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【黒人少年射殺】オバマ氏、黒人社会と法執行の板挟み 共感示すも事態収拾見えず

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【黒人少年射殺】
オバマ氏、黒人社会と法執行の板挟み 共感示すも事態収拾見えず

24日夜、米ホワイトハウスで、白人警察官の不起訴についてコメントするオバマ大統領(AP)

 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は25日、シカゴで演説し、黒人少年を射殺した白人警官の不起訴処分を受けて広がった暴力行為に遺憾の意を表明する一方、黒人社会への共感を示した。抗議行動は政治問題化しており、自らと同じ黒人からの不満と法執行のはざまに置かれたオバマ氏は、難しい手綱さばきを迫られている。

 オバマ氏は射殺が起きた中西部ミズーリ州ファーガソンでの放火や略奪を「犯罪行為であり、関わった者は起訴される」と断じた。その上で、「不満は法が公平に執行されていないという認識を持つ、多くの黒人社会に深く根ざしたものだ」と述べた。各地の黒人社会と警察当局の対話を通じて、信頼を構築する必要性も訴えた。

 これまでも自ら受けた差別を語ったことがあり、「平和的な抗議」に理解を示すことで、抗議行動への参加者に冷静な対応を促した形だ。ただ、24日の記者会見に続くオバマ氏の自制呼びかけにもかかわらず、事態は収まらない。

 今年8月に射殺が発生した後の抗議デモに際し、オバマ氏は黒人初の司法長官であるホルダー氏を現地に派遣した。自らもミズーリ州のニクソン知事に抑制的な州兵の活用を求めて沈静化を図った。

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