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【サッカー】

浦和、鬼門ベアスタで勝つ 8年ぶりVへきょう大一番

2014年11月29日 紙面から

広島時代からのまな弟子、槙野(左)と肩を組んで談笑するペトロビッチ監督=埼玉・大原サッカー場で(松岡祐司撮影)

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 8年ぶり2度目のリーグ制覇に王手をかけている浦和は29日、アウェーで4位の鳥栖戦(ベアスタ)に臨む。首位の浦和が勝ち、2位のG大阪が引き分けか負けで優勝が決まる大一番だが、浦和にとってベアスタは、過去2戦2敗の鬼門。ミハイロ・ペトロビッチ監督(57)は「負けが続くと、次は勝つ確率が高くなる」と“持論”で選手たちにハッパをかけた。

 一昨季、昨季ともに今季と同じ第33節に敵地ベアスタへ乗り込み、惨敗を喫した。特に、昨季は日本代表FW豊田にハットトリックを決められ、優勝の可能性が完全に途絶えた因縁の地。浦和にとっては鬼門中の鬼門とあって、「皆さんもご存じのように、アウェーの鳥栖戦は苦手としている」とペトロビッチ監督も相性の悪さを認めざるを得なかった。

 ただ、ネガティブな思い出ばかりを敵地へ持ち込むわけにはいかない。鬼門として刷り込まれた頭痛のタネを振り払うべく、セルビア出身の指揮官は独自の理論で選手たちにプラス思考を説いた。

 「鬼門の場所だが、数学上の確率から考えると、負けが続くと次は勝つ確率が高くなる。次は、われわれにとってポジティブな場所であると捉えて鳥栖へ向かう」

 どんな確率論なのかは分からないが、これだけ負ければ次こそは−ということだろう。

 もっとも、確率論以前に、選手たちは苦手意識に真っ向から立ち向かっていく強い覚悟でいる。

 DF森脇は「鳥栖とはバトル。戦争を戦うような気持ちを持ってやらないといけない。生きるか死ぬかのバトル」と言い、「(昨季)涙を流した悔しい気持ちを明日、晴らさないといけない」と悲壮な決意を語った。

 勝ち点2差で首位に立ちながらも、天王山だったG大阪との直接対決に敗れたことで、チームにはモヤモヤした思いがくすぶっている。もし、3年続けて「ベアスタの悲劇」が繰り返されるようなことがあれば…。期待と不安が交錯する「鬼門決戦」が、浦和の命運を握っている。 (松岡祐司)

 

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