エストニア政治・経済月間情報
2013年9月のエストニア月間情勢
内政・経済
1.内政
- 1日,外国人法改正,施行。留学生や外国人労働者の受け入れ条件を緩和。
- 7日,中央党党大会でサヴィサール党首(現タリン市長)が再選される。任期2年
- 9日,秋期国会,開幕。イルヴェス大統領とエルグマ議長が演説。
- 11日,プリート・ピカマエ最高裁長官,就任。
- 20日,9月政党支持率(TNS Emor):政党名回答者のうち中央党29%,社民党23%,改革党21%,祖国共和同盟18%,緑の党4%。支持政党なし43%。
- 24日,政府,2014年国家予算案を承認。歳入80億ユーロ,歳出81億ユーロ。
- 26日,エストニア政府,欧州委による「欧州検察庁」創設案を支持。
- 26日,中央党,2011年国政選挙で使用された電子投票システムは投票者や選挙管理委員会に知られずに操作可能であるとして,欧州人権裁判所に提訴。
2. 経済
- 2日,財務省経済予測:本年GDP成長率+1.5%,消費者物価指数+3.2%,失業率9.3%,平均賃金上昇率+6.0%。
- 4日,競争力ランキング(世界経済フォーラム):1位スイス,32位エストニア
- 9日,ポスティメース紙,オーナー交代へ。同紙等を発行するEesti Mediaコンツェルンの役員らと医薬品ビジネスマンが,コンツェルンをノルウェーSchibsted社から買収することで合意。
- 23日,ラースケ経済相顧問(元Swedbank財務責任者),LHV銀行役員就任へ。
【経済関係統計】
- 第2四半期GDP:前年同期比+1%(修正値)。
- 7月輸出:前年同月比-10%の10億ユーロ,輸入:同-1%の11億ユーロ。
- 8月消費者物価指数:前年同月比+2.9%。
外交・対外関係
1.EU
- 6~7日,パエト外相,米・EU外相会合に出席(於:ビリニュス)。
- 13日,リギ財務相,ユーロ圏及びEU財務相会合に出席(於:ビリニュス)。
- 30日,クロース欧州委副委員長,エストニア訪問。首相や経済通信相と会合。
2.NATO,PKO等
- 5~6日,レインサル国防相,リトアニア訪問。EU国防大臣非公式会合及びエストニアも参加するNATOエネルギー安全保障センター(ENSEC COE)開設式に出席。
3.北欧・バルト三国
- 2~3日,パエト外相,北欧・バルト外相会合に出席(於:スウェーデン)。
- 3日,パルツ経済通信大臣,電力高騰を受けて,ラトビア及びリトアニアの電力市場開放が不十分であることを批判する書簡を両国の関係閣僚に送付。
- 3日,Heinaluomフィンランド議会議長,エストニア訪問。エルグマ国会議長と会合。
- 3~4日,フィンランド社民党代表団,(含む,財務大臣,議員),エストニア訪問。
- 16日,バルト3国,フィンランド,ポーランドの運輸大臣,レール・バルティック建設のための共同企業設立協定に署名(於:ビリニュス)。
4. ロシア関係
- 19日,ロシア政府,エストニアとの国境条約案を承認。
- 20~26日,ロシア・ベラルーシ合同軍事演習「Zapad」実施。
- 28日,パエト外相,ラブロフ外相と国境条約等に関して協議(於:ニューヨーク)。
5. その他対外関係
- 4日,ヴァルソロメオス1世コンスタンディヌーポリ全地総主教,エストニア訪問。イルヴェス大統領,エルグマ国会議長,アンシプ首相,パエト外相,ラング文化相,サヴィサール・タリン市長と会合。
- 7日,トーウィチャックチャイグン・タイ外相,エストニア訪問。パエト外相と会合。
- 8~9日,イヴァニシヴィリ・グルジア首相,エストニア訪問。首相らと会合。
- 11日,パエト外相,モルドバ訪問。首相や外務・欧州統合相と会合。
- 12日,レヴネリーエフ・ブルガリア大統領,エストニア訪問。イルヴェス大統領やエルグマ議長と同国のシェンゲン,OECD加盟に関して協議。
- 13日,エストニア外務省,サイバー犯罪対策のため欧州評議会に1万ユーロ拠出。等と会合したほか,国立公文書館,NATOサイバー防衛センター,ICTデモセンターを訪問。
- 19日,パエト外相,スイス訪問。ブルクハイター外相とIT,国防協力を巡り協議。
- 19~28日,イルヴェス大統領,訪米。第68回国連総会で演説。
- 24~28日,パエト外相,訪米。国連総会関連行事に参加。27日,EU・NATO外相会合でシリアの化学兵器破棄に5万ユーロ拠出する旨発言。
その他(一般時事,社会,犯罪等)
- 4日,写真展「東北-風土・人・くらし」開幕(於:タリン)。東北樺細工レクチャー・デモンストレーションや日本文化紹介イベントも開催。
- 11日,エストニア出身の把瑠都関,引退表明。
- 20日,西村内閣府副大臣,エストニアを訪問。エルグマ国会議長,アンシプ首相と会合したほか,経済省やNATOサイバー防衛センターを訪問
- 25日,エストニア,米国の要請に基づき,組織犯罪容疑でドイツ人とポーランド人を逮捕。米国へ引渡しへ。主犯格はタイやリベリアで逮捕。
※ 本ページは、エストニアの政治・経済情勢を中心に各種報道・発表を取りまとめたものですので、記載事項の信憑性まで確認したものではありません。また、在エストニア日本大使館の見解を示すものではなく、特定の団体・個人の利益を代表するものでもありません。