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プーチン大統領 原油下落で平静呼びかけ11月29日 8時23分
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OPEC=石油輸出国機構が減産を見送ったことで原油の先物価格が急落しましたが、産油国でもあるロシアのプーチン大統領は国内外の石油大手のトップらと会談し、「特別なことではなく、受け入れられる」と述べて、平静を保つよう呼びかけました。
ロシアでは、ウクライナ情勢を巡る欧米などの制裁に加えて、OPECの減産見送りによる原油の先物価格の急落で経済が悪化するとの観測が広がり、通貨ルーブルがドルに対して最安値を更新したほか、エネルギー関連企業を中心に株価も下落しました。
こうしたなか、プーチン大統領は28日、南部のソチでノバク・エネルギー相や「ロスネフチ」など国内の石油大手のトップを同席させ、ロシアでの油田開発に参加しているフランスの「トタル」の幹部らと会談しました。
この中で、プーチン大統領は「原油価格の下落は避けることのできない市場の反応だ」としたうえで、「ロシアにとって特別なことはなく、受け入れられる」と述べ、平静を保つよう呼びかけました。
そして「冬になれば市場はバランスのとれたものになる」と話し、原油の需要が高まる冬の期間に価格が一定の水準まで戻るとの見方を示しました。
また、「トタル」の幹部に対しては「私たちの間には北極圏での資源開発をはじめ多くの計画がある」と述べ、欧米の制裁にかかわらず協力の継続に期待を示しました。