「恋文大賞」ドイツ人元留学生が受賞
2014年11月29日22時2分 スポーツ報知
「第5回恋文大賞」の授賞式が29日、京都市内のホテルで開かれ、約1300通の中から大賞には、今年9月までの2年間、日本に語学留学していたドイツの大学生クイーツ・アナ・ミレナさん(23)の「ジョン先生へ」が選ばれた。
同市の和洋紙販売会社、柿本商事が企画し、家族や恋人ら大切な人への思いを伝える「恋文」を募集した。
ミレナさんの作品は進路に悩んでいた際に「人生にはドアがたくさんある。好奇心を持って好きなドアを開けてみて」と教えてくれた恩師への感謝を日本語でつづった。受賞についてミレナさんは「ジョン先生の言葉のおかげで勇気を持って日本に来ることができた」とほほ笑んだ。
小学生から高校生を別枠にして今年から新設した「言の葉大賞」には約7300通の応募があり、鹿児島県立川辺高1年萩原千聖さん(15)と広島市立庚午中3年辻本美咲さんに大賞が贈られた。
萩原さんは「『言葉』の力」と題し、入試の日に家族の励ましの手紙が弁当箱に添えられていたエピソードから「言葉は新たな冒険の鍵かもしれない」と思いをはせた。
辻本さんは作品「祖母の姿」で、広島で戦争を体験した祖母の、平和であることの幸せを感じていた表情を忘れないと記した。受賞作は「恋文大賞」などのホームページで閲覧できる。