名古屋駅:東西結ぶ新コンコース必要 中部運輸局長が提言

毎日新聞 2014年11月28日 19時56分

 国土交通省中部運輸局の野俣光孝局長は28日、名古屋駅を東西に結ぶ新たなコンコースが必要だと提言した。同駅にはJR新幹線・在来線、あおなみ線、名鉄、近鉄、地下鉄が集まり、乗り換えの不便さが問題となっている。野俣局長は「リニア中央新幹線に絡んだ駅再開発があり、チャンスだ」と実現可能だとの考えを示した。

 定例記者会見で「各線の改札と結ばれ、乗り換えが楽になる」と利便性向上を指摘。場所は「現在のJR駅の中央コンコースより南側の地下」とした。

 リニア駅建設を見据え、9月に名古屋市が策定した「名古屋駅周辺まちづくり構想」でも同駅の「東西ネットワーク強化」をうたっており、野俣局長は「市を中心に、関係者が集まって話し合えば進む」と期待を込めた。

 野俣局長は10月の定例会見でも、名鉄名古屋駅に中部国際空港行き専用ホームの設置を提言した。ある会合で山本亜土・名鉄社長と会った際「(技術的には難しいが)名古屋駅の再開発の中で前向きに考えたい」との説明を受けたといい「歓迎したい」と述べた。【黒尾透】

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