京都男性変死:「根こそぎ調べてよ」千佐子容疑者

毎日新聞 2014年11月19日 15時00分(最終更新 11月19日 18時21分)

男性が死亡した部屋で当時の状況を説明する筧千佐子容疑者=京都府向日市で2014年10月7日、山崎一輝撮影
男性が死亡した部屋で当時の状況を説明する筧千佐子容疑者=京都府向日市で2014年10月7日、山崎一輝撮影

 京都府向日市の無職、筧(かけひ)勇夫さん(当時75歳)が自宅で死亡し、遺体から毒物の青酸化合物が検出された事件で、京都府警は19日午前、筧さんに毒物を飲ませて殺害したとして妻の千佐子(ちさこ)容疑者(67)を殺人容疑で逮捕した。

 千佐子容疑者はこれまで毎日新聞の取材に複数回応じ、事件への関与を否定した。

 −−筧勇夫さんが亡くなった時の状況は。

 自宅2階でパソコンで株取引をしていた。午後9時過ぎになっても下りてこないので行くと倒れていた。

 −−その日は何を食べたのか。

 朝から家で夫と餅つきをして餅を食べた。夕食では前日の水炊きの残り物を食べ、特別な物は食べていない。

 −−警察に説明は。

 2人暮らしの家で毒を入れたとしたら、私が疑われるのは小学生でも分かる。

 −−毒物に心当たりはないのか。

 ない。根こそぎ調べてよ。逆に手に入れる方法を教えて。夫を殺しても1円の得にもならない。

 −−結婚する際に資産を考慮したか。

 老後のことを考えて借金だらけの人とは結婚しない。魅力は子供がいなかったこと。

 −−交際相手の大阪府貝塚市の男性の血液からも毒物が出たが。

 誰かが私をおとしめたいのだろう。私は知らない。

 −−あなたの周辺では他にも数人が亡くなっている。

 真実は一つしかない。私は人生を楽しく生きたい。人を殺して子供に迷惑かけるほどぼけていない。

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