現代自動車が早ければ来月にも燃費が1リットル当たり17-18キロ前後に上る新車を2モデル発表する。2015年モデルの「i30」と「LFソナタ・ハイブリッド」だ。新型変速機など新技術を投入し、燃費を前モデルに比べて最大で約10%向上させている。
輸入車の勢いが増している中、韓国国内の中・小型車市場で低燃費車をメーンに巻き返しを図るとする鄭夢九(チョン・モング)現代自会長の戦略的決定が根底にあると指摘される。
これは、若い消費者層ほど、低燃費車を好む傾向が高まってきている状況を考慮したものだ。これによって、年末から年始にかけて1台当たり2000万-3000万ウォン(約212万-318万円)の中・小型車市場で燃費をめぐる競争が激しさを増している。
■鄭夢九会長、「燃費新技術で勝負」
現代自は、「車の心臓」と呼ばれるパワートレーン(エンジン+変速機)に改良を加えて差別化を図る方針だ。鄭夢九会長は最近「2020年までに車の平均燃費を従来に比べて25%アップさせる」と宣言した。「2020年燃費改善ロードマップ」の一環だ。
ハッチバックの「i30」は、国産車で初となるディーゼルエンジンに7段DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載し、ISG(アイドリング・ストップ・アンド・ゴー)機能を取り入れることで、従来モデル(1リットル当たり16.2キロ)に比べて燃費を10%向上させた。DCTは、ドライバーにとって使いやすく、動力の伝達能力と燃費効率に優れている。ISGは、車の停止とともにエンジンを自動で止め、発進の際に再びエンジンをかけるシステムだ。
中型セダンの「LFソナタ・ハイブリッド」は、「燃費に優れ、よく走るハイブリッド」という点を強調する。2000ccのGDI(ガソリン直噴射)エンジンを搭載した新しいハイブリッドシステムを取り入れ、燃費も従来モデル(1リットル当たり16.8キロ)に比べて向上させたほか、出力もアップした。
現代自の関係者は「燃費のいい車を求める若い消費者層をターゲットに、早ければ来年1月に7段DCTを搭載した小型スポーツカーの2015年型『ベロスター』も登場させる計画だ。消費者の好みに合わせてモデルを多様化する」と話した。
■日仏メーカーも中・小型車の燃費競争に
国内トップの現代自に対抗し、ドイツのメーカーに押されていたドイツ系以外の輸入車は、中・小型車市場に積極的に参入している。
先頭に立つのは、低迷していた日本車だ。日産は最近、ブランド初の中型ディーゼルSUV(スポーツタイプ多目的車)で低燃費(1リットル当たり15.3キロ)の「キャッシュカイ」を販売し始めた。価格も最安で3050万ウォン(約323万円)と、現代・起亜自のSUVと輸入車SUVトップのフォルクスワーゲン「ティグアン」の間でモデル選びに悩む消費者を狙っている。
ホンダは代表的なSUVである新型「CR-V」を発売する。部分変更モデルでエンジンと変速機に改良を加え、燃費を従来の1リットル当たり10.4キロから11.6キロに12%ほど向上させた。ガソリン車だが、ディーゼル車に負けるとも劣らない低燃費を達成したことは注目に値する。トヨタも代表車種である中型セダン「カムリ」の部分変更モデルを発売する。デザインとメーンの部品を大幅に入れ替えたガソリンモデルとハイブリッドモデルを発売する。フランスのプジョーも、1リットル当たり17.4キロに上る燃費と広い室内空間が売りの小型SUV「2008」で、30-40代の若い消費者層を狙う。
ドイツ車は、実用性に焦点を合わせたモデルを相次いで発売する。BMWは、小型車ブランド・ミニの新型「5ドア」モデルを発売し、燃費競争に参入する。5ドア「クーパー」の欧州での基準燃費は1リットル当たり20キロ前後だ。