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 28日の東京債券市場で満期2年の国債の流通利回りが一時、マイナスになった。前回取引があった26日と比べ、0・010%幅低いマイナス0・005%をつけた。利回りがマイナスになると、満期まで持っていても損が出てしまう。短期国債以外の利付き国債の流通利回りがマイナスになったのは初めて。

 日本銀行が大規模な金融緩和を進めるため、大量の国債を買っており、国債の取引価格は上昇し、金利が低下している。損をしてでも国債を手元に確保したいという投資家が多く、すでに満期まで1年未満の短期国債の金利はマイナス金利が定着。その余波を受けて2年債の金利もマイナスの領域まで下がった。