警察や自衛隊などは、山頂付近で、これまでに心肺停止になっている三十数人の登山者らを確認したということです。
御嶽山では警察、消防、それに自衛隊の隊員らが、昼前に山頂付近に到着し、550人の態勢で救助活動を進めています。
警察によりますと、救助に入った警察官などが、山頂付近で心肺停止になっている三十数人の登山者らを確認したということです。
警察などは、ほかにも安否の確認ができない人がいないか調べています。
また警察によりますと、長野県側で30人、岐阜県側で7人の合わせて37人が重軽傷を負っているということです。
こちらは、陸上自衛隊がけさ6時50分ごろ、山頂付近で撮影した映像です。
隊員がゆっくりとヘリコプターから降りていきます。
画面の上のほうに、黄色っぽい服を着た登山者が確認できます。
隊員がはうように斜面を登って、登山者と合流しました。
その後、登山者はヘリコプターに救助されました。
自衛隊などによりますと、これまでに男性と女性、合わせて7人を救助したということです。
長野県木曽町の病院には、救助された男女2人が搬送されました。
このうち、52歳の女性は灰を吸い込んで、のどをやけどしていて、自力で歩くことができない状態だということです。
岐阜県下呂市の登山口です。
岐阜県側の山小屋で一晩を過ごした登山者などが下山を始め、午前9時過ぎ、25人が到着しました。
到着した人たちは、タオルやマスクで口を覆い、服は灰をかぶっていて、中には子どももいましたが、自力で歩いてたどりつき、健康状態のチェックなどを受けていました。
きのう、長野県側に下山した人は、当時の恐怖を語りました。
また8合目の山小屋にいた人は、避難する際の状況を、こう証言します。
一方、家族の安否が分からず、避難所を訪れる人も。
26歳の息子を捜している、この女性。
昨夜、警察から連絡をもらって、初めて、息子が御嶽山に入ったことを知ったといいます。
気象庁によりますと、御嶽山では、午前11時45分現在、噴煙が火口からおよそ300メートルの高さまで上がり、南へ流されているほか、噴火の直前から観測されている火山性の微動も続いているということです。
また山頂付近では、複数の火口が北西から南東にかけて、列のように伸びているのが確認されたということです。
気象庁は、火口周辺警報を発表していて、長野県王滝村と木曽町、岐阜県高山市と下呂市にまたがる火口から4キロ程度の範囲では、噴石が落下する危険性があるため、入山規制を行うなどして、警戒を呼びかけています。
気象庁は、風によって小さな噴石がさらに遠くまで飛ばされることもあるので、周辺の地域では、念のため注意してほしいとしています。
御嶽山のものと見られる噴煙は、およそ130キロ離れた場所からも撮影されました。
三重と滋賀の県境にある山の御在所岳の山頂付近から撮影した映像です。
北東の方角に白い煙のようなものが上がり、煙は時間とともに高くなり、横に広がっていきます。
火山灰による影響が出ています。
御嶽山のふもとにある長野県木曽町の白菜畑です。
木曽町と木祖村では、白菜畑18ヘクタールに火山灰が降ったことが確認されました。
このため、県の職員たちが葉についた火山灰の量を調べたり、写真を撮ったりして、被害の状況を詳しく調べていました。
気象庁が行った調査では、これまでに山の西側の岐阜県下呂市から南東側の甲府市にかけて、広い範囲で灰が降ったのが確認されています。
御嶽山から東におよそ80キロ離れた、山梨県北杜市のタクシー会社では、運転手がフロントガラスなどに積もった火山灰のようなものを水で洗い流していました。
一方、国内の空の便は、航空各社によりますと、噴火に伴う大きな影響はなく、おおむね平常どおりに運航しています。
今回の噴火、どのような性質だったのか、専門家に映像を分析してもらいました。
火山学が専門で、御嶽山が昭和54年に噴火した際も調査を行った、東京大学の荒牧重雄名誉教授が、映像を分析しました。
噴煙の色が比較的白く、水蒸気が多いと見られるということで、昭和54年と同様、地下水が熱せられて発生する、水蒸気噴火の特徴が強く見られるということです。
一方で国土交通省のカメラの映像からは、火砕流が発生していたと見られるということです。
ただ、噴煙の色や速度などから、火砕流の中では低温だったと見られ、マグマは関与していない可能性もあるということです。
水蒸気噴火、地下ではどんな現象が起きているのか、その仕組みです。
地下の高温のマグマの熱で、地下水が熱せられることで、急激に水蒸気が発生します。
そして火口周辺の土砂や火山灰が、水蒸気と共に噴き上げられる噴火です。
御嶽山で昭和54年と平成19年に起きた噴火は、いずれも水蒸気噴火でした。
こちらはマグマ噴火の仕組みです。
高温で溶けた岩石であるマグマそのものが、火口から激しく噴出する噴火です。
溶岩流や高温の火砕流が特徴です。
平成23年の霧島連山・新燃岳の噴火や、平成3年の長崎県の雲仙普賢岳の噴火などはマグマ噴火でした。
そしてマグマ水蒸気噴火の仕組みです。
地下水と高温のマグマが直接接触することで、急激に膨張し、水蒸気がマグマと共に、爆発的に火口から噴出する噴火です。
伊豆諸島の三宅島で、平成12年から平成14年にかけて起きた噴火で、マグマ水蒸気噴火が確認されています。
専門家は、今回の噴火が、どのようなものだったのかを見極めることが、今後の火山活動を判断するうえで重要だと指摘しています。
お伝えしていますように、御嶽山の噴火で、警察や自衛隊などは、山頂付近で、これまでに、心肺停止になっている三十数人の登山者らを確認したということです。
では社会部の山形記者と、再びお伝えします。
心肺停止になっている、三十数人の登山者が確認されたということですけれども、これまでの情報、改めてまとめてもらえますか?
被害が大きかったのは、山頂付近と見られています。
こちら、パネルで説明します。
こちらの山頂付近、この赤い三角ですね。
この山頂付近、あるいはこのすぐ近くにある神社、その辺りでですね、7人が火山灰に埋もれたという情報は、きのうの時点からありました。
ただ、その詳しい状況は、まだ分かっていなかったと。
ほかにも、倒れたままの人がいるとか、そういう情報は複数ありました。
そこで警察と消防は、けさから救助に向かいました。
その山頂付近にたどりついたのが、午前11時を過ぎてからですね。
そこで分かってきたのが、今の被害状況ということです。
その発見した方たち、ヘリコプターで順次、運ばれていったということなんですけれども、今分かっているのは、心肺停止の方が三十数人いるということです。
ただ、今どういう容体なのか、詳しい状況はまだ分かっていないということと、あと、どこに住んでいる、どのような方なのかということも、まだ詳しい状況は分かっていません。
それは、これから分かってくると思います。
三十数人の心肺停止の登山者が見つかったと。
それは、この山頂付近で見つかったということですか。
山頂付近と見られています。
多くの登山者が被害を受けたことになるわけなんですけれども、改めて御嶽山というのは、どんな山なんでしょうか?
日本百名山の一つでして、特に今、紅葉シーズンということで、かなりの登山者が訪れていたという状況だったんですね。
この中腹辺りは、特に紅葉シーズンが最盛期だったということで、多くの登山客が訪れていたと。
この御嶽山というのは独立した山で、眺めがいいと。
そして、中部山岳のほぼ中央にあって、北アルプスや南アルプス、はく山などに囲まれているということで、この時期、人気の登山のコースだったということで、多くの方がいた、そこに噴火が起きてしまったという状況です。
なるほど。
そして今後の捜索、救助活動なんですけれども、今も続けられているわけですよね。
どのように行われていくんでしょうか?
ヘリコプターで救助を続けているということでありまして、それは、だいぶ進んできた状況だと思います。
このあとは、どこに住んでいる、どういう方なのかという、身元の確認という作業が行われる見通しです。
今、寄せられている情報では、例えば損害保険の会社は、社員数人が登山していたけれども、現在も連絡が取れない人がいるという情報もあるようです。
このほかにも、木曽町の災害対策本部には、家族と連絡がつかない。
あるいは、一緒に登っていた登山仲間とはぐれたという問い合わせも、次々に寄せられているようなんです。
中には、小学5年生の娘と山頂付近ではぐれて、連絡が取れないという問い合わせもあったということなんですね。
なので、これからこういった形の確認を進めるということになります。