平賀拓哉
2014年11月28日20時52分
大阪市立中学校の50代の男性教諭が、「生徒とマージャンをしていた」などとする市の誤った発表で名誉を毀損(きそん)されたとして、市に660万円の支払いなどを求めていた訴訟が28日、大阪地裁で和解した。教諭側の代理人弁護士によると、市が教諭に300万円を支払い、「再発防止に努める」との内容だという。
大阪市監察部によると、市は昨年5月、匿名通報に基づく調査で「教諭が生徒とマージャンをしていた」などと公表。しかし、学校側の抗議で調べ直した結果、相手は40代の元教え子だったことなどがわかり、市は「事実無根だった」と訂正して謝罪した。教諭は同10月に提訴していた。
教諭は代理人弁護士を通じて「誤った公表をされて、私も家族も多大な心痛を受けました。今後、同じ様なことが二度とおこらないよう願っています」とコメントした。
村上栄一・市総務局長は「教員や生徒、市民らに多大なご迷惑をおかけしたことを心からおわびします」とする談話を出した。(平賀拓哉)
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朝日新聞社会部
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