・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(宇田川)敗戦後私が筆を折っていたのはご存じ?
(花子)ええ…。
何を書くべきか分からなくなってしまったの。
7年間も宇田川満代はがらんどうだった。
その私が…また書けるような気がするの。
ありがとう。
宇田川先生…。
あなたじゃなくて「赤毛のアン」にお礼を言ったのよ。
あっ今お茶を…。
宇田川先生!もう書きたい言葉があふれてるんだから邪魔しないで!「赤毛のアン」はたちまちベストセラーになりました。
「プリンス・エドワード島は世界中で一番きれいな所だっていつも聞いていましたから自分がそこに住んでいるところをよく想像していましたけれどまさか本当にそうなるなんて夢にも思わなかったわ」。
(朝市)「もう驚きもしないしあんた方を気の毒とも思いませんよ」。
(リン)このリンド夫人ちゅうのは口やかましくって人騒がせなおばさんじゃんね〜。
(武)「貧乏な者の幸せの一つはたくさん想像できるものがあるというところだわね」。
(蓮子)「愛すべき懐かしき世界よ。
あなたはなんて美しいのでしょう。
ここで暮らす事ができてこの上なくうれしいわ」。
(かよ)「小さな手が自分の手に触れた時何か身内の温まるような快いものがマリラの胸に湧き上がった。
多分これまで味わわなかった母性愛であろう」。
(旭)「重なっていく日々は一年と名付けられたネックレスに連ねられた黄金の玉のようにもアンには思われた」。
「自分が美人なのが一番すてきだけれどそれは私には駄目だからその次にすてきな事は美人の腹心の友を持つ事だわ」。
今日は出版の成功を祝うパーティーです。
はなさん。
間に合いそう?大丈夫?話したい事が次から次へとあふれてくるの。
(小泉)ああ…村岡先生。
新聞や雑誌から取材の依頼が殺到しています。
後でお時間下さい。
(門倉)その前に続編の打ち合わせだよ。
てっ…今何て?ですから「赤毛のアン」の続編を出したいんです。
てっ!続編?
(英治)はい。
君が読むのを我慢していた「ANNEofAVONLEA」。
今日のお祝いに持ってきたんだけどちょうどよかったね。
英治さん…。
(梶原)ルーシー・モード・モンゴメリというカナダの作家と村岡花子君は映し鏡のように重なり合うのです。
ありふれた日常を輝きに変える言葉がちりばめられたこの小説はまさに非凡に通じる洗練された平凡であります。
必ず時代を越えて読み継がれるベストセラーとなる事でしょう。
どうもありがとうございました。
(拍手)
(小泉)では最後に日本語版「赤毛のアン」の生みの親である村岡花子先生にご登壇頂きましょう。
どうしたのかしら。
cantankerous…cantankerous…。
花子さん!はい英治さん。
ねえ辞書はないかしら?えっ!?みんな君のスピーチを待ってるんだよ!ほら急いで!
(拍手)あ…ほ…本日はこんなに大勢の皆様に「赤毛のアン」の出版を祝って頂きこんなに幸せな事はありません。
私は本の力を信じています。
一冊の本が心の支えとなって自分を絶えず励まし勇気づけてくれるのです。
私にとって「ANNEofGREENGABLES」はその一冊でした。
主人公を取り巻いている世界は私が修和女学校の寄宿舎で過ごした日々とあまりにも似ていました。
厳しいけれど深い愛情を持つマリラはまるで校長のブラックバーン先生のようでした。
腹心の友ダイアナは私が寄宿舎で出会った2人の大切な親友です。
彼女たちは生涯を通じて私の腹心の友となってくれました。
2人?私も…。
この本との出会いは運命のように思いました。
13年前私はミススコットと約束しました。
「平和が訪れた時必ずこの本を翻訳して日本の多くの人に読んでもらいます」と。
けれど日本は大きな曲がり角を曲がり戦争は激しくなる一方でした。
どんなに不安で暗い夜でも必ず明けて朝がやって来ます。
そして曲がり角の先にはきっと一番いいものが待っている。
それは物語の中でアンが教えてくれた事でした。
私の今までの人生を振り返ってもいくつもの曲がり角を曲がってきました。
関東大震災愛する息子の死戦争…。
思いがけないところで曲がり角を曲がり見通しのきかない細い道を歩く事になったとしてもそこにも優しい心幸福友情などの美しい花が咲いていると今は強く信じています。
アンのように勇気を出して歩いていけば曲がり角の先にはきっと…きっと美しい景色が待っています。
日本中にアンの腹心の友ができますように。
(拍手)村岡先生!花子さん!cantankerous…cantankerous…。
cantankerous…cantankerous…cantankerous…。
cantankerous…cantankerous…。
あった。
「意地悪な」「気難しい」か。
「ある気持ちのよい8月の午後の事。
プリンス・エドワード島の一軒の農家の玄関先赤い砂岩の踏み段の上に背の高いほっそりとした少女が座っていた」。
(羽ばたく音)花子が命懸けで守り愛と友情を込めて翻訳した「赤毛のアン」は昭和から平成の時代を経て今なお多くの人々に読み継がれ希望を与えています。
「アンの心ははるか彼方のすばらしい世界へ飛び去っていた」。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/09/27(土) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(156)[終]「曲り角の先に」[解][字][デ]
花子(吉高由里子)は宇田川(山田真歩)から、『赤毛のアン』を読んでまた書けそうな気がする、と初めてお礼を言われる。花子の家族や友人たちもそれぞれの場所で…
詳細情報
番組内容
終戦後、筆を折ったままだった宇田川(山田真歩)から『赤毛のアン』を読んで、また書けそうな気がすると、初めてお礼を言われた花子(吉高由里子)は、宇田川が立ち直ってくれたことを心から喜ぶ。英治(鈴木亮平)、かよ(黒木華)、醍醐(高梨臨)、蓮子(仲間由紀恵)ら花子の家族や友人たちは、めいめいの場所で大切な人と『赤毛のアン』を読み、自分と重なる部分に共感していた。やがて、出版を祝う会が催されることになり…
出演者
【出演】吉高由里子,仲間由紀恵,室井滋,賀来賢人,黒木華,窪田正孝,高梨臨,鈴木亮平,藤本隆宏,中島歩,山田真歩,金井勇太,土屋太鳳,松本明子,カンニング竹山,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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