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 エリザベス女王杯(GI)出走予定 外国馬プロフィール

馬名 (アルファベット) 年齢 調教師 調教国  
トレラピッド号 TRES RAPIDE 牝3 Henri-Alex Pantall フランス プロフィール全成績
フェアブリーズ号 FAIR BREEZE 牝5 Mario Hofer ドイツ プロフィール全成績
フェアブリーズ号 プロフィール
☆フェアブリーズ (FAIR BREEZE)=ドイツ
牝・5歳・黒鹿毛 (2003年 ドイツ産)
Silvano
Fair wind(母の父:Andrang)
馬 主 マルガレーテ社
調教師 M.ホーファー師
騎 手 A.ヘルフェンバイン
戦 績 通算25戦7勝
主な戦績
2008年   コリダ賞   (G2、フランス) 1着
2008年   アレフランス賞   (G3、フランス) 1着
2007年   ヘッセンポカル   (G3、ドイツ) 1着
 フェアブリーズは、2003年4月12日生まれのドイツ産馬で、生産者はドイツのM.ヴェッツェル夫人。
 同馬は、ドイツを代表する調教師の一人である、マリオ・ホーファー師(52歳)の厩舎に所属。ホーファー師の管理馬であるパプウス(2002年)、およびオミクロン(2004年)がジャパンカップダートに出走し、それぞれ16着、15着でした。
 フェアブリーズは、2歳から5歳秋の現在まで、コンスタントに活躍しており、重賞勝ち鞍にはコリダ賞(フランス、G2、芝2,100m)、アレフランス賞(フランス、G3、芝2,000m)やヘッセンポカル(ドイツ、G3、芝2,000m)があり、リディアテシオ賞(イタリア、G1、芝2,000m)2着やバイエリシェスツフトレンネン(ドイツ、G1、芝2,000m)3着と、G1戦線でも堅実な成績を残しています。
 2歳時(2005年)はいずれも未勝利戦を3、2着の結果に終わり、3歳時(2006年)は10戦4勝の成績を残します。ドイツ未勝利戦を勝ちきれないまま、オーストリアに遠征。2006年6月にオーストリアダービー(エブライヒスドルフ競馬場、芝2,200m)に出走しますが、7頭立ての6着と大敗します。
 レース後、ドイツに戻り、2006年7月の未勝利戦で初勝利を挙げますが、重賞初挑戦のヴァルターJ.ヤコブス牝馬賞(ドイツ、G3、芝2,200m)の5着を含め、なかなか勝利を収めることができませんでした。2006年10月に入り、フェアズィッヒェルングスグルッペレネン、11月のヘルプストシュトゥーテンシュテーアー賞、ソリテュード賞と、J.カルパーリョの騎乗で、3連勝を飾ります。
 2007年5月のアレフランス賞から始動した4歳から、近走のオペラ賞(フランス、G1、芝2,000m)までの13戦はすべて重賞競走に出走。アレフランス賞5着に敗れた後に臨んだパオロメッツアノッテ賞(イタリア、G3、芝2,000m)では、日本でもお馴染みのA.スボリッチの騎乗による積極的なレース運びで2番手から直線一旦先頭に立つものの、優勝馬ウィックウィングにかわされ、着差1/2馬身の2着。単勝2.2倍の1番人気に惜しくも応えられませんでした。この後ドイツに戻り、出走したフェールホファー牝馬賞、バーデン貯蓄銀行賞の独G3は、それぞれ3着、4着に敗れます。2007年10月にフランクフルト競馬場で行われたフランクフルト牝馬賞(ドイツ、G3、芝2,150m)も、1番人気に推され、A.ヘルフェンバイン騎乗で直線に入り2番手外側から末脚を伸ばすものの、優勝馬ラダンシアに3/4馬身差届かず、2着。続いて、イタリアに向かい、リディアテシオ賞(G1、芝2,000m)に出走。このレースもA.ヘルフェンバイン騎乗で、直線8番手から鋭い末脚を繰り出し、優勝馬ターフローズとクビ差の2着。4歳時最後の出走となった11月のヘッセンポカル(ドイツ、G3、芝2,000m)で、重賞初勝利を飾ります。このレースもA.ヘルフェンバインが騎乗で、好位でレースを進め、直線早めに抜け出し、2着のスキャティーナに2馬身差をつけて快勝。重馬場での勝ちタイムは、2分17秒4。
 今年は、4月にフランスのシャンティイ競馬場で行われたアレフランス賞から始動。前年5着に敗れていたこのレースで、A.ヘルフェンバインが騎乗し、好位2番手から直線抜け出し、後続に4馬身差をつけるパフォーマンスを披露しました。重馬場での勝ちタイムは、2分9秒0。続く5月のコリダ賞では、J.カルバーリョの騎乗で、直線入り口3番手から末脚を繰り出し、2着のラブームを3/4馬身差し切りました。重馬場での勝ちタイムは、2分15秒9。
 この後、ドイツに戻り、G1のバイエリシェスツフトレンネンに出走するも、優勝馬リンガリに4馬身差をつけられての3着。8月のジャンロマネ賞(フランス、G2、芝2,000m)は2番手追走のまま、優勝馬フォークオペラを捕らえきれず、2着。9月のユーロカップ(ドイツ、G3、芝2,000m)も勝ち馬のツァオンガストに差し切られ、2着と、惜しいレース内容が続きます。前走10月5日のオペラ賞(フランス、G1、芝2,000m)では、積極的に先行したものの、直線で力尽き、シンガリの14着に敗れました。

<血統>
 父のシルヴァノは、2001年のアーリントンミリオン他、アメリカ、香港、シンガポールでG1を3勝。母のフェアウインドは生涯64戦に出走したタフな牝馬。母の父アンドラングは、ドイツ準重賞競走のヴィンターファヴォリテン賞を制している。以上3頭は、いずれもドイツ調教馬でした。
フェアブリーズ号 成績

全25戦7勝、2着7回
総獲得賞金:約5,670万円 (505,930US$ 【1$=112.0372円】)

年月日 競馬場 国名 廻り レース名 距離 タイム 1着馬(2着馬) 1着馬タイム 着差(馬身) 騎手 斤量
08.10.05 ロンシャン オペラ賞 1 2000 14 14 02:08.3 レディマリアン 02:03.8 大差 J.ヴィクトワール 58.0
09.21 フランクフルト ユーロカップ 3 2000 7 2 02:08.0 ツァオンガスト 02:07.4 3-1/2 A.ヘルフェンバイン 58.0
08.24 ドーヴィル ジャンロマネ賞 2 2000 9 2 02:10.9 フォークオペラ 02:10.7 1-1/2 J.カルバーリョ 57.0
07.27 ミュンヘン バイエリシェスツフトレンネン 1 2000 9 3 02:10.7 リンガリ 02:10.0 4 A.ヘルフェンバイン 58.0
05.29 サンクルー コリダ賞 2 2100 8 1 02:15.9 (ラブーム) 3/4 J.カルバーリョ 56.0
04.29 シャンティイ アレフランス賞 3 2000 11 1 02:09.0 (クレールエブルー) 4 A.ヘルフェンバイン 57.0
07.11.11 フランクフルト ヘッセンポカル 3 2000 10 1 02:17.4 (スキャティーナ) 2 A.ヘルフェンバイン 56.0
10.28 カパネレ リディアテシオ賞 1 2000 12 2 02:02.6 ターフローズ 02:02.6 クビ A.ヘルフェンバイン 57.0
10.07 フランクフルト フランクフルト牝馬賞 3 2150 9 2 02:17.4 ラダンシア 02:17.3 3/4 A.ヘルフェンバイン 59.0
08.25 バーデンバーデン バーデン貯蓄銀行賞 3 2000 13 4 02:01.5 ヴィーゼンプファート 02:00.8 4 A.スボリッチ 54.0
06.29 ハンブルク フェールホファー牝馬賞 3 2200 5 3 02:27.2 アヴァンティポロニア 02:26.2 6 A.スボリッチ 60.0
06.03 サンシロ パオロメッツァノッテ賞 3 2000 11 2 02:06.8 ウィックウィング 02:06.7 1/2 A.スボリッチ 55.0
05.02 シャンティイ アレフランス賞 3 2000 12 5 02:02.3 マクレヤ 02:01.6 4 A.スボリッチ 54.0
06.11.27 フォンテーヌブロー ソリテュード賞 1800 9 1 01:56.6 (サナヤ) 1-1/2 J.カルバーリョ 58.0
11.05 ハノーヴァー ヘルプストシュトゥーテンシュテーアー賞 2200 9 1 02:22.1 (バイラマール) 1 J.カルバーリョ 57.5
10.15 ミュンヘン フェアズィッヒェルングスグルッペレンネン 2000 6 1 02:10.8 (ディレクタ) 8 J.カルバーリョ 53.5
09.24 ケルン ハンデキャップ競走 2200 8 6 02:16.8 ベルゴ 02:15.8 6 A.シュタルケ 56.0
08.20 ブレーメン ヴァルターJ.ヤコブス牝馬賞 3 2200 7 5 02:24.2 ヴルフシャイベ 02:23.1 7 H.マオコヴァ 54.5
07.30 クレフェルト ハンデキャップ競走 2050 7 3 02:07.1 アートアタック 02:07.0 1/2 J.カルバーリョ 57.5
07.09 バートドーベラン 3歳未勝利戦 2050 7 1 02:16.4 (ラパヤ) 4 J.カルバーリョ 58.0
06.18 エブライヒスドルフ オーストリアダービー L 2200 7 6 02:18.1 キューバキャンディ 02:17.0 7 C.ツァッカリー 55.0
05.12 ブレーメン 3歳未勝利戦 2200 9 4 02:23.1 フェリーノ 02:22.8 2 A.ピーチュ 57.0
04.09 ミュルハイム 3歳未勝利戦 2200 6 2 02:38.8 ラオロイス 02:38.7 1/2 A.ピーチュ 56.0
05.10.30 ブレーメン 2歳未勝利戦 1600 10 2 01:41.9 オルドリク 01:41.6 2 F.ミナリック 55.0
10.09 デュッセルドルフ 2歳未勝利戦 1400 10 3 01:30.9 ロリータ 01:30.1 5 R.ブルケ 55.0

「留意事項」
L=Listed Race
上記の成績は、EquinelineおよびRacing Postに準拠
タイムおよび着差については、JRA公式基準に基づいています。
賞金および重量換算については、IFHA(国際競馬統括機関連盟)基準のレートに準拠しています。
100分の1の単位があるタイムの場合でも、切り捨てています。

フェアブリーズ号 関係者プロフィール
☆馬主:マルガレーテ社(Stall Margarethe)

 代表を務めるのはハンブルク在住のヴェッツェル夫妻で、現在4頭の競走馬を所有している。ヴェッツェル夫人は1973年から馬主としての活動を開始、生産にも携わっている。フェアブリーズ号の母FAIR WINDはヴェッツェル夫人の生産・所有馬、その父ANDRANG、母FAIRNESSもかつての所有馬であり、ヴェッツェル夫妻の同馬への思い入れは深い。なお、馬主登録名であるマルガレーテ社は、ヴェッツェル夫人の名前(マルグリット)から連想して名づけられた。

☆調教師:マリオ・ホーファー(Mario HOFER)

 1956年8月12日生まれ、52歳。オーストリア国籍。
 オーストリア・ケルンテン州オーバーフェルラッハに生まれる。1970年から74年までウィーンの騎手学校で学び、卒業後は1975年から84年までドイツ・ミュンヘンを拠点に騎手として活躍した。騎手時代は、通算300勝を超える勝ち星を挙げる一方で1981年には調教師免許を取得する。1984年に騎手を引退、翌年からは弱冠28歳にして調教師に転身した。1985年から92年までの7年間はミュンヘンに厩舎を構え、1988年4月には通算100勝、1991年2月には通算200勝を達成するなど調教師として順調なスタートをきった。1993年からはさらなる活躍を求めて、ドイツ競馬産業の中心地であるデュッセルドルフ近郊のクレフェルトに移り、2001年7月には節目となる通算1000勝を達成した。2002、03年は2年連続調教師リーディングで1位(勝利数)となり、その後も毎年トップ5に入る活躍を見せている。
 過去の主な活躍馬には、パイタ(2004年クリテリウム・ド・サンクルー1着)やロードオブイングランド(2006年ダルマイヤ大賞バイエリッシュツフトレンネン1着)などがいる。また、パプウス号(2002年ジャパンカップダート16着)、オミクロン号(2004年ジャパンカップダート15着)で過去に2度、日本のレースに参戦している。
 2008年調教師リーディング4位(11月4日現在)。

☆騎手:アンドレアス・ヘルフェンバイン(Andreas HELFENBEIN)

 1967年7月23日生まれ、41歳。
 1983年、フランクフルトでアンドレアス・ヘッカー厩舎の見習い騎手となる。1987年、見習い騎手リーディングを獲得した後、さらなるキャリアアップを目標にケルンのブルーノ・シュッツ厩舎の第2騎手となった。ウーヴェ・オストマン騎手(現調教師)の協力により、騎乗機会を増やし、1997年には通算500勝、2004年1月には通算1,000勝を達成した。そして、昨年は独オークス(ミスティックリップス号)で悲願の初G1制覇、騎手リーディングでも3位(107勝)に食い込むなど大活躍の1年となった。2008年騎手リーディング5位(11月4日現在)。