東欧と中央アジアでHIV感染拡大、WHOなど警鐘
[ロンドン 27日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)と欧州疾病予防管理センター(ECDC)のデータによると、2013年に欧州と中央アジアで新たにHIVウイルスに感染した人は13万6000人で、2004年から80%増加した。
2013年の新たな感染者のうち、10万5000人以上が東欧と中央アジア。2004年時点と比べると2倍で、特に薬物使用者が目立つ。
欧州連合(EU)および欧州経済領域(EEA)域内の感染も減少はみられない。
WHOの地域ディレクターは「欧州は2015年の目標を達成できない見通しとなった。時間がなくなってきている」と述べた。
ECDCのシュプレンガー所長は、西欧ではゲイとバイセクシャルの男性を中心とする最もリスクの高いグループに、予防措置が効果的に届いていないと指摘。「男性間で性交渉を行う人たちに対する予防とHIV制御は、国家レベルのHIVプログラムにおける基本でなければならない」と述べた。
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