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原発ゼロ 関電ぎりぎり余力3% 12月1日から冬の節電 

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原発ゼロ 関電ぎりぎり余力3% 12月1日から冬の節電 

 沖縄を除く全国で12月1日から冬の節電期間が始まる。政府は来年3月31日まで、数値目標は設けずに無理のない範囲での節電を呼びかける。ただ原発はすべて停止しており、大型の火力発電所が停止すれば需給は厳しくなる。特に関西電力は供給余力を示す予備率の見込みが全国で最も低い3・0%と、安定供給に最低限必要とされるぎりぎりの水準で楽観はできない。

 節電を要請する時間帯は年末年始を除く平日の午前9時(北海道と九州は午前8時)から午後9時まで。沖縄を除く予備率の平均は6・4%で、東京電力7・9%、中国電力8・3%、四国電力5・5%など。

 関電が予想する今冬の最大電力需要は2535万キロワット。東日本大震災以降に定着したとみる節電分129万キロワットを織り込んで算出した。一方、最大供給力は2612万キロワットで、余力は大型の火力発電設備1基分の77万キロワットにとどまる。

 節電要請期間の第1週(12月1~5日)の関電の供給力に占める電力需要の割合を示す電力使用率は、84~87%の見込みだ。

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