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仏像早期返還を 被害の寺が韓国へ文書11月27日 21時24分
おととし長崎県対馬市の寺から韓国人の窃盗グループに盗まれ、韓国の裁判所の決定などで日本へ返還されていない仏像について、被害のあった寺が外務省を通じて韓国の裁判所などに文書を送り、仏像の早期返還を求めました。
長崎県対馬市では、おととし国や県の文化財に指定されている仏像2体が神社や寺から盗み出され、韓国で窃盗グループが逮捕されて仏像は回収されました。
しかし、去年2月、韓国の裁判所で日本への返還を差し止める仮処分が決定されるなどして、今も返還されていません。
返還を差し止める仮処分が出されてから来年2月で2年になるのを前に、被害を受けた観音寺では、今月上旬、韓国の裁判所と検察庁などに対し2体の仏像の早期返還を求める文書を外務省を通じて送ったということです。
対馬市では、今月24日にも市の文化財に指定されている仏像を寺から盗んだとして、韓国人5人が窃盗の疑いで逮捕される事件が起きています。
観音寺の田中節孝さんは「返還の兆しが見えてくるかと思っていたが、また同じことが起きて情けない思いがする。韓国と古くからつきあいのある対馬の人たちを深く傷つけていて関係を修復するためにも、まずは2体の仏像を返してもらうことが必要だ」と話しています。