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 慰安婦問題をめぐる報道で、読売新聞発行の英字紙「デイリー・ヨミウリ」(現ジャパン・ニューズ)が1992年2月~2013年1月、「性奴隷」を意味する単語など「不適切な表現」を計97本の記事で使っていたとして、読売新聞は28日付の朝刊社会面とジャパン・ニューズにおわびを掲載した。ジャパン・ニューズのウェブサイトで97本のリストを公表した。

 記事によると、97本のうち85本で「性奴隷」(sex slave)などの単語を使った。「慰安婦」(comfort women)の表現が外国人にわかりにくいため、読売本紙にない表現を「誤った認識に基づき加えた」という。残り12本の記事では、慰安婦を「日本軍によって売春を強要された女性たち」などと定義し、「政府・軍による強制を客観的事実であるかのように記述した」としている。

 読売新聞グループ本社広報部は「今後、このような誤解を生じるような報道をしないよう編集方針を徹底する所存です」とコメントした。