中島啓江さん急死 18日講演会で2曲披露も23日帰らぬ人に
2014年11月29日6時2分 スポーツ報知
オペラ歌手の中島啓江(なかじま・けいこ)さんが23日午前10時35分、都内の病院で呼吸不全のため死去していたことが28日、分かった。57歳だった。所属事務所がこの日夕方、ファクスで発表した。
所属事務所によると、中島さんは最近では体重増加を原因とした膝の痛みがひどく、移動には車いすを使用。以前から息苦しさを訴えることはあったが、今月17日に「どうしても呼吸がしづらい」と都内の病院へ。「血中酸素が少ない状態」と診断を受け、そのまま入院した。
病状はさほどひどくなく、「早く元気になって皆さんの前で歌いたい」と前向きな様子を見せていたという。18日に都内で予定されていた講演会にも外出許可を取って参加。テノール歌手・秋川雅史(47)の「千の風になって」など2曲を披露した。
しかし、21日から次第に容体が悪化。23日には急変し、帰らぬ人に。弟の洋一さんら親族や、事務所関係者も最期をみとることはできなかった。
親族の希望で27日に都内で密葬を執り行い、偲(しの)ぶ会は来年2月の初め頃に行われる予定。
◆中島 啓江(なかじま・けいこ)1957年11月15日、鹿児島県生まれ。79年に藤原歌劇団に入団し、1986年に初のソロコンサートを開催。「平成名物TV・いかすバンド天国」などのテレビ番組やCMにも出演。復興支援活動にも取り組み「阪神大震災追悼無料コンサート」は、96年から19回連続で行っていた。主な音楽のアルバムに「童神(わらびがみ)」「赤とんぼ」など。
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