中国山地から流れる仁保川。
ここは静かな山里の一角に不思議な名前の小屋があります。
この小屋には街から子供たちが集まってきます。
手作りの石窯の中にはみんなで作ったピザ。
うわあ熱い。
ピザを焼くのはここを訪れた人みんながおいしい料理で笑顔になる事が池田さんの喜びです。
(子供たちの笑い声)豊かな自然が広がる中国山地の山奥。
子供が大好きな池田さんの周りにはいつも笑顔が絶えません。
今週の『日本!食紀行』は笑顔と元気の輪を広げる木小屋のおっちゃんに学びます。
中国山地に抱かれた山口県山口市仁保地区。
山口市の中心から車で30分の距離にあります。
ここで生まれ育った高校を卒業してから40年間ふるさとを離れていましたが8年前年を取った母親のために実家に戻りました。
ここに多くの人が集まって楽しく過ごし笑顔になれる場所を作ろうと思いました。
ふるさとに帰ってすぐに自宅の改装を始めました。
一緒に暮らす妻の叔子さんも協力してくれました。
築90年になる古い家です。
奥には20人ほどが集える場所を整えました。
池田さんはふるさとに帰ってから作りたかったものがありました。
それはおいしい料理を作るための石窯です。
笑う木小屋と名づけました。
燃料の木は自宅の裏山からとってきます。
石窯も手作りです。
今日も石窯に火をともしました。
池田さんはいつもお客さんがやってくる2時間前から薪をたいて窯の準備を整えます。
山口市の市街地や隣町から車で30分かけてグループがやってきました。
(子供の泣き声)雨の中待ちきれずに。
うえ〜ん僕どうしたの?うう〜。
(子供の泣き声)
(池田さん)泣いたら入れないんだよ。
今日やってきたのは子育てサークルの親子8家族20人。
池田さんの事を知ったメンバーが仲間を誘いました。
はいじゃあ改めておはようございます。
(一同)おはようございます。
笑う木小屋のマック池田と申します。
皆さん今日はようこそおいでくださいました。
お願いしますね。
この日最初のメニューは手作りのピザです。
生地とソースは池田さんが用意しました。
普段家ではあまり料理をする事のない子供たちですがここでは一緒にみんなで作ります。
トッピングが終わると石窯で焼きます。
石窯を初めて見る子もいます。
うわあ熱い。
ここ熱い。
結構熱いね。
300度の高温で5分で焼き上げます。
気をつけてね。
はいまずは1枚出来ました。
(母親たち)おいしそう。
すごーい。
出来立てをすぐに食べます。
ハハハ…熱い。
あーつい。
(母親たちの笑い声)
(母親)おいしい?おいしい。
あーつい。
(母親たちの笑い声)窯で焼いたピザを食べるのは初めてです。
うん。
(女性)まったく違う…。
(一同の笑い声)
(女性)今日はちょっとぜいたくやね。
いっぱい入れたもんね。
日本がここですよ。
山口ここですこの辺。
ここですよね。
でここから赤道があって…。
実際にきっかけを作ったのは池田さんでした。
40年前現地の旅行業界初の日本人として働き始めました。
幼い頃憧れた海外での暮らしは笑う木小屋の原点です。
(池田さん)僕がだから出来たらって言うんですよ。
だから手製の力強い麺って事なんですけど…。
ちょっと変わった名前のHenてこ麺。
海外でいろいろな料理を食べてきた池田さんがその経験をもとに考案したオリジナルの麺料理です。
その材料は…。
池田さんが南太平洋の島国トンガで暮らしていた時にその香りが気に入ったというライ麦の麺です。
(母親)せーのよーっ。
(母親)よーっよーっ。
粗びきのライ麦はキメが粗く硬い麺になります。
その分切るのも一苦労。
よいしょ。
よいしょ。
ふう…。
やっぱりお湯で10分ゆでれば出来上がりです。
Henてこ麺?池田さんは洋風のソースであえたりカレーに入れたりもするというHenてこ麺。
この日はめんつゆとカツオ節をかけ和風の味つけで試食します。
はい食べる人。
はい!はい。
そうやって手で食べて。
わあなんかツルツル!食べたい。
(池田さん)はい。
初めて食べるライ麦の麺。
おいしい!うまい。
(池田さん)よく噛まないと駄目だよ。
(女性)どう?おいしい。
(池田さん)合うでしょ。
(池田さん)噛まないと食べられないよね。
おいしい。
(池田さん)ああうち全部素朴な味でしょ。
そばがきとかああいう系の…。
そうそうそうそう。
ねえ。
池田さんは裏山にツリーハウスも作りました。
わあすごーい。
自分を育ててくれたふるさとの自然の中で子供たちにもいろいろな経験をしてもらいたいと思っています。
熱い熱い…危ないよ。
池田さんご自慢のパンが焼けました。
(池田さん)はいそれでは本当の硬いパン。
(歓声と拍手)
(女性)すごい。
とっても硬いパン名づけて可多愛パンです。
(女性)硬そう。
Henてこ麺と同じライ麦で作ったパンです。
(女性)力がいる?
(女の子)うん。
(女性)硬いよ頑張れ。
可多愛パンしっかり噛んで食べます。
あまりの硬さでこんな事も。
(女性)おめでとう。
(男の子)はる君歯が抜けたん?あれがライ麦の味なのかな?うん。
噛めば噛むほどって感じ…本当にその一言。
味がある。
池田さんは農家に生まれました。
両親から受け継いだ畑で今は家族や親戚にわける分だけの野菜を作っています。
(池田さんの口笛)この日はらっきょうを植えます。
池田さんの家では昔から毎年欠かさず作ってきた自慢の作物です。
(池田さん)あの…。
自分で作って…。
野菜作りを始めて今年で9年目。
みんなおいしいおいしいと言って食べてくれます。
(池田さん)よし今日頑張ろう。
この日は地元のフリーマーケットに可多愛パンを運びます。
パンを気に入った主催者から店を出すようすすめられ引き受けました。
県内各地から特産品が集まります。
池田さんは噛み応えのある硬いパンを少しでも多くの人に食べてもらいたいと思っています。
この日用意したのは自分で焼いた可多愛パン。
そして…地元仁保地区のお米を使った硬いお菓子…。
カレー粉をまぶし油で揚げました。
ビールのおつまみにいいっていう人が結構います。
ビールのおつまみにいいですから。
(池田さん)仁保のお米使ってね作ってるんですよ。
結構子供さんなんかにはねこういう…お菓子じゃなくてこういうのを食べさせると…硬いものを食べさせると…。
うんおいしい。
カレー味で…。
ああ。
結構あの…ビールのおつまみとして買っていく人もいます。
硬い…硬いよ。
池田さんの妻叔子さんも売り場に立ちパンを売りました。
あむあむあむ。
ハハハ…。
うん重たい。
うちの梅ジャム。
ああ自家製の…。
叔子さんが作った自家製の梅ジャムをつけて試食してもらいます。
(池田さん)よく噛むと…。
えっこれなんのジャム?
(池田さん)梅ジャム。
う〜ん!
(池田さん)梅ジャムおいしいでしょ?可多愛パンのファンがやってきました。
(池田さん)ありがとうございます。
はーい。
いただきます。
用意したパンは半日で売り切れました。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
夏がやってくると仁保地区では子供たちが川遊びをします。
この日は地域のグループが主催したアユのつかみ取りを楽しむイベントがありました。
あそこあるよ。
これこれこれ。
池田さんも川に入って応援します。
(池田さん)ほらそこいる。
(男の子)あげてあげてあげて。
よいしょ。
(池田さん)結構がんばってるな。
「熱いですからさあどうぞ皆さん気をつけて」イベントに参加した親子に自分の畑で作ったジャガイモを振る舞いました。
窯で焼いたアツアツホクホクのジャガイモです。
皮ごとまるごと食べてもらいました。
あっついねー。
(スタッフ)ジャガイモどうですか?しょっぱいもんやろ?塩つけたらね。
つけすぎたら駄目よ。
自然の中での様々な体験を通して生まれる笑顔が池田さんの喜びであり支えです。
よいしょそうそうそう。
グーグーグー。
はあやっとつかみました。
この日池田さんが待っていたのは特別なお客さん。
(池田さん)今日はね…。
池田さんにとって長年暮らしたフィジーは第2のふるさとです。
フィジーからのお客さんはどこか懐かしい気がします。
こんばんはー。
遅くなりました。
こんばんは。
はいこんばんは。
こんばんは。
マイネームイズマックイケダ。
ホウィッチパートオブフィジー?アイムフロムタンブア。
オータンブア。
石窯で焼いたチキンやジャガイモを用意しました。
日本に初めてやってきた彼らを食でもてなしてほしいと日本のボーイスカウトから依頼を受けました。
(一同の笑い声)池田さんはこの日もうひとつ食べてもらいたいものがありました。
(池田さん)オニオンね。
自慢のらっきょう漬けです。
フィジーではらっきょう漬けを食べる習慣はありません。
オオー。
グッド。
(池田さん)おおーっ。
(池田さん)アイムシュアーユーライクイット。
(一同の笑い声)らっきょう。
ブラ。
遅くまで話はつきませんでした。
(池田さん)サンキュー。
ふるさとに戻って9年になる池田さん。
同じ集落にある古民家体験施設の管理人も務めています。
ここは様々なイベントが開かれる拠点になっていて県内各地から多くの人が集まります。
今池田さんは地域の活動を支える一人になっています。
この日イベントで集まった人たちに楽しんでもらおうと池田さんが企画していた事がありました。
体を動かし大きな声で笑う事で元気になろうという運動です。
やってみましょうか。
ホッホッハハハホッホッハハハホッホッハハハホッホッハハハ。
これだけでですねちょっと手が熱くなってしばらくするとね体があったかくなるんですけども。
ハハハハハ…。
…って笑うんですよ。
いいですか?山口県の山あいにある笑う木小屋のご主人笑う事は元気と健康の源だと今度は笑う体操を始めました。
(池田さん)吸って吸って止めて止めて止めて…。
ハハハハハ…。
(一同)ハハハハハ…。
やったーやったー…。
静かな山里に元気な笑い声が響きます。
ハハハハハ…。
(笑い声)ハハハハって…。
(笑い声)緑に囲まれた山あいの集落にある笑う木小屋。
豊かな自然の中でおいしいものを食べ大いに笑う大切さ。
池田さんが海外で学んだ事です。
あっ面白い。
(池田さん)もっと力…ほら少し伸びてきたでしょ?わあ真っ白になった。
(池田さん)おいしい麺が出来るからね。
木小屋にやってくる人たちにおいしい食べ物と楽しい時間を。
たくさんの笑顔を楽しみに池田さんは今日も石窯の火を絶やしません。
次回の『日本!食紀行』は信州のパン屋さん。
薪窯にこだわる店主の思いに学びます。
2014/09/28(日) 06:00〜06:30
ABCテレビ1
日本!食紀行[字]
自然豊かな山の中に、ひっそりたたずむ「笑う木小屋」。石窯&キッチンで子供たちが料理を作り、食べて笑顔になる体験施設です。驚きのワクワク&ハッピーとは!?
詳細情報
◇番組内容
山口県山口市の山あいにある、不思議な名前の「笑う木小屋」。石釜で焼く手作りピザをはじめ、「可多愛パン」「Henてこ麺」「噛め噛め仁保米」など、ユニークな料理が大人気!すべて、海外経験豊富な名物おっちゃんのアイデアです。親子でいっしょに料理を作り、楽しく食べ、たくさんの笑顔が広がります。小屋の周りにも自然がいっぱい!川遊びやツリーハウス体験で、子供たちも大喜び!
◇番組内容2
ライ麦粉で作る「可多愛(かた〜い)パン」は噛めば噛むほど味わいが!強力粉とライ麦粉で作る「HENてこ麺」は麺つゆとかつおぶしで。驚きの食感が味わえます。カレー粉をまぶした「噛め噛め仁保米」はビールのおつまみとしても大人気!笑う木小屋には、本当の笑顔があふれています!
◇番組内容3
日本全国各地の「食」を通して、地域の歴史や文化、人々の英知や営みを学び、温かいコミュニティーなどを四季折々の美しい風景とともに描き出す教育ドキュメンタリー番組。
◇ナレーション
小野口奈々(山口放送アナウンサー)
◇音楽
エンディングテーマ曲
Bom Dia ! / 柏木広樹
◇制作
企画:民間放送教育協会
制作著作:山口放送
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.minkyo.or.jp/
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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