軌道工事特集
松本組の得意分野に軌道工事があります。長い歴史をもつ西鉄天神大牟田線の軌道保守工事をはじめとして、筑豊電鉄、熊本市交通局などの軌道メンテナンスも手がけています。また、路線の新設や立体交差事業に伴う軌道工事も行ってきました。最新の軌道工事を特集します。
西鉄宮地岳線香椎駅周辺高架工事
福岡市と西日本鉄道では西鉄宮地岳線を高架化する「香椎駅周辺連続立体交差事業」を進めており、松本組が工事を担当しています。香椎駅周辺連続立体交差事業は、宮地岳線名香野〜香椎花園前間(約1.3km)を高架化して香椎宮前、西鉄香椎の2つの駅を高架駅とするとともに、その間5カ所の踏み切りを廃止するものです。これに伴って宮地岳線は高架化が完成するまで仮線で運転されることになり、そのための「香椎宮前駅〜香椎花園前間仮線路切り替え工事」を紹介します。
施工内容
* 宮前3号踏切切替
* 香椎駅構内通路切替
* 香椎駅構内1♯線切替
* 香椎1号踏切撤去
* 香椎2号踏切撤去
* 3号線バイパス下切替
香椎駅と香椎宮前駅のイメージが発表されました。
また、高架化される香椎駅と香椎宮前駅の完成予想図も発表されました。新駅舎のイメージは周辺住民のアンケートを基に決定し、1階部分の壁面をガラス張りとして、外光を多く取り入れられるようデザインされています。このうち香椎宮前駅は、香椎宮の門前駅という特色を打ち出して入口の柱を朱色に塗ったり、格子模様をあしらうなどされているそうです。
西鉄天神大牟田線八丁牟田〜蒲池間本園暗渠改築工事平成15年度土木工事
2004年(平成16年)1月30日夜から翌31日朝にかけて行われた工事です。30日夜10時30分に松本組社員と協力会社あわせて39名、上部桁架設工を担当する富士ピーエス、電気工事を担当する西鉄電設工業の皆さん、総勢59名が現場に集合。松藤部長が作業の内容と安全作業についての説明を行い、また、西鉄建設事務所松本係長の挨拶の後、さっそく作業を開始。最終電車の通過を確認後、レール破線作業から着手しました。続いてクレーンによる工事桁4連の撤去、軌道内掘削、桁移動中に桁前後の路盤工、マクラギ配置までを完了させました。桁が定位置にセットされた後、レールの復旧及び軌道整備を行い、予定時刻までに復旧を終了。始発列車の運行を確認し、再度軌道整備を行い、運行に支障がないことを確認し、午前9時すべての作業を終了しました。なお、迅速に施工できたことについて、西鉄の関係者の方からお褒めの言葉をいただきました。
筑豊電鉄永犬丸〜今池間上部桁架設切替工事
筑豊電鉄の永犬丸電停〜今池電停間の県道(都市計画道路)引野・永犬丸線の道路拡幅工事に伴って行われた、第1期(片車線分)上部桁の架設切替工事です。 2003年(平成15年)12月2日、松藤部長以下11名の松本組社員、軌道工27名、土工4名、バックホウ2台、170tクレーン1台、50tクレーン 1台の体制でのぞみました。他に上部工、電気工事を担当する業者を合わせると総勢約100名による工事でした。松本組が現在軌道(レール・枕木)及び工事桁4連サンドル2連を撤去、その後富士ピーエスが上部桁の移動工事を行い、移動完了後、軌道の復旧を行い切替工事を完了しました。