(ナレーション)
昭和21年終戦の翌年国産初のスクーターが作られた
車体に白いうさぎ
タイヤは爆撃機の後輪
ラビットスクーターである
モデルは若き日の…
七条通は大正時代都市整備により市電が通り昭和の初めにかけて個性的な洋風建築が多く建てられた
今も大正モダニズムの薫りを色濃く残している七条通の近代建築を巡る
本来は「しちじょう」だが「ひっちょう」「ひちじょう」と呼ばれたりもする
JR京都駅から塩小路を渡って北へ数分東西にまたがる大通りである
烏丸から堀川にかけて仏具店などの間に洋風建築が点在する
昭和52年までは市電も走っていた
大正から昭和の初めにかけて七条から京都駅付近は銀行などが集まった京都の中心であった
京都駅前の旧「京都電燈」本社現在の「関西電力」京都支店
昭和12年竣工である
設計は関西建築界の父武田五一
七条通に入るとまず目に入るのが…
昭和5年竣工である
西洞院の西…
京都の煙草王村井吉兵衛が創業した銀行で…
100年前の大正3年に建てられたレンガ造り2階建ての建物である
昭和の恐慌で銀行は倒産
その後所有者は転々とし現在はビアレストランになっている
大正初期らしく古典様式からモダニズムに移る過渡期の作風
荘厳でありながら幾何学的なアール・デコの装飾
ドーリア式といわれる古代ギリシャ風の柱が正面を飾る
開放感のある高い天井
時間が止まったようである
手彫りで京都の職人技が生かされている
窓は味わいのある大正ガラス
床も当時のまま
2階への階段の手すりも100年の歴史
ここでは京都の伝統とモダニズムが融合している
京都の造形ですとかそれから意匠っていうようなものがですね建築物に反映されてきた時代だと思います。
西洋風っていいながら実はとても日本的なところを育んできた時代なのではないかなというふうに思っております。
時代を感じさせる大がかりな金庫室
建物全体は漆喰塗りだがここだけ塗られておらずむき出しのレンガを見ることができる
長いレンガと短いレンガを一段一段交代交代で積んでおります。
イギリス積みという堅牢な積み方である
実は私は京都の何有荘というお屋敷を海外の富豪の方に買っていただくという経験をしましたものですからやはりよい建物それから日本人が守り続けてきたよいものをですね数多くの方々に見ていただく。
歴史を積み重ねることはすごく価値あるものなんだっていうことを改めて日本の方々に思い出していただけたらなというふうに思っております。
西洞院の東旧鴻池銀行七条支店は昭和3年に建築された
現在は改装されて結婚式場…
柔らかで優美なデザインのロマネスク様式
3つの細長いアーチ窓
昭和初期にしては新しい趣である
武田五一の弟子大倉三郎の設計
武田イズムを受け継いだモダンさにあふれている
2014年天井など内部が安藤忠雄の弟子芦澤竜一によって改装された
本願寺に挟まれているエリア的には歴史はすごくありますので東本願寺さんと西本願寺さんの間でビジネスの中心としていろんな古い建物があってというような流れですね。
1階に入ると目を引くのは大きな金庫室の扉
階段は重厚な御影石
かつての銀行の支店長室
支店長室からのぞくと現状の銀行の混雑状況が分かったと。
今チャペルになっている場所はもともとは吹き抜けになっていましたので入られるとすぐ2階まで吹き抜けの当時としては珍しい造り方になっていたというふうに聞いております。
2階は現在チャペルになっている
天井や壁の装飾は当時のまま
ここで式を挙げながら古きよき時代に思いをはせるのだろうか
堀川の手前油小路の…
現在は精肉店で元は薬局
設計者不詳で昭和の初期の建物である
1階の店舗は増築されている
レンガ造りに見えますが実はこれは木造のレンガ造り張りで木造の上にこういうレンガを張って。
実際は木造です。
いっぺん耐震の調査をしてもうたときに傾きが全然ないと。
屋上があるんですがその当時そこにも水が出るような装置がありました。
その当時の技術の最新の技術をやらはったと思いますね。
昭和の初めに流行した化粧タイル張り
当時としては斬新な商店兼住宅建築であった
新町…
鉄筋3階建てレンガ造りの商業ビルとして登録有形文化財である
「愛仁建築事務所」の設計といわれ大正14年頃の建築
うちのね祖父になるんですけどそれが粂田幸次郎いうて「日光社」いうのをつくったんですよ。
それが京都全部の代理店ですよ「フォード」の。
「日光社」は西日本の自動車販売会社の草分けといわれ戦後はラビットスクーターの販売を手がけた
大正15年に完成したんですよ。
レンガ鉄筋っちゅうのはまだ残ってないんですよ京都に。
七条通でここしか残ってないんで七条通でいちばん古い。
個人で持ってるのがたぶん私だけやということです。
正面は「日光社」という社名にちなみ太陽をかたどった意匠になっている
中央はギリシャ神話の太陽神ヘリオス
その両側には天使のレリーフ
車がモチーフのステンドグラス
「フォード」の自動車のタイヤがモチーフの3つの輪
「富士ラビット」は長らくラビットスクーターの営業所であった
「ラビット」は昭和20年の終戦で「中島飛行機」から改称した「富士産業」現在の「富士重工業」が製造したスクーターである
昭和21年進駐軍が使っていたスクーターをモデルに試作
戦闘機「隼」の生産に携わっていた技術者たちが4サイクル135ccというエンジンに爆撃機「銀河」の後ろのタイヤを転用して作った
翌年「ラビット」の愛称で発売
高価であったが爆発的な人気を博した
軍事技術が民間に転用され国民の足となっていったのである
昭和30年代中頃このポスターのモデルはスカーフを巻いた北原三枝
かの石原裕次郎夫人である
壁のレンガはイギリス積み
天井も当時のものである
現在2階のカフェでは定期的に古楽などのクラシックライブが行われている
レトロな空間を生かした典雅な響きを楽しめるのである
(楽器の演奏)
活用しながら保存する
外観が当初の姿に復元され元の部材を残しながら現代に生まれ変わった大正ロマン
時代により街の景観が移り変わっても昭和初期から変わらない洋館の佇まいを今に生かしている
それが七条通の近代建築なのである
京都の古社に残る3つの珍しい鳥居をご紹介します
2014/09/28(日) 06:15〜06:30
MBS毎日放送
美の京都遺産[字]
「七条通の近代建築」
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
福祉 – 文字(字幕)
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