「無業」。
すなわち仕事がない若者が日本には今200万人以上いるといわれている。
一度無業状態になると抜け出せない。
これは個人の問題か?それとも社会の問題か?働かざるもの食うべからず。
それが暴論に聞こえるほど働けない若者が増えている。
世界各国で若者の失業が問題となり社会保障にも過度な期待はできない。
「今そこにある無業社会」を語るため4人のゲストがスタジオにやって来た。
日本の若年無業者の問題を社会に向け発信。
データに基づき無業を脱出する難しさを説く。
年間300件以上働けない若者を面談。
自立支援の現場から見る無業社会のリアリティーとは?企業から個人へ仕事を仲介する。
無業時代を経て暮らしに関する仕事を自前化。
人生を労働に盗まれないライフスタイルを実践する。
更に青井がスタジオを飛び出しオピニオンリーダーたちに提言を求める。
…が提示する無業社会のヒントとは?さまざまな働き方を語ってきた「ジレンマ」が働く事そのものの意味を問う。
「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」9月のテーマは「今そこにある無業社会」という事なんですが無業者無業社会若年無業者。
古市さんどうですか?僕もねいつ無業になるか分からないですからね。
そもそも働いてるかどうかも今分かんないから。
働く事の定義からよく分かんないんでその辺も今日考えられたらなというふうに思います。
今働いてるんですかね?みんな。
今みんな働いてます。
もちろん。
よかった。
安心した。
少なくともこの1時間は無業じゃない。
でも「今そこにある」という事が付いてるんで我々会社員ももしかしたら無業者になる可能性もあるんじゃないかという事も込めて「今そこにある」というふうに付けさせて頂きました。
僕会社勤めを1年ぐらいして肌荒れがひどくてもう辞めてしまったんですけど。
でも1年ぐらいは無業といえば無業…暮らしをして。
その間は何にもしてなかったんですか?半年ぐらいで貯金がなくなりしょうがないのでバイトをするかといって当時あった日雇い派遣などをして糊口をしのいで…。
このケースはどうなんですか?無業者なんですか?その期間は無業になると思いますね。
無業者と失業者は違うんですか?若年無業者って何なんですか?もう一回改めて説明して頂いてもいいですか?シンプルに申し上げるとですね若年者で働いてなくて学校も行ってない人の事ですね。
若年無業者とは仕事をしていない15歳以上34歳以下の若者の事。
学校に通っている者配偶者がいる者は除く。
以前もいわゆるニートの問題はよく取り上げられたが今増えている若年無業者は教育も受け仕事を求めているにもかかわらず就職できない若者たち。
現在この世代の無業者の増加率が問題になっている。
どこにいるんですか?今家にいるんですか?ずっと。
(古賀)そうですねあの…基本的になぜ家にいるかというとお金もないですしやっぱり日中は働いてる人たちが外にいる中で自分の後ろめたさの気持ちもありますので行くとしたら図書館ですとかお金がかからないであまり人もいないような所ですとかそういう所には外出できるけれども仕事っていうところがないので行く所が自然と家とそういう所の往復という事になってきます。
もともとは会社員として仕事をしているけれどもっていう人もいるんですよねもちろん。
どっちかというと働いた経験がある方が1つの相談事業所だと7割近くいらっしゃったんですね。
逆にニートとか無業になってしまうと働いてない状況がずっと長いって思われてしまう節もありますが意外とそうでもない。
一旦職を失うとなかなか復帰できない。
無業がいっときの状態ではなくその人の属性のように錯覚されてしまう社会。
古賀が彼らの心理状態を語る。
働かなくちゃいけないと思っている。
だけども自分が例えば過去応募してそこでうまくいかなくなって。
人間誰でも一人で就活してて何社も落ちてしまうとそれって自分のせいなんじゃないかとか自分の能力が駄目なんじゃないか。
どんどんどんどん自信を失っていってしまってそれが結果どうなるかというと自分がトライする挑戦するという気持ちも意欲もだんだんだんだん出なくなってしまう状況に陥ってしまう。
なかなか日本の場合履歴書に例えばブランクがある方というのは採用されにくい部分があるところでそこを聞かれたらどうしようって不安に思ってしまってなかなか応募活動に動けないような若者そういう方々が結構いらっしゃってます。
本人たちはそれに悩んでる人が多いわけですか?
(古賀)はい。
働きたいとは思ってる?
(古賀)そうですね。
働きたいと思ってますしほんとに…
(古賀)家族に迷惑をかけてるのも分かっている。
働かなくちゃいけないのも分かっている。
だけども…ジレンマ抱えてる。
どんどんプレッシャーになってくんでしょうね。
働けなくなって循環して。
よくおっしゃるのが年賀状を見るのが怖くなるって言う若者もいました。
理由としては自分と同じ20代の同じ土俵に立ってた友達がみんな結婚してたりとか「仕事忙しいんです」みたいなのを見ると自分だけがそうなってないというところのつらさというのは私は想像できるんですけど。
そういうところでどんどんどんどん孤立化してしまうというところはあるのかなと。
それでもやっぱり働きたいんですね。
例えばさっきもいろんなプレッシャーがあってなんかもう打ち砕かれてしまってもそれでも働きたいというふうには思ってるものなんですか?うちに来ていた若者が言ってた事で印象的だったのは自分は…その道が急に崩れて…。
その方は大学を中退した方だったんですけども…やっぱり最低限見ている自分の父親の像があってそれすらも何もできていない状況でどうしようっていう状況に陥ってしまったという意味ではやっぱり潜在的に家から出なくちゃいけない。
家族にも迷惑かけているからだから自立をしなくちゃいけない。
だから働かなくちゃいけないとは思っているっていう方々はうちに来る方に関してはほぼ9割10割そういう方たちです。
(吉田)よくある質問だと思うんですけどあの…仕事を選ばなかったら何かしらアルバイトはあるんじゃないかとかそういった問いというのはされたりは?仕事をえり好みしているだけでは?このデリケートな問いに自立支援の現場は?
(古賀)今の時代コンビニ受けても落ちてしまうっていうところが…。
20代例えば後半で5年間のブランクがあるような方と学生さんがアルバイト応募したらどっちを採用するかというと学生さんの方が採用されやすくなっている時代で。
コンビニとか受けても落ちたっていう方もやっぱりいらっしゃいます。
なので選んでるってわけではないんです。
ただやっぱり「タウンワーク」ですとかそういうものを見ていてなかなか自分で何ができるんだろうこんな自分にってなってってしまう。
どんどん遠くに見えてくるそうです。
自分にとっては遠いものに見えてくるそうです。
(西田)意外と物理的な要因もあると。
例えば運転免許とかですねそれからパソコンとかですね今わりとみんなが持ってるのが当たり前になってるようなツール持ってない人たち。
例えば携帯電話に関して言うと今保有率って9割近いはずなんですけど僕たちがとった2,000人ぐらいの…。
育て上げネットさんが支援されている人たちを対象にしたもので大体半分ぐらいになっちゃうんですね。
携帯電話持ってる人が半分ぐらい。
(西田)パソコンも同様ですね。
半分ぐらいなんですよ。
(吉田)それは実は同じような経験あってですね2年ほど前に国がひとり親就業支援というもので片親の親が就業できるように助成金を払って我々が出口戦略として仕事を紹介すると。
教育が終わった人に仕事を紹介すると。
その時に出会ったのがおっしゃるとおりそもそもトレーニングはパソコンでしてたのに自分のパソコンがないですと。
携帯もいわゆるガラケー折り畳みでインターネットにそんなに接続できない。
それだけはじゃあ今無料のパソコンとか携帯と一緒に買えばあるじゃないですかっていうふうに水を向けても「いやいやそんな私には無理です」みたいな形でそもそも助成金で教育が終わってて「仕事これもあるよ」って言ってるのにそれを買わないっていう方がいらっしゃってこれは中長期で取り組む課題なんだなって思いましたね。
伊藤さんはここまでの話聞いてていかがです?
(伊藤)それを無理やりやらせるのかこういうパソコンが現れてかれこれ20年ぐらいですけどそれに人類が全員適応できないと捉えて使わないでいい仕事を考えるかどっちかになると思うんですけど。
今のやり方だと多分…。
結構僕の友達もそもそも…なんか物事頼むと結構器用に何でもやってくれるんですけどそこだけはどうにもできないっていう人がいてそういう人はなんかやる能力はあってもなかなか仕事にたどりつけないみたいな事になってしまうからもうそれ違うルートで活躍できるようにしてた方が現実的なんちゃうかなと私は思いますね。
伊藤は自らも無業状態を経験している。
伊藤さんってあの…一時期完全無業者だったって。
1年ぐらい働いてなかった時期があった…?そうですね。
半年ぐらい働いてなくてあとはたまに働くみたいな。
その時期は何をしてたんですか?その時期はぐったりしてたんでなんか起きたら12時前とかで今日も残念な感じやなみたいな。
一応仕事を探すかって検索をしてイマイチいいの見つからんなって一日終わるみたいな。
何歳ぐらいの時ですか?
(伊藤)それ25ぐらいですね。
焦りはあったんですか?なんか最悪どっか山奥に行って自給するかみたいなボンヤリした。
2人から見てて伊藤さんがなぜまた働けたかっていうのは何なんですか?何の違いがあるんですか?伊藤さんのケース。
(吉田)かなり今の話ししてた例に近いですよね。
でも伊藤さんは今働いてるわけで。
いろいろあったと思うんですけど試しに日雇い派遣とかやって糊口をしのごうと思ってやってたんですけど全然友達が増えなくてですね毎日メンバー代わるからこれはこのままやとやばい事になるなという実感はあってとりあえず人が集まれる場所をつくろうみたいな事を思い立って。
その時は僕学校みたいな所に通い始めてちょっとずつ知り合いが増えたという。
学校っていうのは?週1日だけ社会人スクールみたいな…だけ行ってたんです。
自分の意思で?自分の意思で。
ギリギリその資金だけちょっとだけ残ってたので全部使ってしまいました。
そんなふうにして知り合いを増やしていって同じぐらいのタイミングで仕事もできていったって感じですか?それでようやく気力が戻ってきてなんかやろうかなっていう気持ちになって。
でも全然いきなり仕事つくる能力なんかないのでとりあえずそういう学校に行ってるとお金がない人とお金がある人が一緒に通うんですけど僕はお金がない。
みんな終わったあと打ち上げに行くと年賀状の話と近いと思うんですけど打ち上げに行くお金が私はない状態に陥るわけです。
2次会とか行くから。
このままでは貯金がなくなるけどこのまま行かないと人間関係切れそうだなという。
しょうがないのでめちゃくちゃぼろい家借りてそこで飲み会をしようという提案をみんなにして。
ちょっと物好きな人が多かったのでぼろい家直すの面白そうやなというのでそれをみんなでボランティアで直して宴会を開くようになったらいろんな人と知り合えるようになったという。
パン工房床張り梅農家…。
生活に密接し仲間も増やせる仕事を複数立ち上げるまでになった。
じゃそこでふんばるというか工夫するというかそこがもしかしたら…。
(西田)そこに跳躍がありますよね。
つまり普通の人はなかなか家を借りきったりしないですよね。
そこら辺はタイミングと運があった…。
初めてちゃんと稼げた仕事って何ですか?
(伊藤)一番初めて稼げた仕事…。
あっそういう事を始めてモンゴルに…。
モンゴルからなんだ?
(伊藤)学生の頃…。
それはわりと飛んでるかもしれないんですけどでもそれはたまたまモンゴルだっただけでみんなが楽しんでもらえる企画なんかないかなと思ってたまたま学生の頃モンゴルよく行ってたから向こうの人で遊牧民となんかやらんかみたいなモンゴル人がいらっしゃって。
じゃ試しにみんなで遊牧民とこ行って技を身に着けませんかっていう企画を提案したら2〜3人ぐらい面白そうやから行くわっていう人が現れたっていうのはありがたい…。
伊藤さんの場合モンゴルの知り合いとかいろんな資源があってそれがたまたまお金にできたわけですけど例えば古賀さんのNPOとかに来る人っていうのはそういう資源だとか使えるものはほんとに全くない人が多いのかそれとも本人が気付いてないだけで意外とこれはできるんじゃないっていう人が多いのかどんな感じですか?まず多分伊藤さんの発想ですとか私が例えば無業状態になってこういうふうになるかって絶対なれないなって今思いました。
そういう力というかモチベーションですとか意欲はあったんだな。
持っていたんじゃないかなって。
(伊藤)それはあると思いますね。
(古賀)突破しなきゃいけないために自分はこう動こうみたいなところがあったんだと思うんです。
もともとそういう…。
もっとさかのぼると学生の時に就職活動あんまりうまくいかなくてこういうルートしかない社会はきっと大変な事になるなという前提があってじゃあもうちょっと個人が自分の意思で仕事をつくれるとか自分に合った形の仕事を持てるようにした方がいいというのがもともとあって。
それで会社入ったら自分が無業になったという。
なんか伊藤さんの話で「試しに」とか「なんとなく」とか「とりあえず」みたいな事があったじゃないですか。
そういう感覚みたいなのはないって事なんですね。
まじめな方すごく多くてですねうちに来る若者で。
多分気持ちだけで動くというよりちゃんと準備をしてちゃんとしっかりとやらなくちゃいけないですとかやるんであれば失敗しちゃいけないですとかそういうふうに思って今まで学生時代もやってきたような方も多いですのでそういうふうな飛躍ができないのかなと…。
うちに来る若者たちと違うなと思ったのがうちに来る若者たちの中でやっぱり自分から友達とか絶ってってしまう。
つながりを絶ってってしまうっていうところ。
やっぱりその理由としては自分の自信のなさですかね。
自分がやっぱり…例えば友達と会ったりっていう時に自分に自信があれば普通の自分に今はこういう状況だけどこうなってくからみたいな話はできると思うんですけどやっぱりこの先どうなっていくかも自分では見えない。
そんな状況にいてそういう友達とも会いづらくなってきてどんどんどんどん疎遠になっていく状態になるのでそういう意味で人の資源つながりの資源というのはどんどんどんどん少なくなっていく状況。
無業状態が例えば1年3年5年長期化すればもっともっとそういう状況になっていく。
なので問題が深刻化してって本人も悪循環になっていく。
抜け出せなくなってってしまうというのはあるのかなと思います。
でもその無業者の人たちは働きたかったりする中でこれ誰のせいというか社会がいけないのか彼らのせいなのかその辺ってどうなんですか?時代のせいなのか。
(西田)一般的にはですねよくネットなんかでも例えばこういう問題について書いたりしていると自己責任とかよく言われるんですね。
しかしもう少し構造的な問題があるのじゃないかと。
会社イコール共同体という昭和の構造と平成世代の現実とのズレ。
ここに無業社会という落とし穴があるのか?全てを会社に頼り過ぎてたんですよね。
社会保障もそうだし仲間もそうだしあらゆる事を会社で全部担わせていた。
その付けが今多分来てるって事だと思うんですけど。
そのわりに結局要は正社員の制度を拡充してったら経営者から見ると「あれ?正社員って一回採用するともうクビにできない」。
そしたら正社員の間口を狭めるしかないっていうので正社員比率が下がった。
いまだに日本がまだ物づくりの国だったら正社員を増やす事もできたと思うんです。
製造業建設業っていう長期競争ができる分野だったら。
でも実際今おっしゃったようにそういう分野が減っていってサービス業がどんどん増えてるわけじゃないですか。
サービス業とか柔軟な仕事っていうのは圧倒的に非正規の方が経営者から見たら効率がいいわけですよね。
そこの中で世界の中の状況がどんどん変わっている中で非正規が増えざるをえない。
でも日本の社会保障とかいろんな社会の仕組みが非正規全体の仕組みにはなれていない事が今問題だと思うんです。
この春アメリカで発売され異例の大ベストセラーになっている経済書がある。
その本の名は「21世紀の資本論」。
日本語翻訳版の出版前から経済雑誌でも特集が組まれるほど。
著者ピケティは資本主義を過去200年にわたって検証。
基本的に経済成長率より資本収益率の方が高い事を示した。
しかも日本では顕著だという。
これが事実とすれば自由な競争以前に資産を持つ者が更に富を得る格差の拡大メカニズムが資本主義自体に内包されている事になる。
資産を持つ者は更に豊かに労働力しかない若者にとって現実はより厳しいものとなるのか?結果的に今起こってる状態というのはヨーロッパ型にどんどんなってるっていうか若者もどんどん無業者になっていく。
なかなか会社につくのが難しいとかいう世界中で起こってるようなグローバリゼーションの中に日本も巻き込まれてるようにも見えるんですけど。
現象としては似てると思いますね。
ただ要因としてはですねやや日本には固有の要素が多いのではないかと思いますね。
つまり労働者の国境を越えた移動というのは日本ではまだ大がかりに始まっていないので現時点においてはそれが直接の日本における引き金になってるとは言えないのではないかという印象を持ちますね。
(吉田)グローバリゼーションに影響を受けたという意味だと資本主義の話でいくとですね私最近勉強してる話で公益資本主義と株主資本主義の違いという話を聞いて結構感銘を受けたんですけど。
そもそも今ってグローバル型の株主資本主義。
要は利益を出したら株主に還元しなさいという考え方が結構出てきちゃってる。
でも公益資本主義で出たお金は要は社員とか地域とか社会に還元していきましょう利益を。
例えば我々のサービスは非常に社会性が高いと思っていて責任重大だなと思ってるんですよね。
その利益を今は個人の人たちになんとか還元してかないといけないというふうに思っていてどういう事かというと個人っていまだに履歴書が自称じゃないですか。
これおかしくないですかという話を私思ってるんですよね。
だって企業って資本金というのが法務局にあってそれで帝国データバンクとか行けばその企業の評価が分かるわけじゃないですか。
証券取引所でこの会社の株は買っていいよとか客観的に評価する仕組みが企業に対してはあるじゃないですか。
個人に対してはいまだに履歴書なんですよね。
だからみんな履歴書で「これほんとか」とか言って前職の上司とかに電話したりとかするわけじゃないですか。
だからそういった意味では個人の与信インフラってこれから出来ると思ってるんですよね。
例えばフェイスブックは「いいね!」っていうのを数で表してますよね。
それはみんなが共感してる「いいね!」みたいなものの信頼の証しだと思うんですよ。
我々のところでもこの人は100件受注して評価が5段階の4ですみたいな形になると企業側からスカウトが結構来るんですよね。
スカウトが来るみたいなそういう個人の与信がですね立ち上がってきてる感覚があるのでそういった意味でいくと今日本社会にとって必要なのは個人のためのインフラづくりのために公益資本主義をもっと推し進めていくべきだみたいな事は個人的に思います。
でも今の話って逆に資本主義をより追求した形態なのかなというふうに思っていて資本主義って新自由主義と言いかえてもいいんですけども結局それって強者にとってはすごい有利な制度ではあるけどいろんなスティグマ過去にいろんな犯罪を起こしたりだとか過去に失業したという事も全部赤裸裸になってしまう仕組みは逆に格差とかを拡大してくんじゃないですか?なるほどなるほど。
それはおっしゃるとおり。
古賀さんも…?
(古賀)すごく思いますね。
やっぱり評価ってさっきおっしゃっていた中で能力がある方々もその中で生き抜いていけると思うんですが自信のない方にとっては更にそれは自信なくすものになるのかなって思いますし。
日本のなかなか…無業状態に一回陥ってそのあとまた入りにくい状況というのは過去のスティグマとおっしゃいましたけれどもそういうところがまだまだそういうので評価されてしまう日本のそういう物差し的なものがあると思いますのでそこら辺を変えていかないとちょっと怖いのかなと思います。
伊藤さん「グローバリゼーション」という言葉出てきましたけれども今の話どうですか?
(伊藤)グローバリゼーションという個人ではどうしようもないものに対してどうするかという事だと思うんですけどまあ…。
結局ある程度分けないといけないと思っていて。
グローバル経済の中である程度活躍できればお金が入るというのはそれはそうなのでそれに行っては参加しつつそれだけに生活懸けてると運不運で飛んでしまうのであんまそういう嵐が吹こうが別に生活だけはちゃんとやれるよというのをどうやってつくるかだと思うんですけど。
伊藤さんは安心を確保するために一番何を信頼してますか?政府なのかそれとも仲間なのかそれとも自分たちでつくった仕組みなのか。
(伊藤)仕組みと仲間は両方一体化してるというかやっぱそっちの方が実感としてはありますね。
年金だとか社会保障とか国からの行政の支援というのはじゃあ…。
あんまり当てにし過ぎてもあかんやろという。
伊藤さんの仕事って「生業」という言葉がふさわしいというか地に足のついた仕事がすごく多いですよね。
(伊藤)そういうのをなるべく皆さんも増やした方がいいんじゃないかなという。
別に全力でやらなくても土日ぐらいかけてとか。
それを趣味的な感じでやってくだけでだいぶ精神的な安定は得られるんちゃうかなと思うんですけど。
僕はわりとそういうのが得意なのであえて先導して田舎で家見つけてきてこれみんなで借りて困ったら住もうみたいな事をするわけですけど別にそれが始められない人も参加できるようにしてるからちょうど今ほんとに無業状態になった人がしばらく休むと言って春ぐらいから住んでるんですが住んで頂いてただゴロゴロしてるのもなんなのでこっちらから頼める事頼んで僕は毎日通えないから壊れた所を直してもらったりしてみんなが使いやすい環境をつくるとか。
あんまりそういう活躍の場所をどうやってつくるかっていろんなとこで考えないかんなと思うんですね仕事以外の。
コミュニティーって絶対に選別と排除があると思うんですね。
伊藤さんのコミュニティーって意外と誰でも入ってきていいんですか?それとも条件はありますか?そこら辺はあんまり厳密すぎるとすごい窮屈になるからあんまオープンにはしないけどたまたま知り合いの知り合いとか更にその知り合いとかでたどりついた人はなんとなく遊びにきてもらって遊びにきてもらって良さげだったら住んでもいいよというかいつでも来て泊まりたい時泊まったらどうかというそういう緩やかな運営をしてますね。
競争原理あるところ同時にシェア文化あり。
「働く」事の意味を改めて考える。
生活のためなのかお金を稼ぎたいから働きたいのか。
どうですか?西田さん。
働くという事の意味は多分稼ぐという事だけではないんだと思いますね。
しばしば指摘されるように働くというのはさまざまな要素から成り立ってますから。
例えば仲間が出来るとか働いた事で他人から認められる経験をするとかですね多様な機能を持ってるんだろうと。
それがないという事は多様な欠落感とかですね何か人間として重要なものが欠けてるような感覚を当事者に与えてしまう可能性はありますね。
古賀さんのNPOに来てる人のインタビューとか読んでみてもお金を稼ぎたいとかっていうのは承認だとか居場所が欲しいとかって事を皆さんインタビューでおっしゃられてましたよね。
卒業生の声をまとめた書籍も作ってるんですけどもその中でもいろいろ無業状態を経験して仕事っていうものをしたくてもできなかった時期があるからこそ仕事できるようになって人とつながれるという事が仕事を通して得られるという事で充実感を感じていらっしゃる方もいますし。
先ほどもお伝えした自信がない状況なので働く事で人の役に立ってるんだというのを思えているっていう声も出ていますね。
やっぱりおっしゃる事一緒だなと思っていて。
ある徳島の66歳の女性の方から頂いたお声だともともとは東京で働いていて退職をきっかけに地元に帰って。
そうするともう66歳になって一人なんですよね。
そこからいきなり仕事を取りにいってもどこも相手にしてくれないという中でクラウドソーシングを使って毎週3,000円ずつお仕事を頂いてるんだけどそれは金額じゃないと。
3,000円のお仕事やって企業から個人として「ありがとう」と言われる。
これが何より楽しいみたいな事はやっぱりおっしゃってましたね。
「つながり」じゃないですけどそういったものを求めるために働くと。
伊藤さんどうですか?働くという事に関して言うと。
今までの話を聞いて考えてたんですけど逆に言うと仕事でないと人の役に立った実感が持ちにくい社会になってるという今気がしてて。
そこだけに絞るとどうしても仕事って結構ビジネスなんで役に立たないものは0円になるしすごい波があると思うんですけど。
もうちょっと…別に仕事を通してじゃなくて人の役に立ってるとか共感が得られる場所っていうか機会があった方が結果的に仕事に対しても前向きになる人が増えるんじゃないかなという気がするんですけどね。
家族とか地域とか恋人とか仲間とかいろいろあると思うんですけど。
やっぱり今ってあらゆる考えが不安定だと思うんですよね。
だからなかなかそういう場所だけで承認得られる事も難しい気もするんでそこの中で仕事って承認も得られるしかつお金も得られるって意味で結局それが現代におけるアイデンティティーの根幹になってる人が結果的にすごく多いと思うんですね。
働く事で承認される世代?無業から救うすべは?古賀さんは現場から見られてて国とか行政がどんな制度を若者に提供してくれたらもうちょっといいのになと思う事何かありますか?福祉的な保障というのは保護者も一番心配するポイントではあるんですよね。
だからこそ正社員。
正社員って親も考えてしまう。
保護者としては子供の将来を考えるがためなんですよね。
そういう意味ではアルバイトをせっかく続けてきても正社員になんなくちゃいけないから辞めて就活をしてでもうまくいかなくなってという悪循環に陥る方もいらっしゃってそういう福祉的な保障というので困ってしまう。
そこで考え方的にどうしてったらいいのかが模索できなくって止まってしまうそんなケースもありますので福祉の保障のところはもう少し考えてほしいなって思いますね。
今現在というよりも将来に対する保障みたいなものがみんな欲しいという事ですか?
(古賀)そうですね。
それがどんな働き方であってもそれが得られるっていう事であればもう少し幅が広がるんではないかなというふうに思います。
今の日本だと安定を求めようとすると正社員になるしかないから正社員を求めてしまう。
もしも安定が正社員以外の道でも保障されたらもっと働き方が多様になるのにっていう。
実はクラウドソーシングという働き方ってアメリカでもともと10年前から始まっていて。
アメリカを調べてみるとアメリカってそもそも社会保障って国が提供してないんですよね。
だから正社員になっても自分で社会保険を選んで加入すると。
フリーランスになっても自分で選んで加入するので差がないんですよ。
だからこの差をなだらかにする事が重要だと思っていて。
だから正社員が半分負担であれば業務委託フリーランスの人も企業側が発注してる人が一定額払ってるんだったら任意で社会保険を負担してあげるとかそういうふうにすれば働き方が多様になる。
例えば子育てをきっかけにやめて月5万円だけその会社の仕事やってると。
そしたらそのうちの一部の数千円は会社が社会保険を負担するとかですね。
(西田)1点注意しなければいけないのはアメリカの社会保障は病気になった時にかかる自己負担の費用の問題等あるので必ずしも肯定できるものとは限りませんけど。
ただし畢竟ビジネスが変わり社会保障のシステムが変わっていくのであれば何らかにちゃんと機能するようなものにしていくという作業は必要になるでしょうね。
(吉田)それで思ってるのは今度部分最適なやり方が必要だと思ってまして。
今のは中央集権的な最適じゃないですか。
そうじゃなくて私実は地元の…生まれた町神戸の住宅街だったんですけどそこにコープがあったんですよね。
コープって生協の機能で互助の機能なわけですよね。
そこの町の人たちが積み立てたお金で運営をして何か出産があったとか病気があった時に共済というものがあるじゃないですか。
あの概念をいろんなコミュニティーで復活させるべきだと思っていて。
例えば今うちって21万人のワーカーさんがオンラインにいるわけですよね。
この人たち1,000円だけ積み立てるだけで2億の基金になるんですよ。
1万円積み立てたら20億の基金になるわけですよね。
この基金をみんなが同じ場所にはいないんですけど「新しいローカル」みたいなイメージでみんなが何か一定の基準を決めてその中の一定ラインを超えたらお金が払い出されるみたいなそういった新しい形の組合コープというかですねそういったものが出来ればいいかなというのはウチ側としては思ってたりします。
伊藤さんいかがですか?
(伊藤)そういうのはかなり技術的にもできる事だし結局でかいとこに任せたらあんまうまく使わなかったり運用できなかったから何も残ってないみたいな感じで。
もうちょっと見えやすい範囲にするなり共通項がある人でやった方がちゃんと使えるという意味ではいいんじゃないですか。
(西田)ITベンチャー業界の皆さんでそういうものつくってたりとかケースがあるので恐らく実際に形にしていくという事はありえる…。
不安はなかったんですか?先ほど無業者の方が将来に対する保障が欲しいという事でしたがでもそこはフリーで働いていて不安とか逆になんでフリーに踏み出したのか。
何を不安とするかというのが結構わりと分かれ目になるというか。
僕の場合は結局健康で長生きするのが目標だと思えばそこにエネルギーを先に使ってしまえみたいな。
だから太極拳やり始めたりとか。
太極拳はお金かかんないからまずやると。
結局その困る時ってやっぱ病気になった時とかで。
太極拳をなんぼしてもなる時はもちろんありますけどなんかそっちにエネルギー注ぐと可能性が減ってくじゃないですか。
そういう不安な状況に陥る。
そうすると前向きになっていくというか。
だから見えない不安と今格闘してる感じがすごいしてそこじゃなくてもうちょっと地に足がついた不安の減らし方というのを考えていかないとなんぼお金あっても足りんという状況なるんちゃうかなという気がしますね。
地に足の着いた不安の減らし方を求めて。
無業社会におびえない生き方とは?青井アナがヒントを探し3人の人物を訪ねた。
生存戦略としてのインターネット。
キーワードは「弱いつながり」。
実際ある人が転職をしたりとか独立しようって考えた時にその転職の情報って一体どっから入ってきやすいのかっていうのを実証的に調べたのがグラノベッター先生の研究で。
分かったのは強いつながりからは新しい情報は入ってこないんだと。
弱いつながりこそが新しい情報が流通する関係になってるんだって事突き止めたんですよね。
僕らが普通考えてる直感とは全然逆な感じですよね。
同じ会社で毎日毎日同じように顔合わせて仕事してて同じ情報に触れてるわけでしょ。
そうするとその狭い世界の中で新しい情報なんか流れるわけがないと。
だったら自分が日頃接してない世界を知ってる人の方が新しい情報を知ってる可能性が高いよね。
今まですごい強い絆でうちの会社みんな仲良くとか言ってたのにいきなりそれでクビになったらどうするんですかっていうそういう生存戦略の問題だと思うんですよ。
では「弱いつながり」に必要なのは?佐々木は人々の信頼関係を変えるインターネットに希望を見る。
インターネットも最初の頃は匿名文化だったですよね。
「2ちゃんねる」とか典型的だと思いますけどああいう世界は何書いても誰書いてるか分からないから好き放題悪口を書けた。
でもインターネットって今ものすごい勢いで匿名のバーチャルな世界じゃなくて実名の実社会と融合しつつあるんですよ。
誰がどんな行動してるかって全部透明になってしまう。
「総透明社会」って僕は呼んでるんですけれど。
どんな仕事してていつ生まれたとかそういう基本的な事実はもちろんあるんですけどそれ以外に日々どんな事にコメントしててどんな日常生活を送ってるのか。
週末はどんな事してるのかって全部分かるわけですよね。
いくら大企業の部長だからといって嫌なやつはいるかもしれない。
でもそんな事よりもフェイスブックでその人の蓄積したものを見る方がずっと人間性が表れるし僕は信頼しやすいんじゃないかなと。
だから前よりもずっと見知らぬ人とか初めて初対面で会った人とかと信頼しやすい社会になってきてるんじゃないかなと思うんですよね。
そういう社会の中ではやっぱりあざとい行いとか人をいじめたりとかですね人を裏切ったりとかそういう事をする人ってやっぱり最終的に信用されなくなる。
愚直でもいいからまじめに人に対して自分のものを与え人に対して寛容であって許す人っていうのは最終的にみんなから「あの人はいい人だよね」って信頼される。
そういう変化が今すごい勢いで起きてるんじゃないのか。
(古賀)私たちちょうど法人で行なっている「ジョブトレ」というトレーニングプログラムでは仕事に就いたあと「ウィークタイズプログラム」というのを用意してるんですね。
それは何かというとずっと弱いつながりを持ち続けられるというような環境をつくってるんです。
毎月1回飲み会で集まったりですとかいろいろな形なんですけれども何か愚痴をこぼしてすっきりして次の日からまた仕事に行くですとか。
やっぱり会社では自分を出せないけどもここでは別に自分が過去どうだったかは関係なくいろいろ話せるっていうそういう場がうちの場合はありますのでそういうので弱いつながりを持ち続ける事で働き続けられているという若者はいます。
(吉田)私以前佐々木俊尚さんと対談させて頂いた時に佐々木さんがおっしゃってたので弱いつながりの一つとして小商いって話をされてたんですよね。
戦後の日本というのはみんな家の軒先で庭で取れた野菜を売るとか自分は砂糖を流通させてるから砂糖を売るとかみんな個別の商売を持ってたと。
それが大企業ありきの中でみんな会社に入って働くようになったけど改めて戦後の日本のように一人一人が小さな商売をやってそれで人とつながってくみたいなものがありえるんじゃないかっておっしゃってて。
それはすごく納得感があるというか。
今は結構皆さん無料でeコマースで物を売るという事がカジュアルになってきてるのでありえるかなと思います。
ある程度までできる人はそうやって物を売るとかって事ができると思うんですけど。
でもセーフティーネットになるかっていうとやっぱりすごい難しい気もしちゃうんです。
「総透明社会」って言ってましたけど逆にそれってさっきの話ですけどまさに。
いい人にとっては透明になる事によって自分の良さがどんどん伝わる。
逆にそうじゃない人にとってはどんどんネガティブな部分が周りにばれてしまうというすごい何だろうネガティブな効果もある気もするんですけど。
でも強いつながりの中にどっぷりつかって何だろうウジウジしてるよりは弱いつながりを持つって事は別に悪くはないんじゃないですか。
(西田)オプションなんですよね。
以前「ジレンマ」にも出演した…今年東京から高知に引っ越し価値観を変えたという。
キーワードは「移住」。
もっと僕のやってる移住とかに絡めて言えば東京で引きこもっていてちょっともうロックインされちゃってどうしようもないっていう人がド田舎に行ってみたら変わるかもしれないわけですよね。
そこで就農してる人たちが人手が足りなくて困っているところにそれなりに元気な若者が来たら仕事手伝わざるをえなくなってその時点で就職してるじゃんみたいな話になるわけなので。
その人自身が変わる努力をするべきなのか周りが受け入れる努力をするべきなのか。
基本的にはもちろん両方なんでしょうけれども厳しめに言うと本人が動こうとしなければいけないので環境のせいにしつつも自分がその環境を選ぶっていうのを本人が選択していかないと基本的には進まないですよね。
では「移住」によって成功するための秘けつとは?将来のために貯蓄をたくさんしなきゃいけないみたいな強迫観念に縛られてると当然そういう割り切った事はできないでしょうけど。
選択肢としてはあってもいいわけですよね。
東京とか大都市って物価が高いエリアにずっと住んでるよりは物価の安い地方なり自分が住みたい場所に住むって事はこれからの選択肢としてなくはないと思うんですけど。
そのやり方ですよね。
コミュニティーであったり賃金であったり。
ヒントとして何かあればという事でイケダさんにもお話し頂いたわけで。
青井さんは移住無理なんですよね。
無理ですね。
えっ行けます?いやいや話がまた…。
僕もロンドンだったら行きたいですけど。
でもコミュニティーがもう出来てたり会社に所属してたりするとなかなかその環境を捨てるのは難しいなと思っちゃいますよね。
どうでしょう伊藤さんなんか今やってる事もそうでしょうけど地方という移住というのはどうですか?移住…ですか。
でも向こうは向こうでやる事はたくさんあって必要とされてるのはされてると思うんですけど経済的に成立するかは大きく見ると冷静に考えないとただ田舎に行けばいいかというとそういうわけではないと。
いきなり移住させても人間関係に困ってむしろ舞い戻ってくるケースの方が増えてしまう可能性があると。
僕は移住はしてないけど10分の1ぐらい住めるような場所を作ったらいいんじゃないかというのでちょっとずつそれで割合が増えてもいいしそこがあるだけでだいぶ…完全に移住しちゃうんじゃなくてちょっと分散させてもいいんじゃないかと。
最後に向かったのはそんな都会の真ん中でコーヒーショップを営む…アメリカポートランドでの生活から学んだという「多様性」がキーワードだ。
オレゴン州北西部にあるポートランドは人口60万人という規模ながら全米住みたい街アンケートで1位に選ばれる人気の街。
近年日本でもこの街に注目が集まっている。
若者の多くが自営業やアグリビジネスを営み自転車や緑が多く古いものを大事にする。
そんなポートランドを象徴するスローガンが街なかに掲げられているという。
行った事ないですから。
(松島)これポートランドの街なかに「KEEPPORTLANDWEIRD」っていう。
誰が作ってる?誰が作ってるのか分からない。
政府なのか。
でも街全体として人の目を気にしないで自分の好きな事やって変な格好しても全然何も言われないしそれがユニークとかそれがその人の個性。
コーヒー屋もこんな感じで。
気取らないというか。
肩に力が入ってないというかレコードとかで全部音楽とかもかけてて。
へぇ〜。
そういうのもちゃんと意味があってどんだけ忙しくてもレコード自分で好きなの選んで替えるとか反転させるとかって気持ちの余裕がないといい仕事はできないっていう考えがあってやってるから。
うわ〜!そんな?でもそれを周りの地元の人たちも受け入れるわけですよね。
それが普通だっていう事で。
そう。
気持ちに余裕があるしなんかこう…だから変な人がいたとしても「この人面白いね」みたいな。
自分と違う人に対してはハードルというか違うから変っていうよりは変なんだけど「ああ面白いね」みたいな。
ポートランド自体でお金って回ってるんですか?経済として成立してる?僕もポートランドにずっと住んでてこの人どうやってやってけてるんだろうなって思うところ結構いっぱいあってでもそういう人は家でもともとピザ屋やってて自分でレザーグッズを作ってみたいって半分工房に変えちゃったりとか。
自由ですね〜。
自由です。
すごくいいなと思うのは個人同士がお金をちゃんと回し合ってるシステムというか。
なんかこうみんなが全体的に…個人商店が多いのもそれがやってける。
自分が個人商店でやってたら他の友達の個人商店をサポートするし逆もあるしというのが。
もちろん例えばコーヒー店でも大手もあるし僕らみたいな個人の所もいっぱいあるんですけどちゃんと回るような。
循環システムみたいに。
世界に広がるポートランド文化。
ここにどんな可能性を見る?今日やってた無業社会とポートランドって飛躍ないですか?そうなんです。
なんかのんびりしてるんじゃないのと。
ただゆっくりしてるだけなんじゃないかと。
無業社会とか古賀さんとかのNPOに来る人はそのレベルで悩んでる人…。
もっと深刻な悩みだった気がしたんですけど。
ただヒントとしてはレールを外れてもいいんだよというふうにそれを受け入れてる文化がポートランドにはあると。
でも一つ大事ですよね。
保護者世代の方も含めてそういうライフスタイルをいろいろ多様であると認められてそれも他者からも認められるようなというところは理想的なんですけどどうでしょう日本難しくないですかね。
(吉田)同一性がもともと高いから変なままでいようというのは結構勇気いりますよね。
でもあれが町単位として扱われてたんですけどそれがコミュニティーとしてもう1個落とし込んでいったらもしかしたら変わっていく可能性はゼロではないわけで。
でも逆にすごい田舎でも排他性がたまたま低い集落とかあると結構人が集まったりしてるのを見ますね。
だから東京に人が集まってるのは多分そっちの要因もかなり大きいと思っていて逆に言うと東京はもともと人が多くて仕事がたくさんあるから人が集まってるというだけで見るとあんまり打つ手が思い浮かばないけどそういう寛容性が局所的にでも作れればそこに住みやすい場所を作る事は多分日本ではできると思うんですよね。
ただ日本は無業に対する寛容さってあまりないと思うんです。
働く事が当たり前で失業率が低い事の裏返しで働く事が当然の社会という認識がみんなずっとある。
だから生活保護に対するバッシングもすごい強い。
その問題がやっぱりまだまだあると思うんですけど。
それはすごい時間かかると思いますね。
田舎に家を借りて働けない人もたまに避難できるようにしようというふうにやった時にニートの友達とかを連れていってやる気が起きたら家の改造を手伝ってってやったんですけど昼まで寝とる人もおるわけです。
そうするとやっぱりなんで昼寝てるんやみたいな雰囲気がどうしてもあるからそれはもうちょっと時間がかかるなと。
見慣れさせていかないといかなという。
昼まで寝てても別にいいですよね。
人間どんなに寝ようと思っても24時間眠れないんだから普通にどっちにしても起きるんだから昼まで寝てても別にいいと思うんですけどね。
どうせほっといたらやり始める。
(古賀)うちに来る若者はやっぱり働きたいと思っている若者で…。
それはでも本来自分が本心で働きたいと思ってるのか外圧によってやらなければと思ってるかによって…。
(古賀)どっちも混合してるような気がします。
なぜそう思うかなんですけど働き始めたあとにやっぱりすごく生き生きとしてうちに来てくれたりもしていてやっぱりそういう方がいる一方で保護者の世代の方々もそうなのかもしれないですけど働けない時期があっても働きたいと思っていて変わって働けるようになるという状況こういうのもありえるんだというところも少し共感して頂けるともっと若者がやりやすくなるのかなと思いますよね。
昭和の価値観から抜け出せない保護者世代と平成の現実を生きる若者世代。
互いにジレンマを抱きつつ日本社会はどう変わる?地道かもしれないですがそういう事例を親とかがよく見て他の親にもしゃべっていくしかないんちゃうかって。
やっぱりまだまだ今の親世代って何だろう正社員がいいとか男性はやっぱりちゃんとした会社に入った方がいいとかってそういう価値観にまだまだ縛られてる人多いと思いますか?多いかどうかはうちに来る若者の保護者のご相談を伺う時に保護者だけではなくてその周りですよね。
親戚から何か言われる近所から何か言われる。
やっぱり保護者だけの問題ではないと思います。
そういうまだ認識の社会なんだなというふうには感じます。
これはでももう変えられないかもしれないですね。
でも社会が変わっていけば認識って変わってきますからね。
いやおうなしに多分これから失業者は増えていくしどんどん無業社会だって認識が広がっていくわけじゃないですか。
それが5年後か10年後か20年後か分からないですけど意識は徐々に変わってくわけで。
ただ意識が変わるのを待ってたら制度は追いつかないわけですよね。
だからそこで本当は先にどんどん手を打っていくべきなんだけどなかなか制度も変わらない。
(吉田)今新しい動きで「地域限定正社員」というのを言い始めたじゃないですか。
あれって私は結構夢があると思ってて。
どういう事かというと正社員って実は割と変わっててどんな職種でもどこの場所でも働くという事を条件に契約してるんですよね。
あれ結構すごい契約だと思ってて全て会社都合の代わりに基本的には長く雇用を保障するよという仕組み。
それに対して地域限定正社員というのは自分がここに働きたいというところのここにひもづく限りの正社員というような仕組みなんですよね。
これはまた一つ選択肢が広まったなというふうにも思って。
希少財になってしまったから正社員が良きものとして語られるけど…あしたどこか行けと言われたら行かなきゃいけないわけですよね。
NHKもそうですよね。
もちろんそうですよ。
それ正社員じゃない人から見たらすごい驚きに思えるんですよ。
なんでそんな働く場所を他人に決められて納得できるのかという。
だから正社員という働き方も実は結構無理したおかしな働き方だったのかもしれないですよね。
むちゃくちゃ納得しながら働いてましたよ。
それが当たり前だと。
「働け!」という声はどこから聞こえるのか。
社会か自分の内側か。
無業を通じて見えてくるのは?いきなり全体を良くするのは大変なんですけどあまり個人の地道な努力だけだと間に合わないっていうなかなか確かにジレンマとなる事がよく分かりました。
多分直接的な解決じゃなくてもどう接していくべきかというかそういうものはどうでしょう?なんか結構他人の事を気にしすぎる社会になってしまってる感じがしますけどね。
他人の事を気にしすぎる。
別に無業であろうが何だろうがその人がちゃんと健康に生きていればいいわけだけどそれ以上に干渉している結果みんなでしんどくなってるという状況になってると思うんですけど。
伊藤さんみたいな小商いというかいろんな小さい仕事をたくさんやっていくという働き方は今日本は少ないと思うんですけどもう少しは広がると思いますか?それは広がると思いますね。
やってる人は増えてきてるしそういう人が別の僕もやってみたい仕事とかやり始めてるからってまねするのはそんなに難しくないと。
小さいからバッティングしないという意味では。
結構誰でもできますか?ある程度練習すればできるものが多いと思うんですよね。
野菜を取って売るとか。
その辺に置いとけば売れるわけだったら。
逆に言うとそれを積極的に買っていこうという文化があるのがちょっと紹介されたポートランドだと思うんですけど。
今収入をどう確保するかみたいな話をしてきたと思うんですけど逆にどう使うかというトレーニングはあまりしてないと思うんですよね。
仮にベーシックインカムが導入されて毎月何万入るといってもそれをあまり人間関係が構築されないものに消費してしまったら多分あまり意味がないというかそっちのトレーニングが今後必要なんじゃないかなと思うんです。
就業以外に働いてる以外に使い方のトレーニングを多分考えていかないといかんなと。
結構消費の力で社会は変わるという気はするんですよね。
吉田さんはどうですか?無業社会というのを考えてきましたけど。
私自身の立場に立ってみると私はビジネスをして社会に貢献するという立場ですので今日のお話を伺った中でじゃあ何ができるかというときっかけ作りだなと思っていて。
要は働く人のモチベーションについては西田さんや古賀さんに助けて頂きながら我々は500円1,000円でも働けるきっかけがあるんですよという事を届け続ける。
その500円の仕事でも10回やれば10回分の信用になっていくという…それとは別にポートランドの例個人的にはワクワクしていてほんとに人とつながる事は楽しいんですよとか500円の仕事というのは相手がいるものですから相手がいてその人に貢献してありがとうが届けられる。
ちなみに我々「ありがとうボタン」というのを作ってるんですけどお金だけじゃなくてありがとうも届けようって。
年間で100万回押されてるんです。
そういった意味でポートランドの人間の感情を大切にするみたいなのはやっぱりいいなと。
ワクワクするじゃないですか。
ワクワクがこれから重要だと思うので仕事のきっかけとそのワクワクを届けたいなと思ってます。
いろんなジレンマを抱えてますよね。
つまり企業が競争力を持とうとすると人員削減を行う方がいいのかもしれないししかしそうすると無業者の問題は悪化するかもしれないと。
だけれども景気が悪いとそもそも雇用を吸収できないかもしれない。
結局何かを立てると何かが成立しない。
さまざまなジレンマがありますよね。
それを考えるよりも僕たちはどのように働きたいかを考えてみるといいんじゃないですかね。
つまり…限らなさそうだという事が何となく今日の議論からは見えてきたんじゃないかと思うわけです。
しかし自分が何を選択していくかという事は自分で決められるわけですよね。
それについて考えてみるというのはどうですかね。
最終的に今うちに来ている若者働きたいけど働けない若者をサポートするために一番大事なのは企業さんとの連携だと思っているんです。
例えば吉田さんのようにいろんな多様な働き方がある事を考えて下さっている企業さん若者を育てようとしている企業さんいろいろあるんですけれども情報がないがゆえに若者ってよく分からない。
そこをちゃんとつなげていく。
あとはもう一つ無業になって一番困る保護者やご本人様がなった時にこういう所に相談に行けばいいんだよこういう所にサポートがあるんだよというのを学校にいる期間義務教育社会につながってる間にそういう情報をどれだけ持てるかによってこういう例えば無業に陥っても誰でも陥る問題ですので怖くないというかサポートはあるんだと知っておいてもらえる事が一つは無業問題というのを少しでも軽減していける事にもつながるんじゃないかなと思っておりますのでそういう大切さを今日改めて感じました。
という事で今日無業社会について話してきましたが古市さん今日はどうでした?僕も働きたくなかったんですよ。
今でもあんまり働くって事が好きではないんですけどただ働きたくなかったと思った頃って…スーツ着て会社へ行って長時間働いてみたいな事イコール働く事って思い込んでいた。
でも実際に世の中にある仕事ってすごい多様なわけじゃないですか。
まさに今日ここにいらっしゃった4人の方の仕事はまるで違うわけだしいろんな形で働くって方法がありうる。
だからそれって僕自身の働き方もそうですけど現場に飛び込んでみないと分からないと思うんですね。
だからすごいやっぱり働かない人働けない人ほどイメージで働くって事をいろいろ考えてしまってそれでおびえてしまう事も多いと思うんですけど。
大学生もそうですよね。
多分働くって事を前にして勝手なイメージでいろんな就職活動をしたりとかいろんなイメージで怖がったり憧れたりしている。
でもそうじゃなくてもっと現場に飛び込んでみないと分からない事ってたくさんあるなって思うんです。
でも不思議だったのが無業社会というのを考えていったお尻に働くという事になってったというところが不思議でしたね。
まあでも無業になっても怖くない社会って先ほどおっしゃってましたけどそれがすごく大事だと思うんです。
それって平凡に生きたい人にとっても起業家になりたい人にとってもダウンシフトして働きたい人にとってもみんなが多分重要であると考える。
それってみんな共通の利害だと思うんです。
だから無業になっても怖くない社会にこの国がなっていけばいいし国なりコミュニティーなり企業なりがそういう方向に向かっていけばいいなと思いました。
テレビをご覧の皆さんもぜひ働く事というものの意味を皆さんの話で考える事ができたらよかったんじゃないかと思います。
今日は皆さん長時間ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
資本主義のあり方を改めて考えさせる一冊の本が話題となった2014年。
遡る事1世紀資本主義の本質を考察する書が世に出ている。
禁欲的な信仰心が欲望を追求する資本主義を支えるという逆説を示した。
そして現代その資本主義の更に逆説として無業社会が現れたのか?突破口はいつも逆説的なもの。
固定観念にとらわれない模索の先にあるのは新たな倫理か次世代の精神か。
ジレンマの意味を問う試みは終わらない。
2014/09/28(日) 00:00〜01:00
NHKEテレ1大阪
新世代が解く!ニッポンのジレンマ「今そこにある 無業社会」[字]
働きたいけど働けない!今、日本には働かず学校にも行かない若者が200万人以上いるといわれる。世界各国でも今、深刻化する若者の失業。「働く」ことの意味を問う!
詳細情報
番組内容
働きたいけど働けない!今、日本には働かず学校にも行かないという若者が200万人以上いるといわれる。「一度、無業状態になると、なかなか抜け出せない」といわれるがそれは日本社会全体とも関わる問題ではないのか?世界各国でも若者の失業は深刻化。資本主義社会の危機か?はたまた次世代の予兆か?さまざまな「働き方」を語ってきたジレンマ、新世代の旗手たちがリアルな声をぶつけあい「働くこと」そのものの意味を問う!
出演者
【出演】自営業…伊藤洋志,社会福祉士…古賀和香子,立命館大学特別招聘准教授…西田亮介,クラウドソーシングサービス…吉田浩一郎,【司会】古市憲寿,青井実
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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