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松島氏、うちわ問題で逆風 前回は“左うちわ”で圧勝も…

12・14衆院選「政怪ウォッチ」

押上駅前でおわびの言葉を繰り返した松島みどり氏
押上駅前でおわびの言葉を繰り返した松島みどり氏
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 うちわ配布問題で10月に法相を辞任した東京14区=墨田区、荒川区=の自民党・松島みどり氏(58)がおわび行脚に奔走している。逆風にさらされており、陣営からも「苦戦」の声が上がっている。前回12年衆院選では党に追い風が吹いていたことに加え、野党候補者が乱立。圧勝を飾った松島氏だが、今回の選挙戦は左うちわとはいかないようだ。

 松島氏は28日、JR常磐線・南千住駅前でビラを配るとともに有権者へ謝罪の言葉を訴えかけ、午後は遊説に回った。解散前日の20日からおわび行脚。陣営によると、地元に張り付き日中は遊説、夜は支援者や有権者の会合に出席する毎日で、前回の選挙戦より約3倍の活動量という。

 25日は朝7時半から東京メトロ半蔵門線・押上駅前に立った。イメージカラーの赤のコートを身にまとった松島氏は「法務大臣辞任に際しましては大変ご迷惑お掛けしました。心よりおわび申し上げます」と第一声を上げた。ビラを配る中で通勤客に「元気?」と話し掛けられると「元気になりました」と立ち直りを強調。一方、「うちわ!」と声を掛けられ苦笑する一幕も。手をあおぐようにして受け取りを拒否する人の姿もあり、厳しい世間の目を印象づけた。

 陣営関係者も「苦戦ですよ。頑張らないと」と厳しい表情を見せている。早朝にもかかわらず6人もの墨田区議を動員。ある区議は「うちわ問題では(自民党区議の間での)内輪もめには発展していない」と強調。「うち(=自民党区議)は一枚岩になって松島先生を支える」と真剣な口ぶりで「うちわ」を連呼しながら力を込めた。

 苦戦の理由には、うちわ問題に加え、野党が一本化した民主党・木村剛司(たけつか)氏(43)の存在がある。12年衆院選では木村氏らを相手に圧勝を飾ったとはいえ、野党の獲得票数を足すと松島氏の得票数を上回っていた。また、前々回の09年衆院選では木村氏に敗れており、いわば因縁の相手。それでも「私自身は相手が誰とか野党が何人とか考えていない」と無関心を装った。

 松島氏は、すでに「今後うちわを使う予定はない」と明言しており、この日配ったものは自民党の目標などが書かれた長方形の紙のビラだった。ビラ配りに精を出した1時間半の間、謝罪の言葉を念仏のように唱え続けた。その様は地の底からはい上がろうと必死にもがくかのようだった。それでも、最後には「同情していただけているかな」と手応えを口にし、笑顔で現場を後にした。

 ▼松島氏のうちわ配布問題 10月7日の参院予算委員会で、地元の祭りで自身のイラストと肩書を書いたうちわを配布していたことが発覚。有権者への寄付行為を禁じている公職選挙法違反の疑いが浮上した。批判の声が高まる中、松島氏は同月20日に、同じく公選法違反の疑いが生じた小渕優子経産相とともに辞任。「私の問題で国政を停滞させてはならない」と辞任の理由を説明したが、「問題になる寄付行為とは思っていない」と強調した。

[ 2014年11月29日 05:30 ]

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