DeNA退団の中村紀、引退覚悟「長く待てない」
2014年11月29日6時0分 スポーツ報知
今季限りでDeNAを退団した中村紀洋内野手(41)が28日、引退覚悟で他球団からのオファーを待つ意向を明かした。10月に戦力外通告を受け、24年目の来季へ去就が決まっていない状況。現役続行を希望する一方で、複雑な気持ちも口にした。
「(他球団から)話があればありがたいけど、前みたいに長くは待てないですね…」。過去に2度の浪人生活を経験している大ベテラン。「家族もいるので」と夫人と3女の存在も気にかけ、プロとしてけじめをつけることも視野に入れた。
オリックスから中日に移籍したのが07年。テスト生として2月のキャンプ参加を経ている。楽天から戦力外通告を受け横浜へ入団したのも、11年5月。「まだできるという思いがある」と訴えかけ「どこまで待てるか格闘中です」と取り巻く状況の変化にも敏感だ。
27日の選手会納会に続き、この日も静岡・伊豆の国市で行われた選手会ゴルフコンペに出席。最後の公式行事を終え「CSに行けなかったのが残念。選手にもファンにも経験してほしかった」とメッセージを残した。41歳。フルスイング男が、ギリギリのラインに立っている。(長田 亨)