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      再稼働めぐる仮処分の審尋終結

      再稼働めぐる仮処分の審尋終結

      再稼働に向けた手続きが進められている鹿児島県の川内原子力発電所について住民が再稼働しないよう申し立てている仮処分で、裁判所は28日、住民側と九州電力側の主張を聞く「審尋」を終え、今後、裁判所の決定が出されることになりました。
      川内原発の再稼働をめぐっては、ことし5月、鹿児島県薩摩川内市などの住民が「耐震の安全性は著しく不十分だ」などとして再稼働しないよう求める仮処分の申し立てを鹿児島地方裁判所に行いました。
      これに対し、九州電力は、「十分な調査と対策を行い、施設の安全性は確保されている」などとして申し立てを退けるよう主張し、裁判所が双方の主張を聞く「審尋」が行われてきました。
      関係者によりますと28日に4回目の審尋が行われ安全対策を講じる際に想定された地震や火山活動の妥当性などについてあらためてそれぞれ意見が出されたということです。
      その結果、裁判所は28日で審尋を終えることを決め、今後、裁判所の決定が出されることになりました。
      住民の弁護団の団長をつとめる森雅美弁護士は「多くの反対を押し切って再稼働に向けた手続きが進められているが、裁判所には適切な判断を期待したい」と話していました。
      九州電力は「原発の安全性についてはこれまで十分に主張しており、裁判所の理解が得られるものと考えている」と話しています。

      11月28日 20時41分