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【大相撲】

阿武咲18歳5カ月20日 新十両 昭和以降10番目の年少記録

2014年11月27日 紙面から

用意されたタイを両手に持って笑顔を見せる阿武咲=福岡市西区の阿武松部屋宿舎で(永井響太撮影)

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 日本相撲協会は26日、大相撲初場所(来年1月11日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、阿武咲(おうのしょう、18)=阿武松=の新十両昇進を決めた。新番付の発表される12月24日で18歳5カ月20日は昭和以降10番目の年少昇進。福岡市西区の阿武松部屋宿舎で会見した阿武咲は、同じ10代で新十両に上がった貴乃花、大鵬に並ぶ史上最多となる優勝32回を成し遂げた白鵬の「平成のダブル大横綱」を目標に掲げた。

 角界の歴史に残る2人の大横綱を追いかける。会見場となった稽古場の屋根にたたきつける大雨の音にも負けず、阿武咲が強気に言い放った。「目標は貴乃花親方です。10代で関取になっているし、相撲の歩み方や人生を学んでいきたい」

 貴乃花親方から直接教えを請う可能性もある。阿武松部屋と貴乃花部屋は同じ一門。師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)は「もちろん出稽古をさせる。全ての稽古を3倍、5倍やること」とハッパをかけた。稽古の仕方、人生論、経験談…。貴乃花部屋への出稽古が実現すれば、あこがれの大横綱から何もかも吸収できるまたとないチャンスだ。

 もう一人、目指すのは貴乃花とともに「平成の大横綱」に挙げられる白鵬だ。阿武咲は中2で「第1回白鵬杯」に出場。団体優勝して声をかけてもらった縁があるだけに「目標にして頑張っていきたい」。24日に行われた優勝一夜明け会見では、白鵬から期待の若手に“指名”されたことも聞いた。発奮しないワケにはいかない。

 初場所では、相撲の開祖とされる野見宿禰(のみのすくね)と地元・青森のねぶたが“コラボ”した化粧まわしで土俵入りを行う予定だ。貴乃花は22歳で横綱に昇進したが、「先を見たらどこかでつまずくので、一番一番相撲を取るだけですね」と18歳はまず目の前のやるべきことに全力を傾ける。 (永井響太)

 

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