過去の放送内容
ロングセラーのヒミツ大解剖!「学校編」
がっちりマンデー、今日のテーマは大好評企画第5弾「ロングセラーのヒミツ大解剖」!
今回注目したのは「学校」のロングセラー!
小さな子供からお年寄りまで、みんながお世話になった「学校」のロングセラーの秘密に迫ります!
学校のロングセラー「ジャポニカ学習帳」
まずは、皆さん1度は使ったことがあるであろう「ジャポニカ学習帳」!
そこで、「ジャポニカ学習帳」を作っているショウワノートさんを訪ねてみると…
ありました!いっぱい並んでいます!
では「ジャポニカ学習帳」は、一体どれくらい売れているのでしょうか?
片岸社長に直接お話を伺ってみました。
片岸社長:発売以来40年になりますけど、売り上げは約10億冊強だと思います!
累計販売数はなんと10億冊!!
「学習帳」とは児童向けの練習帳こと。この分野で「ジャポニカ学習帳」はトップシェアの40%!
ところで、なぜ40年という長い間売れ続けているのでしょうか?
◆ロングセラーのヒミツ1 「百科事典とのコラボ」
片岸社長:我が社は、学習帳としては大変後発のメーカーでして、最初はエリート学習帳という教科書のようなものを作っていたんですが、これが全く売れなくて会社が潰れそうだったんです。
今やロングセラー商品「ジャポニカ学習帳」を持つショウワノートも、40年前は弱小メーカー。
もう普通の学習帳では会社が潰れてしまう!ということで目をつけたのが…
当時大ブームだった小学館の「ジャポニカ百科事典」!
その内容をちょっとだけ織り込んだ学習帳を1970年に発売!
ためになる百科学習帳が誕生したのです!
百科事典を意識したのか、金字で書かれた表紙のデザインも画期的でした!
そして、ノート業界で今までなかった戦略に出ます!それが…
こちらのCM!なんとこのCM開始から3年間で売り上げが27倍に!
片岸社長:「ジャポニカ」という名前の指名買いが起るようになったんです!これが売れなかったらショウワノートは潰れてたと思います!
そして「ジャポニカ学習帳」と言えば、忘れてはいけないのが表紙の写真!この表紙にはスゴイこだわりがあるんです!
開発部長の大場さんにお話を伺いました。
大場さん:6000万円くらいのお金がかかっています!
世界の珍しい動植物たちを子供たちに見せたい!というテーマのこの表紙は「世界特写シリーズ」といいます。およそ5年毎に写真を変え、世界のあちこちへ取材に行くため、その度に6000万円もかかってしまうんだとか!
例えば…
こちらのマレー諸島編の「キララシジミ」!
こんな珍しい蝶を撮影するには、辺境な場所へ行くことがほとんど!
しかも、1000枚撮影して80枚ほどしか使われないんだそうです。
そしてさらにスゴイのが、32年前から表紙の撮影をしているのが“たった1人のカメラマン”というところ!
そのカメラマンである動物生態写真家の山口進さんに連絡を取ってもらったところ…留守電に…。
大場さん:ダメですね!大体1年のうち10ヶ月くらい、海外のジャングルに行っておられるという方なので…。
山口さんは今も世界を飛び回っているみたいです!
◆ロングセラーのヒミツ2 「豊富な種類」
「ジャポニカ学習帳」は全54種類!
では、なぜそんなたくさん種類があるのでしょうか?
実際に、学校指定の学習帳を販売している文房具店に伺ってみました!
見せていただいたのは…
手書きの表!!学年ごと、教科ごとに違うのはもちろんのこと、同じ地区でも小学校ごとに指定のノートが異なるのだといいます!
また、同じ教科でも「マス」だったり「行」だったり、「ガイドの線」が入ったりと、先生や児童の様々なリクエストを受け、現在の54種類になったのです!
実際に使っている小学生に聞いてみても大好評!
百科事典の内容とキレイな写真、そして小学生の使いやすさにこだわった「ジャポニカ学習帳」!
ショウワノートは、この「ジャポニカ学習帳」で“がっちり”なんです!