相原亮
2014年11月30日00時32分
安倍政権が進める農協改革をめぐり、意見のすれ違いが指摘されていた稲田朋美・自民党政調会長と、地元の福井県農政連が28日、衆院選を目前に控えて「和解」した。稲田氏が改革策について「農協潰しではない」と説明。農政連は「自民党支持」の立場から、同氏の推薦を決めた。
政権は、成長戦略の柱として農協改革を掲げる。農協への監査権などを持つ全国農業協同組合中央会(全中)の権限を弱める内容で、農協の政治団体である全国農政連や各地の農政連が反発していた。
福井1区から立候補予定の稲田氏は28日、福井県農政連の山田俊臣会長らと会談。改革策について「きちんと議論する場を持たなかったことは反省する」と説明。全国農政連会長も務める山田会長は「自民はやはり政権政党。ほかの農業問題も取り組んでもらわなければならない」と応じた。
農協改革をめぐる立場の違いはなお残るが、衆院選を前に両者が歩み寄った形だ。ただ、推薦する農政連は通常なら立候補予定者と政策協定書を交わすが、稲田氏には「要請書」を渡す形で決着した。(相原亮)
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