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半導体チップで塩基配列を読み取る次世代シーケンサー、日本上陸

Thermo Fisher Scientific社が医療機器登録を完了、12月発売

大下 淳一=日経デジタルヘルス
2014/11/28 17:40
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日本で発売する「イオントレント Ion PGM Dx」
日本で発売する「イオントレント Ion PGM Dx」
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 米Thermo Fisher Scientific社傘下でライフサイエンス分野の試薬や機器の販売、受託サービスなどを手掛けるライフテクノロジーズジャパンは、遺伝子解析システム「イオントレント(Ion Torrent) Ion PGM Dx」の日本での医療機器登録を完了した(リリース)。ヒトゲノムを解析し、遺伝性疾患や感染症、がんなどのリスク診断に利用できるという。2014年12月に日本での販売を開始する。

 Ion PGM Dxは、業界初をうたう半導体チップ上での塩基配列解読を可能とする「Ion Torrent Technology」を用いた次世代シーケンサー。2014年9月に米国FDAの登録を行い、同年10月には欧州のCE-IVDマーキングを取得した。日本での医療機器登録はこれに続くもの。Ion Torrent Technologyを用いた同社のシーケンサーは研究領域では既に実績があるといい、今回は医療(臨床)目的に使うための検証(バリデーション)を済ませた。

 Ion PGM Dxは解析装置本体と付属品で構成される。別売りの解析チップ「Ion 318 Dx chip」と組み合わせることで、1回の稼働で約7億塩基、400万リード以上のデータを出力できるという。

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