水山和敬
2014年11月30日03時00分
母校の調布市立第一小学校で年1回、戦争体験を児童に語るお年寄りたちがいる。28日、20年目の「戦争体験授業」があった。年々、高齢のため参加できる仲間が減っているが、「あのばかげた戦争を繰り返さないために、できる限り続けたい」という思いが活動を支えている。
音楽室のスクリーンに、戦争当時の子どもたちの写真が映し出された。「当時、私たちはみなさんと同じぐらいの年でした」。6年生100人ほどを前に、80歳を超えた4人が、当時の学校や生活の様子を語り始めた。
4人は終戦の1945(昭和20)年、同校の前身の調布国民学校を卒業した同窓生でつくる「調布市戦時記録保存会」のメンバー。93年、還暦を祝う同窓会で集まった際、「幼少年の記憶の大半を占める戦争の体験談を残そう」と、本にまとめた。95年から戦争体験授業を始めた。例年、太平洋戦争が始まった12月8日ごろに開いてきた。
おすすめコンテンツ
朝日新聞デジタルをフォローする
PR比べてお得!