中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

穴井、ツアー初V見えた 5つ伸ばし単独首位

2014年11月30日 紙面から

第3日、同じ組のテレサ・ルー(左)とハグをしてホールアウトする穴井詩=宮崎CCで(戸田泰雅撮影)

写真

◇リコーカップ<第3日>

 ▽29日、宮崎市・宮崎CC(6428ヤード、パー72)▽晴れ、気温21・6度、風速9・2メートル▽賞金総額1億円、優勝2500万円▽28選手(うちアマ1人)▽観衆5176人

 2位から出た穴井詩(らら、27)=GOLF5=が強風の中、6バーディー、1ボギーのベストスコア67をマーク。通算11アンダーまで伸ばして単独首位に立った。プロ7年目の帰国子女が、ついに念願のツアー初優勝をつかむか。1打差の10アンダー2位にテレサ・ルー(台湾)、7アンダー3位にジョン・ヨンジュ(韓国)、6アンダー4位に渡辺彩香(21)=ユピテル=と香妻琴乃(22)=サマンサタバサ=が続いている。アマチュア・勝みなみ(16)=鹿児島高1年=は6オーバー27位に後退した。

 「音楽が好きな子になるように」と父に名付けられた詩の、ツアー初優勝への序曲が聞こえてきた。

 穏やかだった前日までとは打って変わり、隣接する日向灘から強風が吹き荒れた第3日。穴井は存分に持てる力を見せつけた。「今回のセッティングが飛ばし屋に有利だって自覚はしてます。だからチャンスだと思ってます」。8番まで1バーディー、1ボギーの後、まずは480ヤードの9番パー5で、残り212ヤードからピン奥3メートルに2オンさせて、イーグル逃しのバーディーで折り返した。

 11番パー5でも第2打でグリーン奥のカラーへ運びバーディーを決めると、13番パー5では4メートルを沈めた。圧巻は上がり2ホールで「17番(317ヤード)は残り52ヤードを50センチに。最後18番(400ヤード)は138ヤードを8番アイアンで左5メートル。1メートルぐらいは膨らませるラインでした」と連続バーディーフィニッシュだ。

 父の転勤がきっかけで13〜19歳まで米国で過ごした帰国子女。もちろんバイリンガルだが、「言葉も年々忘れちゃってますよ」と謙遜する。2008年のプロテスト合格後、シード入りまでの無名時代には、生活のため学習塾で英語講師のアルバイトをした経験もある。

 最終日最終組で回るのは、今回で5度目。首位で迎える最終日は、12年富士通レディースと13年ニトリレディス以来で3度目になる。「メンタルが一番の弱点ですけど、あすはあすの空気でなるようになるんじゃないかと。そう思えるようになってきました」。平均260ヤード超のビッグドライブには、国内メジャー大会でのビッグな初Vもお似合いだ。 (月橋文美)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ