっと見つめ合えるところだったのよ!
(ため息)旦那様が旅に行かれて早…早…まだたった2日か。
回想
(ヨム)私が留守の間母上の事をよろしくお願いします。
言いつけを守らなくちゃ。
・
(ミナ王女)お母様。
私です入りますね。
(シン氏)ええ王女様お入りください。
お母様何をなさっていたのですか?大妃様が使いを通じてお手紙をくださったのでちょうど読んでいたところです。
わが母上から?何て書いてありましたか?「王女様は変わらずお元気か」とありました。
他には?王様の営みの日取りが当初の予定よりも早まるそうです。
営みの日がですか。
それでいつになったのですか?3日後の17日だとありました。
そんなに早くにですか!?お母様。
私宮殿に行ってきてもよろしいですか?それはもちろん構いませんが…急にどうして?王妃様に会っていくつか助言して差し上げたいと思いまして。
ではお許し頂けたので行ってきますね。
(ミナ王女)「男の子を授かりたくばまず野菜をよく食べて」と…。
それで「必ず左を向いて床につく」んだったわよね。
えっと他に大事なのは…。
王女様そんな…下品ですよ。
あ〜もうイヤだ。
さっき読んだばかりだったのに。
実際によい営みの方法は…。
それなら確かこの…この辺りに書いてあったかと。
何よミン尚宮も読んでたって事よね?そなたには必要ないでしょうに。
王女様の教育に…。
あらそうよく言うわ。
自分も見たくせにごまかして。
…で何だったかしらね。
王妃様にこの秘策を授けてあげる代わりに何をおねだりしようかな。
牡丹のかんざしとか…いや真珠の髪飾りがいい?
(大王大妃)王女!これはまた久しぶりではありませんか。
はいおばあ様。
変わらず元気でおりましたか?儀賓とも仲むつまじく暮らしてますか?はい。
おばあ様の方もお健やかであられましたか?あいにく私は健やかではいられませんでした。
えっ?1人しかいない孫娘が全く訪ねてきてくれないんですもの穏やかではいられませんよ。
それは申し訳ございません。
あらまあただのざれ言です。
母君に会いに来られたか?私もちょうど向かうところでした。
行きましょう。
あ…私はその…ちょうど今家からすぐ戻るよう知らせがあり宮殿を出ようとしておりました。
ではごきげんよう。
心の声先の王が隠そうとした真実…。
尚膳が自害してまで守ろうとした秘密…。
それは一体何だったのだ?・
(ヒョンソン)王様。
主治医と観象監の3教授がお目通りを願っております。
通すがよい。
(主治医)王様。
脈を取りますのでしばしお座りくださいませ。
会う予定はなかったはずだが何故3教授までそろってやって来た?何だ?これは。
(ナ・デギル)お営みの日取りでございます王様。
3日後か?さようでございます。
ちょうどその日はこの上ない吉日となり王様と王妃様の相性も申し分なくよい日でございます。
(オ・ヘソン)当日の天気もまたとびっきりの快晴となるでしょう。
(ムン・ジバン)ええ。
それとどちらを寝所になさるか方位的な事もすでに定めております王様。
ともかく王様のお体がご回復された今できるだけ早いお営みが肝要かと。
まだそれほど回復はしておらん。
はばかりながらひと言。
お体はだいぶよくなられご無理ではないと存じます。
すぐれぬと言ったらすぐれぬのだ!王様。
されど天の気がまた悪くなってしまうやも…。
そうですぞ王様。
お営みによいと考えられる条件がこんなに見事に重なる事はごくまれなのでございますよ。
王室と国のためもう先延ばしには…。
いまだすぐれぬと言っておるではないか!執務の邪魔だ下がれ!
(3人)王様。
そちらは王命が聞こえないのか!即刻ここから去れ!王様が営みを避けたのは一度や二度ではありません。
予想はしておりました。
ようやくの日取りが流れるやもしれません。
よく落ち着いていられますな。
もちろん何とかしませんとね。
では何かよいお考えでも?以前にお話しました厄受けの巫女の事ですが…。
またその事ですか!王様はその娘を厄受けの巫女の存在をご存じなのです。
その巫女は王様が眠られてから上がるはずでは?おかしな話でしょう。
そもそも寝所にお札など置く方ではありません。
雲剣と尚膳以外おそばに近寄らせない王様が存在を知ってからもその巫女をそばに置いている。
これは何を意味するのでしょう?単にお体のためですか?つまり…。
恋心です。
事実ならば捨て置ける事ではありませんぞ。
それではどうします?さらばすぐにでもその巫女を追い払って…。
それはなりませぬ。
その巫女は今度の営みが終わるまで王様のそばに置いておきます。
父上は8年前「国の婚儀は恋心などで決まらぬ」とおっしゃった。
もっともなお言葉でした。
だが営みは恋心の利用で成就させられます。
どのみち手に入らぬ恋心なら利用するまでです。
回想お前の言うとおり余が見ている相手はその娘かお前なのか私は混乱している。
それゆえに余がその混乱を収めるまでこの感情が何であるか分かるまで勝手に私から離れるな。
(チャンシル)あっ来た。
ねえ見て。
おねえちゃんにすっごい贈り物だよ。
うわ…美しい。
刃先を見て本物よ。
(鈴の音)これもいい響き。
チャンシル。
これどなたから?ああ。
これ手紙。
「気に入ったかな?神力が存分に発揮できるよう願って。
たくましく自由な魂を持つ正義の男」。
あの子ばかりいい思いして…前世で国を救ったとでもいう訳?よお!俺を捜してるのかな?贈り物は気に入ったか?よく分からなかったから詳しい者と一緒に行って選んでもらったんだ。
あっ次も何か贈るよ。
なぜ私にこんな事を?うん?どういう事だ?私は巫女でございます。
だから巫女の道具を贈った。
なぜ私に贈り物をと聞いてるんです。
訳が分からないと言うのか?ですからお尋ねを。
好きだから。
俺はお前が好きだから。
お戯れが過ぎませんか?戯れではない。
そうでないなら何だというのですか?男が女を好きだと言うのは恋心に決まっているであろう。
私の何を知ったうえで恋心を持ったと申されるのですか?初めてだった。
「笑顔で本心を偽り自分を欺く事はせず胸に抱えた痛みはもう忘れろ」とそう言ってくれたのはお前が初めてだった。
その言葉に俺はとても癒やされたから。
確かにお前の言うとおり俺はお前について何ひとつ知らない。
確かに初めは心に秘めた娘とあまりに似ているからお前に目を向けた。
だが今は違う。
見つめているのは紛れもなくお前。
(ノギョン)再び出会ってはならぬ縁が深まろうとしています。
不吉な気を感じてならない。
混乱が生まれます。
この先降る血の雨のきっかけとなりましょう。
(ヘガク)運命だ。
人の力でどう変えられるというのだ。
すべての混乱の元を断つには3日後…その日しかありません。
営みが成就すればあらぬ縁はまた切れましょう。
その日の後にお嬢様は遠くの地へ…安全な場所へ行かせます。
それで解決する問題ではない。
かつて葬った真実が少しずつ姿を見せ始めているのじゃ。
真実を明らかにしても何が変わるというのですか?道士様もお分かりでしょう。
弱みを握られている以上あの者たちからもたらされる不幸は避けられますまい。
いくら私がいい男とはいえそんなに見つめるな。
まあ仕事に励む男はよく見えるものだ。
その上一国の王となればさぞ格好いいであろう。
笑ったな?今笑ったであろう。
大変な罪を犯しました。
ついて来い。
散策に出る。
あの…何やら憂い事でもおありですか?今宵はいつになくお顔にお疲れの色が…。
今日私のせいで人が死んだ。
私の誤った判断のせいで自ら命を絶った。
つまりこの私が殺したのだ。
私の周りにはいつも死の影が付きまとう。
私が大切に思う者たちは皆危険にさらされる。
私はその者たちを守ってやれなかった。
守ってやれなかったばかりかその者たちの無念すら晴らしてやれないのだ。
それは王様の…せいではありません。
皆きっと分かっていたと思います。
王様がどれほどいとおしいお気持ちを持ってお守りになろうとしたか。
真心はきっと通じていたはずです。
ですからご自分を責めないでください。
お前の神力をもって言ってみよ。
今余が探し求めている真実は明かされるか?明かされると思います。
では神力によってではなくお前の考えを言ってみよ。
探し求めている真実は明かされると思うか?もちろん明かされるでしょう。
どうして断言できる?王様のご運を信じているからです。
もつれた結び目はすぐにはほどけないものでございます。
ですがわずかずつでもほどいていけばいつか隠された真実はその姿を現す事になりましょう。
ですからご自身の事を信じてください。
ありがたい。
久しぶりに耳にする温かい言葉だ。
同じ事を何度繰り返し申せばよいのだ!体調がすぐれぬと言っておるだろう!お体がすぐれない事以外本当に他の理由はございませんか?ならば余が嘘をついているとでも言うのか?王宮殿に厄受けの巫女を上げてから数日がたちました。
なぜ今そんな話を持ち出す?全く効き目は無かったのですかな?そんな話を今なぜ持ち出すかと聞いている。
ご回復のために上げた巫女がその役目を果たせなかったならこれは法により罰するべきではありませんか?法で罰するだと?寝所にまで上がるとなれば命がけなのが大前提。
数日間も通い詰めながら効果なしとなれば当然怪しき輩と判断し国の安泰を考えてその者は始末せねば。
回想
(ユン・ボギョン)恋心です。
恋心を利用するのです。
王様がまたお体の不調を理由に営みを拒まれるならば厄受けの巫女は務めを果たせなかった事。
処罰すべき対象となりましょう。
では王様が営みに応じられたら?厄受けの役目は終えたという事で追い出すまで。
ここから死んで出るのか生きて出ていくのかその違いだけ。
その者の命は我々次第なのです。
もし仮に営みの後も巫女をそばに据え置くと王命を下されたらその時はどうされます?その時は…父上が学士たちを動かしてください。
この国は儒教を根幹に据えた国です。
あまねく民の模範であるべき王様が寝所に巫女を引き入れているとなれば学士たちはどんな反応を示すでしょう。
(チャンシル)よいしょっと…。
いくら私がいい男とはいえそんなに見つめるな。
先輩!何度掃除すればいいの?今朝もしたのに。
あっ。
(巫女)今日はお営みの日だって言ったでしょ。
(チャンシル)お営みの日?
(巫女)そうお営みの日。
だから今夜はみんなここに集まって成就を祈願するって言ったじゃない!ほんと忘れっぽいんだから!王様。
いつかはどうしても通らねばならぬ道です。
王室と国を強固にするにはお世継ぎをもうけねばならないのです。
そうでなければ政局の安定も望めません。
もう何も言うな。
とはいえ王様を支えるのはもとより国を支える使命をも担う者としてまた先延ばしは…。
どうしてお前までそんな事を!何よりも巫女の存在があちらにも知られた以上慎重にご判断されなければいけません。
王様がこの先もかたくなに拒否なされば危うくなるのはあの娘なのでございます。
私は王様がまた傷つく事になるのではと不安なのです。
守ってやれなかったとまたもやご自分を責められる事にはならないかと。
王様。
今宵はあの娘をここに入れるな。
誰もいない寝所で務めなどさせたくない。
王妃様。
ただいま王様がお出ましになられました。
回想
(ノギョン)王命だ。
今宵は王宮殿に上がらずともよい。
何を思ってそんなに悲しい顔をしているんだ?何の用でいらしたのですか?もしや王様の営みの事を考えていたのか?お帰りください。
あの方は一国の王であられる身だ。
国の安泰のため世継ぎをもうける。
当然ではないか。
分かっています。
たとえ王様を慕ってもお前に課せられるのは試練と痛みだけだ。
それもまた承知しております。
ならばなぜ涙など見せる?俺では…ダメなのか?ダメなのか?俺では。
(女官長)まずは王様翼善冠をお取りください。
(女官長)では王様玉帯をお外しください。
そちもついに望みがかなってうれしいであろう。
どうして私一人の望みと言えましょうか。
大王大妃様をはじめこの国のすべての民に至るまで皆の望みではありませぬか。
俺ではダメだと言うのか?お帰りください。
俺と一緒に行かないか?俺は王子という地位に嫌気がさした男だ。
そんなものいつでも放り出して旅立つ準備はできている。
お前も巫女として生きる事を望んではいないだろう。
こんなに心苦しい思いから逃れたいなら…そう思うならこの俺と一緒に今すぐ逃げよう。
王様が何と言われようと私は王様の妃です。
そうだな。
余の心が得られないのであればせめて次期王の母にはなりたいはず。
よかろう。
ならば王妃のために結びひもをほどこう。
2014/09/28(日) 23:00〜00:00
NHK総合1・神戸
太陽を抱く月(12)「切なき恋心」[二][字]
初恋の女性を思い続ける王と、記憶を失った巫女(みこ)の切ない愛を描くファンタジー・ロマンス史劇。ウォルはフォンの前から消えてしまうのか?ポギョンの嫉妬が募る。
詳細情報
番組内容
市場で人形劇を見たウォルとフォンは話をしながら宮殿へと戻る。別れ際、その夜もまた会えると思っているフォンに、ウォルは厄受け巫女(みこ)を辞めたことを言えなかった。ウォルが星宿庁(ソンスチョン)の前に着くと、待っていた陽明君(ヤンミョングン)が現れ声をかける。フォンとポギョンの営みの日が決まる。ポギョンはフォンが拒めぬよう策略をめぐらす。一方、フォンは8年前のヨヌの死の調査をひそかに続けていた。
出演者
【出演】ハン・ガイン…沢城みゆき,キム・スヒョン…新垣樽助,チョン・イル…小松史法,キム・ミンソ…渋谷はるか,ソン・ジェヒ…佐藤拓也,ソン・ジェリム…保村真,ナム・ボラ…小林由美子ほか
原作・脚本
【原作】チョン・ウングォル,【脚本】チン・スワン
監督・演出
【演出】キム・ドフン,イ・ソンジュン
制作
〜韓国 MBC/Pan Entertainment制作〜
ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
ドラマ – 時代劇
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
韓国語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:3486(0x0D9E)