「残りの人生、自分に言い訳しながら生きていくには、長過ぎます。」
ドラマ「ハゲタカ」で、「正しいことが出来ない」ことが嫌になったエリート銀行マンの芝野は新たな道を歩き出すために退職届を出す。
それに対する、同僚の沼田の放つ言葉がとても印象深い。
お前は何にも見えていない。
いや、見ようとしていない。
這いつくばって、罵られて、それでも与えられた仕事を一つ一つこなしていく。
そうやって生き続けたとき、次が見えてくる。
俺は最後まで三葉に残る。辞めないのも勇気だよ、芝野。
レールの外ってこんな景色: 若手ブロガーから見える新しい生き方
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確かにレールを外れるのは勇気がいることだと思う。
だからレールを外れた人たちはいつだって、レールを外れたことでいかに自分の人生が好転したか、レールを外れないことでどれだけ自分の人生がつまらなかったか、レールを外れない人たちがいかに勇気が無いかということばかりを語る。
だが、「何かを変えなければ」と思ったときに、あえてレールを外れないという選択肢だってあるはずなのだ。
留まり続けるからこそ出来ること、留まり続けなければできないことだってあるはずなのだ。
むしろ何かを変えたいと思ったときに、あえて「変えない」方を選ぶことの方が難しいことなのではないだろうか。
そこには「レールを外れる」ことと同じくらいの勇気や決断、信念が必要なのだと思う。
レールを外れること、外れないこと、どちらが良かったかなんて結果論で、正解は誰にも分からない。
誰だって自分の人生や選択は間違っているとは思いたくない。
だから本当の意味で自分を客観視することはすごく難しい。
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