荒海の真っただ中熾烈な争いを制した者だけが海の宝を得る!狙うは一本数百万円!時にはそれ以上!これからどんどん値が跳ね上がる。
本マグロだ!12年前私たちはここでマグロに賭けた数々の漁師たちと出会った。
最愛の妻の形見のスカーフをまとい心臓病と闘いながらマグロを追う…。
そして3年間マグロに見放された男が…。
一発逆転!大物との奇跡の大勝負!あの漁師たちは今どうしているのか…。
今年8月私たちは大間に向かった。
(スタッフ)お久しぶりです。
男たちは命ある限りマグロを追い続けていた!そこで見たのは大間の観光客に沸くこの時期津軽海峡の大間沖に奴らがくる!日本近海で獲れる本マグロは2つの暖流に乗って北上する。
そして…。
大間にマグロの季節が到来する。
それまで息を潜めていたマグロ漁師たちが一攫千金を狙って先を争う。
そんな夏の大間の海にどん底から復活した漁師がいた。
地獄から這い上がってきた男。
私たちが初めて米澤さんを取材したのは絶好調の一本釣り漁師だった。
そしてカメラの前でも見事に超大物を釣り上げてみせた。
ううっ!この時仕留めたマグロはなんと230キロの超大物!あれから11年。
米澤さん今年のマグロ漁に賭ける思いは人一倍強い。
大間沖にはマグロの到来を待ち焦がれたライバルたちがひしめいている。
いよいよ今年の闘いが始まった。
漁師たちはまずマグロの群れを追って優位なポジション争いにしのぎを削る。
この時の位置取りが勝敗を分ける大きな要素となる。
群れが真後ろにくるのがベストポジション。
群れを成すマグロだがエサに食いつくのは先頭にいるマグロだけだといわれる。
群れの前に出なければ釣れない。
米澤さんが用意したエサはこの夏大間で大漁となっている50センチを超える大きなサバ。
到来したマグロがサバの群れを追っている可能性は高い。
まずはソナーで海中にいるマグロの群れを探す。
ソナーとは海中にいる魚を音波を利用して広範囲で探し出す装置。
時速100キロで泳ぐといわれるマグロだがソナーを使って位置を把握すればマグロの群れの先に回り込む事が出来る。
周りの船の動きとソナーを見極めながら米澤さんは船を操り有利な位置へと進めていく。
すると船の後ろにマグロの群れがきた!絶好のチャンス!すぐさまエサのサバを網ですくい針をかけて投げ入れる!マグロはエサの近くにいるはず。
すると…!大物だ!エサのすぐそば。
緊張の一瞬。
マグロよ…こい!しかしマグロはエサに食らいつかなかった。
決定的なチャンスを逃してしまった。
またライバルの動きとソナーを見ながらエサを入れる。
アタリがなければエサを回収。
マグロが釣れなければ一日中この繰り返しだ。
米澤さんマグロが釣れない恐ろしさは身に染みていた。
実は米澤さん5年前大スランプに陥った事がある。
そしてその後地元の建設会社に就職。
そこは建設会社ではあるがマグロ漁を中心とした漁の部署があった。
その名も漁業部。
米澤さんは一本釣り漁師でありながら今は会社員という立場。
この会社の社長との出会いが米澤さんをどん底から救ってくれた。
社長の名は米澤さんが恩人と慕う建設会社の社長だが竹内さんにはもう一つの顔がある。
風速20メートルを超える冬の荒海。
そこに繰り出す大間最大級のその船長が竹内さんだ。
誰も漁に出ない大しけの真冬の津軽海峡。
他の船が尻込みするこんな日こそチャンスとばかりに悠然と獲物を狙う荒海のマグロハンター。
水揚げが激減するしけの日に釣り上げたマグロは値段が確実に跳ね上がる。
しかもはえ縄漁で獲れるマグロは1本だけではない。
この時もたったひと晩で5本ものマグロを釣り上げ数百万円を手にした。
竹内社長もまさにマグロに賭けた男なのだ。
その竹内社長の計らいで米澤さんははえ縄船の乗組員になった。
大好きなマグロ漁に関われる事は大きな救いとなった。
だが2年前突然の病が米澤さんを襲った。
病名は…。
やっぱりな…がんイコール死だからさ。
最初はそういうふうに考えてやっぱり色んな事考えちゃうじゃん。
(米澤さん)この太ももから皮取ってここの皮をこれにくっつけて。
でここの肉を血管つけて舌に移植して…らしい。
うん。
がんは首のリンパ節にも転移していた。
12時間に及ぶ大手術。
首の肉も切り取った。
もしがんが再発したら…。
病院にいると不安ばかりが募った。
すると去年竹内社長がなぜか一本釣り用の船を購入。
失意の中にいた米澤さんにこう告げた。
一本釣りでゼロからやり直してみろという。
廃業から4年米澤さんは一本釣り漁師として大間の海に復活した!この日は漁に出る前に報告の電話をかける。
相手は竹内社長。
夏場は遠洋でマグロ漁をしている。
もしもし?あっおはようございます。
お疲れさまです。
米澤さんは大間の状況を報告。
すると珍しく竹内社長が愚痴をこぼし始めた。
やい…ほいだばのうエサねえばどうもなんねえもんのう。
クジラでも引っかかってくれればええったって…。
なんかいい報告出来るように頑張りますんで。
うんうん。
はい。
(竹内さん)「やってください」はいわかりました。
ご苦労さまです。
(竹内さん)「どうも」はい。
百戦錬磨の竹内社長も寝る間を惜しんでマグロを追っている。
マグロを釣り上げたい。
社長の声を聞いて思いは一層強くなった!今日も大間沖は荒れている。
そこにはマグロに賭けた男たちの船がひしめき合っている。
恩に報いるためにはマグロを釣り上げるしかない。
見れば周りの船が右へと旋回していく。
船の右側に目をやるとすぐ近くでマグロが跳ね始めた。
船の後ろに近づいている!絶好の位置まであと少し。
すると…。
真後ろにマグロの反応が!今マグロの群れは糸の先にいる!くるか?こい!マグロが食らいついたら一気に糸を引く。
急いで船を旋回!その間にもマグロがどんどん逃げていく。
抵抗が弱まるのを確認して今度は引く!糸を力の限り引き寄せる!大物の手応えだ!手術で血管を切り取った腕にマグロの重みがのしかかる!糸が切れれば一巻の終わり。
マグロの力がかなり強い。
糸が切れないようにあえて糸を送り出す。
引いたり緩めたり…。
糸をまた送り出す。
一体どれほどの大物なのか?荒波に揉まれながら慎重に手繰り寄せる。
手術した左腕でマグロを引き寄せる。
恩を受けた社長のために何よりも己の誇りのためにこの獲物を逃がすわけにはいかない!青い糸が透明なテグスに変わった。
マグロまで近い証し。
ここで準備したのが電気ショッカー。
電気ショッカーは糸に通して金具を落としスイッチを入れて電気を流す。
これでマグロを感電させ一時的に気絶させる事が出来る。
糸から伝わるマグロの重み。
マグロも必死の抵抗を続けている。
しかしマグロは確実に近づいている。
…が姿はまだ見えない。
米澤さんここで電気ショッカーを糸にかけた。
そのコードを足で踏んで投入のタイミングを計る。
マグロをさらに引き寄せる。
そして…。
電気ショッカー投入!魚影が見えた。
しかし抵抗が全く収まらない。
どれほどの大物か?マグロは海中で暴れ続ける。
電気ショッカーが効いてない!米澤さん手術した左腕で巻き上げ機を調節しながら堪える。
そして糸を引く!一度は見えた魚影が全く見えなくなった。
マグロの力は弱まらない。
自力で糸を引くしかない。
渾身の力を振り絞って糸を手繰る!そして…。
モリを刺した!しかし…。
マグロは気絶していなかった。
急いでカギをかける。
そしてカギに付けたロープを船に固定する。
マグロの巨大な頭が浮かんだ。
包丁を取り出しエラを切って血抜きをする。
でかい!巨大マグロはついに米澤さんの手に落ちた!マグロを保護するシートを用意する。
少しでも高く売るために魚体に傷をつけるわけにはいかない。
見事な大物!シートに乗せるのもひと苦労。
米澤さんが釣り上げたマグロの大きさは…。
100キロ超えの大物だ。
そうマグロシーズンは始まったばかり。
そして…。
私たちが12年前に出会ったあのマグロ一本釣り漁師も動き始めていた。
(スタッフ)お久しぶりです。
取材するのは5年ぶりになる。
この日はちょうど今年のマグロ漁を始める準備を進めているところだった。
山本さん新しい道具を船に運び込む。
今年はマグロを釣る自信の道具があるという。
それが…。
新たな道具も用意して今年初のマグロ漁に出る。
年季の入った巻き上げ機もチェック。
山本さんの今年初のマグロ漁。
なんといきなりきた!そしてもう一人私たちが12年前に出会ったマグロ一本釣り漁師がいる。
妻の形見のスカーフまといマグロを追う…。
かつては仲間もうらやむ夫婦船。
しかし妻は54歳でがんに侵され亡くなった。
以来渡辺さんは亡き妻りえさんにマグロを捧げ続けてきた。
しかし自らも心臓病に侵され薬を飲みながらマグロ漁に出る毎日。
老いと病と闘いながら大間の海でマグロを釣り上げていた。
私たちが最後に渡辺さんを取材したのは今から5年前。
そして今年久しぶりに大間を訪ねてみると…。
渡辺さんの船開宝丸は港に繋がれたままになっていた。
もう2年動いていないという。
そこに渡辺さんの姿はなかった。
そしてキャビンの中に残されていたのは…。
渡辺さんがいつも身に着けていた亡き妻の形見のスカーフ。
渡辺さんの身に一体何があったというのか?大間のマグロ一本釣り漁師山本さんは妻と離婚し男手一つで2人の子供を育て上げた。
当時山本さんはマグロが釣れない日々が続いていた。
燃料代を節約するためあまり船も出せないでいた。
住まいは家賃3000円の町営住宅。
この時離婚して4年。
家の事にも追われていた。
家事を手伝っていたのは山本さんは息子たちに出来る限りの事をしていた。
幼い頃から漁師に憧れていた長男の剛史さんは父の姿を中学の卒業文集にこうつづっていた。
「父と一緒に海の宝石クロマグロを僕も追いたいと思う」「父を道しるべとしてこれからも前向きに生きていきたい」しかし漁師になる事に父は反対し卒業後は東京で就職する事に。
この年山本さんはマグロを1本も釣り上げる事が出来なかった。
翌年。
この年も山本さんはマグロに見放され続けた。
すでに丸2年マグロを釣り上げていない失意の日々。
そんな時思いがけないものが届いた。
高校卒業後東京で働き始めた長男剛史さんからの手紙だった。
「“父さんマグロとったがな”って考えてます」「とったら額に大きい写真いれで送ってけん」息子の思いに応えるためになんとか1本釣り上げたい。
しかしマグロを釣り上げるのはハイテク機器ソナーを備えた船ばかり。
山本さんは自信もプライドも失いかけていた。
そして翌年の夏山本さんは思い切って船を改造した。
総費用これさえあれば海の中にいるマグロの位置がわかる。
しかしその費用は…。
借金の連帯保証人になってくれたのは父富一さん。
昆布漁師の父は連帯保証人になる事を快く承諾してくれた。
年老いた両親にとって息子がマグロを釣り上げる事が何よりの望みであり願いだった。
(拍手)すでに3年間マグロを釣り上げていない山本さん。
でも両親の思いが詰まったソナーがあればきっと一発逆転出来るはず。
するとその時ソナーにマグロの反応が!山本さんエサのイカに針をかけて投げ入れる!マグロは食らいついてくれるのか?ついに山本さんにアタリがきた!糸がどんどん持っていかれる。
大物の手応え!しかし3年間釣り上げていない不安が頭をよぎる。
もしマグロに逃げられたら…。
もしこの糸が切れたら…。
1艘の船が近づいてきた。
大間伝統の「助け舟」。
やってきたのは山本さんの大親友渡辺良吉さんだった。
荒波の津軽海峡で船から船へと乗り移る。
まさに命を懸けた助け舟。
当時は電気ショッカーはない時代。
モリひとつで仕留めなければならなかった。
渡辺さんはそのモリ打ちの名人。
渡辺さんはモリを受け取ると…。
渡辺さんが放ったモリは1発でマグロの急所を射抜いていた。
モリはしっかりと急所のエラに突き刺さっていた。
まさに神業!3年ぶりの大物に笑みがこぼれる。
助け舟は大間の伝統。
海の男たちの友情の証しなのだ。
しかし港に戻るためマグロを船尾に運ぼうとした時だった。
マグロが急に息を吹き返した。
戦いはまだ終わっていなかったのだ。
マグロは最後の力を振り絞り沖へ逃げようとする。
最後まであがく巨大マグロ。
山本さんは見事にその大物をものにした。
3年ぶりにマグロを携え港へ引き返す。
そこには知らせを聞いて駆けつけた父富一さんの姿が…。
大物を釣り上げた晴れがましい姿を父に見せる事が出来た!これで少し親孝行出来たかもしれない。
山本さんが3年ぶりに釣り上げたマグロ。
その大きさは123キロだった!長い3年だった…。
父の涙。
息子の苦しみは両親の苦しみでもあった。
山本家では二男の浩貴君と祝い膳。
スーパーで買ってきた寿司。
浩貴君の大好物だ。
大物を釣り上げ苦しみから一気に解放された。
あの喜びから9年の時が流れた。
訪ねると山本一家が暮らしていた家賃3000円の町営住宅が…ない。
一体どういう事なのか…。
大間のマグロ漁師山本さんは家賃3000円の町営住宅を退去。
建物は老朽化が進みすでに取り壊されていた。
山本さんは2年前から実家で暮らしている。
しかしそこに父と母の姿はなかった…。
実は2年前母君子さんが他界。
そのひと月後父富一さんもあとを追うようにこの世を去った。
以来山本さんが家を守っている。
(鈴)時の流れとともに人も移ろう。
そんな山本さんとともに暮らしているのが二男浩貴さん。
23歳になっていた!子供の頃は父が作るカレーライスが大好きな少年だった。
浩貴さんは今サメ漁のアルバイトをしている。
大間沖ではサメが一年中獲れる。
浩貴さんの仕事はサメ漁用のエサ付け。
縄に針の付いたテグスを結びつけその針にエサを付けていく。
エサは発酵させたイカ。
1本の縄に100本ものテグスとエサを付けていく根気のいる作業だ。
使い終わった仕掛けの回収もする。
しけの日以外に休みはない。
仕事中はすっかり男の顔になっていた。
お父さんについて聞いてみると…。
昔から…。
浩貴さんの職場には山本さんの長男剛史さんも働いていた。
現在28歳。
父の姿を見て漁師に憧れていた剛史さん。
高校卒業後は東京で就職したがその後は仕事を転々としてきた。
現在はアルバイトの身。
今は大間の隣村に住んでいる。
剛史さんは6年前に奈津子さんと結婚。
今は一男一女の父である。
父親になった剛史さん。
いつまでもアルバイトのままではいけないと悩んでいた…。
(奈津子さん)どのぐらいおっきいの?
(奈津子さん)ホントに。
自分が選ぶ仕事に子供たちの未来もかかっている。
そしてこの夏…。
剛史さんは大間の海に出た。
が始まっていた。
今年のマグロ漁開始を明日に控え山本さんにはどうしても行かなくてはならない場所があった…。
浩貴さんとともに向かったのは両親が眠る墓地。
そこには長男剛史さん家族も来ていた。
家族総出の墓参り。
墓石を磨きみんなで手を合わす。
お盆の時期大間では花火で先祖をもてなす。
両親も見守ってくれているはずだ。
そして明日からの大漁を誓った。
親父おふくろ今年は大物を釣り上げてみせる。
マグロ漁初日の朝が来た。
午前5時待ちわびた戦いが始まる!いざ出陣!亡き父のソナーも準備完了。
今年初のマグロ漁に選んだエサはイカの疑似エサ。
何度も大物を仕留めた自慢の仕掛けだ。
食らいついてくれよ!祈りを込めて海に入れる。
見るとマグロが騒ぎ出した。
おお!マグロが跳んでる!船の真下を映す魚群探知機。
マグロの群れが映っている。
さらに…。
亡き父のソナーにもマグロの反応が出た。
自慢の疑餌イカに食らいつくか?するとその時!いきなりアタリがきた!船の真下を映す魚群探知機。
マグロの群れが映っている。
さらに…。
亡き父のソナーにもマグロの反応が出た。
山本さんはエサの疑餌イカを懸命に動かしマグロを誘う。
すると…。
アタリがきたのは隣の船。
そして突然山本さんは他の船から離れてしまった。
マグロがいるポイントには生きたイカ活イカで漁をする船が密集している。
大量の活イカが泳げばいくら自慢の疑餌イカでも到底かなわない。
船団から距離を置く。
しかし…。
はぐれたマグロが背びれを出している。
しかもこちらに向かってくる。
今なら自慢の疑餌イカで勝負出来る。
糸の先にマグロが来るように船を操る。
マグロは近い。
マグロが食らいついた!今年初めてのマグロとの闘いが始まった。
糸が一気に持っていかれる。
大物か?しかし…。
山本さん様子がおかしい。
巻き上げ機が動かない。
スイッチを確認すると…。
電源は入っているのになぜか動かない。
一体どうした?その時…。
自慢の仕掛けにせっかくマグロが食らいついたのに…。
巻き上げ機の整備不良。
千載一遇のチャンスをみすみす逃してしまった。
巻き上げ機が動かなければ勝負にはならない。
山本さん港に戻らざるを得なかった。
故障の原因はブレーカーの回線のショート。
電気系統に接触不良が起きていた。
それにしても準備不足が悔やまれる。
自宅に戻ると山本さんは活エサ用の仕掛けを作り始めた。
整備ミスで始まった今年のマグロ漁。
当然このままでは終われない。
心配をかけ続けた父と母が見ている。
その夜山本さんはエサ獲りへ向かった。
今シーズンエサ用のいけすを初めて使う。
狙うはスルメイカ。
ライバルたちが使っていたエサだ。
しかし今年はイカがなかなか獲れない。
結局獲れたイカは15杯だけ。
この数で一体勝負出来るのか?翌日荒波をかき分け今年初のマグロを狙う山本さん。
ゆうべ初めて獲ったイカで勝負をかける。
ライバルの船はまだ少ない。
今がチャンスだ。
山本さんじっと待つ。
すると…。
一気に引く!マグロの口に針をフックさせ船を加速する。
スイッチを入れると今回は巻き上げ機も快調に回り始めた。
山本さん今年初の獲物となるか?マグロは近い。
手応えはあっけなく海へと消えた。
糸を回収するとエサのイカだけ持っていかれた。
だが今エサを投げ入れればマグロが食らいつく可能性はまだ十分ある。
活イカをマグロのいた方へと流していく。
その時…。
エサに食いついたのはマグロではなく海鳥だった。
チャンスが一気にしぼんでいく。
マグロが釣れない。
山本さんこの日は一人で両親の眠る墓地へ向かった。
頑固だった父富一さんからは一度決めた事は必ずやれと教えられた。
山本さんは長い間手を合せていた。
午後6時。
今日もエサとなるイカを獲りに行く。
すると…。
やって来たのは…。
マグロ漁のエサとなるイカが不漁と聞き父を手伝いに来た。
剛史さんも漁に出る。
漁師に憧れを抱く剛史さんだが大丈夫なのか?息子の事が気にかかる山本さん。
剛史さん一気にイカを釣り始めた。
その腕前はなかなかのもの。
山本さんも驚いた。
この日獲れたイカは35杯。
今夜は息子に助けられた。
教えたわけでもないのにいつのまにか漁がうまくなっていた。
長い間男手一つで出来る限りの事をやってきた。
全ては息子たちのためだった。
でも思い返せば自分も息子たちに救われてきた。
憧れの父。
ただ懸命に生きてきただけだった。
その姿を息子たちは見ていてくれた。
家族のため自分のため今日も沖に出てマグロを追う!船の数だけ人生のドラマがある。
今日は息子と獲ったイカで大物を狙う。
周りにはライバルたちが集まってきた。
マグロの群れを追っている。
すると…!巻き上げ機にスイッチを入れる。
動くか?動いてくれた!順調に巻き上げている。
山本さん船の中央へ。
巻き上げ機が気になる。
そして…。
なんと巻き上げ機を止めた。
自力で引き上げようというのか?ゆっくりと引いていく。
魚影が…見えた。
網でそのまますくい上げる。
山本さんが今年初めて釣り上げた本マグロ。
しかし…。
大きさに少し不満が。
その時…大物が跳ね始めた。
山本さんは戻った。
釣り上げたのはあまりに小物。
船で乗り付けるのは恥ずかしいと軽トラックで計量へ。
しかしまだ諦めたわけではない。
山本さんの今年初のマグロは13キロだった。
すぐさま沖に引き返す。
今日はまだマグロがいる。
息子のイカで今度こそ大物を狙う!エサのイカは十分にある。
隣の船が慌ただしい。
隣はマグロとの格闘を始めた。
なんだか焦る。
するとその時!この日二度目のアタリがきた!船の速度を上げる。
巻き上げ機も順調だ。
そして手にしたのは…網!魚影が輝きながら近づいてくる。
網ですくってそのまま船へ。
1本目と同じくらいの大きさだった。
鮮度を保つため血抜きをする。
そしてクーラーボックスの中へ。
1本目は13キロ。
2本目も同じような大きさ。
なんとか大物を釣り上げたい。
周りでは大物が跳ね続けている。
チャンスだ。
息子が獲ってくれたイカを投げ入れる。
今度こそ…大物よ食らいつけ!なんと山本さんにこの日3度目のアタリがきた!1日3本もマグロが食らいつく日はそうそうあるものではない。
マグロが抵抗する。
用意したのは今日初めての電気ショッカー。
電気ショッカー投入。
スイッチを入れた。
マグロがきた。
カギを刺しそのまま船に引き揚げる。
またこの大きさだ…。
再び直接船で乗りつけるのは恥ずかしいと軽トラックで水揚げ場へ。
山本さんが釣り上げたマグロの大きさは…。
マグロ漁は厳しい。
一方山本さんと同じく私たちが12年前に出会ったマグロ一本釣り漁師渡辺良吉さん。
2年前から渡辺さんの船は動いていなかった。
私たちはある施設を訪ねた。
年配の男性が車いすで現れた。
渡辺さんだ。
76歳になっていた。
渡辺さんの身に何があったのか。
大間のマグロ一本釣り漁師渡辺良吉さん。
2年前に船を降り車いすで私たちの前に現れた。
髪はすっかり白くなっていた。
今76歳。
(スタッフ)体は大丈夫ですか?2年前に脳梗塞で倒れ左足と左手が動かせない状態だという。
17の時初めてマグロを釣ってから脳梗塞で倒れるまで58年間大間の漁師として生きてきた。
マグロを追う事が渡辺さんの生きがいだった。
そのマグロ漁で子供たちを育てた事が何よりの誇り。
今港に繋いだままになっている渡辺さんの船開宝丸。
しかしそこにはもう一艘現在操業している同じ名前の船がある。
第二十八開宝丸。
マグロはえ縄漁の船だ。
その船にさっそうと乗り込む一人の漁師がいる。
午後6時日が暮れれば夜のマグロ漁はえ縄漁が始まる。
彼こそ渡辺さんの息子良彦さん41歳。
どことなく若い頃の渡辺さんの面影がある。
今では彼もマグロで家族を養う身だ。
(スタッフ)大丈夫?うん。
漁師魂は息子が受け継いだ。
今もう一艘の開宝丸が大間の海に出る。
かつての渡辺さんと同じようにマグロに人生をかけて。
そしてあのこの日山本秀勝さんはエサ獲りに向かう準備をしていた。
するとその時船に乗り込んできたのは長男の剛史さん。
今夜もイカ釣りを手伝ってくれる。
剛史さんにとってマグロ漁師はずっと憧れの仕事。
それは父への憧れでもある。
今はただ少しでも父の力になりたい。
父と子を乗せた船が大間の荒海に繰り出していく。
大間のマグロ漁はマグロの値段が跳ね上がる冬に本格シーズンを迎える。
マグロに賭けた男たちの熱い物語は今始まったばかりなのだ!
来週のこの時間は…
「Iloveyou」
(田中)徳さん絶対熱い!
『路線バスで寄り道の旅』お楽しみに!
2014/09/28(日) 13:55〜15:20
ABCテレビ1
マグロに賭けた男たち2014夏[字]
人気シリーズが5年ぶりに復活!! 大迫力で描く!津軽海峡の逆巻く荒波、吹き荒ぶ強風—臆せず、敢然と立ち向かう漁師たち—男の意地とプライドを賭けたマグロとの死闘—
詳細情報
◇番組内容
正面から描くのは、命懸けでマグロと闘う「男たちの生き様」です!
8月、青森・大間に黒いダイヤモンド『本マグロ』がやってきます!大間のマグロ漁師たちは、一攫千金を狙い燃え上がります!前回の取材から5年が経った今、あのマグロ漁師たちは、どうしているのでしょうか?
◇番組内容2
▼なかなかマグロを釣り上げることができず、“悲運の漁師”として番組が追い続けてきた山本秀勝さん(61歳)。現在、船は老朽化し、マグロを釣り上げる設備ももはや限界に…。山本さんは離婚後、生活苦の中、男手ひとつで2人の息子を育ててきた。家族の絆のパワーを借りて、今回こそ大物を釣り上げることができるのか…!?
◇番組内容3
▼一本釣り漁師の渡辺良吉さん(76歳)は、亡き妻のスカーフをまとってマグロを追う姿が、孤高を感じさせるベテラン。しかし、2年前から渡辺さんの船は動いていないという…。いったい何があったのか!? 番組スタッフは渡辺さんの元を訪ねるが…!?
◇番組内容4
▼米澤勝則さん(57歳)は、どん底から復活した一本釣り漁師。不漁の影響で船を売って廃業し、月給制の会社に就職したものの、舌がんを患い、大手術を経験したという。失意の米澤さんに、マグロ一本釣りの船を用意してくれたのは、就職先の社長だった。復活を後押ししてくれた社長のために、1本でも多くマグロを釣り上げようと心に誓うが…!?
◇おしらせ
●『マグロに賭けた男たち2014夏』ホームページ
http://www.tv-asahi.co.jp/maguro2014/
ジャンル :
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 文字(字幕)
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