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29 Nov 2014 11:15

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板野友美「正直でいたい」 “クールなイメージ”をマイナスと捉えない真意とは?

クランクイン! 11月29日(土)7時0分配信

 AKB48卒業から1年、アーティスト活動を中心に行ってきた板野友美が、映画『くるみ割り人形』で声優に挑んだ。板野が演じたのは、ねずみのマウゼリンクス夫人に呪いをかけられてしまうマリー姫。原作者E.T.A.ホフマンの描くキャラの特徴の1つである“美と醜悪”の象徴的な存在であるマリー姫を語る彼女から、パブリックイメージと違う姿が垣間見られた。

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 劇場版アニメのアフレコは初めてだったが、好奇心旺盛な板野らしく緊張よりは楽しさが勝ったという。「(アフレコが)どんな感じなのかなという思いはあったのですが、やったら楽しかった。イメージを話し合って、普段の私とは全く違う声になっていると思いますので、ぜひ聞いてほしいです」。

 アフレコは板野にとって充実した時間だったようだが、演じたマリー姫はちょっと意地悪で奔放だ。「私は怖そうという印象を持たれていると思うので、そういうイメージ(のキャスティング)なのかもしれないですね(笑)」と柔和な表情で語るが「でもマリー姫って可愛いけれど心が醜いなって思う。私はやっぱり(主役の)クララ派ですね」とキッパリ。

 「クールでちょっと怖い」という自身のパブリックイメージは自覚しているというが「実際に会うと『明るいんだね』って言われることが多いです」と打ち明ける。さらに「これまで(AKB48の)メンバーと一緒の出演が多かったので、私が率先してしゃべることがなかったし、テレビって初対面と同じ感覚なので、かしこまっちゃうんです」と、画面を通してクールに見えがちな理由を説明する。

 しかし、そんなイメージも決してマイナスだとは捉えていない。「色々な私が見せられたらいいなって思うんです。クールな印象も私だし、笑顔で明るいのも私。『この子はどんな女の子なんだろう』って興味を持って、探ってもらえるような人になりたいです」。


 そんな板野だったが、マリー姫について語っている時、本質を表すような発言があった。「心は汚れているとは思いますが、マリー姫は物事をはっきり言います。私も人との付き合い方においては、正直でいたいなとは思います」。言葉の真意を問うと「計算して『こう思われたいからこう発言する』というのは嫌です。もちろん言い方はありますが、お互い意見を言い合える関係性の方がいい。それで喧嘩になってもわかり合えると思うし、そういう友達関係の築き方をします」とクールなイメージとは逆の“熱い”一面を見せてくれた。

 AKB48卒業後は、音楽活動を中心に行っていたが「これからはいろいろなことに挑戦したい」と目を輝かせる。「映画を観るのが好きですし、演じることにも挑戦したい。アーティストは自分をどんどん出していくことが必要ですが、役者のように誰かになって表現することも面白いと思います。その経験が、また音楽活動にも活きていくと思うんです」。

 演じてみたい役柄について聞くと「自分の人生で経験したことのある等身大の役をやってみたい」と即答。「これまでヤンキー役とか強めの役が多かったので、私のイメージじゃない役。小さいころは少女マンガが好きだったので、爽やかな役をやってみたい」と照れながらも胸の内を明かした。

 本作の公開2週前には“親友”前田敦子が“招き猫”の役で初アフレコを務めた映画『神さまの言うとおり』が公開される。「今でも週に3〜4回ぐらい会っていますが、あんまりお互いの仕事の話はしないんですよ」と語った板野だったが、初アフレコを務めた作品が同時期に公開されることに「話してみます!」と興味津々の様子だった。(取材・文・写真:才谷りょう)

 映画『くるみ割り人形』は11月29日より全国公開。

最終更新:11月29日(土)7時0分

クランクイン!

 

板野友美

タレント・歌手・アーティスト 板野友美(イタノトモミ)
誕生日:1991年 07月03日
星座:かに座
出身地:神奈川
血液型:A