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職質でホームレス男性を暴行 捜査書類も虚偽 大阪地裁「警官の証言信用できぬ」 府警の主張退け賠償命令
古谷裁判長は訴訟で実施した医師の鑑定から、男性の骨折は「警察官に倒され、全体重をかけて押さえ込まれたことで生じた」と認定。府警側が「逮捕後すぐに作成した」と主張する現行犯人逮捕手続書についても、事件当日から約1カ月後の日付でいったん印字後に手書きで訂正されたり、「警察官が病院まで男性に同行した」と事実と異なる記載があったりしたことから、「信用性に乏しい」と判断した。
府警の大村喜一監察室長は「主張が認められず誠に遺憾。内容を精査した上で今後の対応を決めたい」とコメントした。