2014年11月27日

40年前のLEGOブロックセットに入っていたレターが今もなお人々の共感を呼ぶ ― そのメッセージの内容とは?


もう何十年も前から世界中の子供たちを夢中にさせてきたレゴ(LEGO)のブロック玩具。1970年代に販売されていた特定のレゴブロックセットには、"To parents"(保護者の方へ)と題するレターが同梱されていた。そこに込められたメッセージが40年後の今、時代を超えて人々の琴線に触れ、Twitterなど、英語圏のSNSで大きな反響を呼んでいる。

40年前のレター


上の画像に映し出されているレターの内容を日本語で伝えると以下のとおり。

保護者の方へ

子供なら皆、何かを作り出すことに強い意欲を示すものです。男の子も女の子も同じです。

大切なのは想像力です。技術ではありません。頭に浮かんだものを各自が好きなように組み立てます。それはベッドやトラックであったり、ドールハウスや宇宙船であったり…。

ドールハウスが好きな男の子はたくさんいます。宇宙船よりドールハウスの方が温かみを感じるから。

宇宙船が好きな女の子もたくさんいます。ドールハウスより宇宙船の方が心躍るから。

最も大切なのは、正しい素材を子供たちの手に与え、心に訴えるものを思うがままに作り出させてあげることです。


このレターの画像は、11月22日にRedditに投稿された後、瞬く間に英語Web上で注目を浴び、拡散が続いている。投稿者は、1974年に購入したレゴブロックセットに同梱されていたパンフレットの裏表紙にこのレターが印刷されていたとしている。

英国のTelegraph紙が英国およびアイルランドのレゴ広報チームに確認を取ったところ、エマ・オーウェンさんという広報担当者から以下のような回答が得られている。

はい、この文面は1974年のものです。4歳児以上の女の子向けに販売されていたレゴドールハウス製品のラインナップを紹介するパンフレットの一部でした。この文面が伝えるメッセージは今も変わりません。レゴブリックとレゴシステムを通じて、世界中のすべての子供たちに創造的な遊び体験を届け、子供たちが好きなものを想像力に任せて自由に作り出せるようにすること。それが昔も今も変わらない当社の理念です。


オーウェンさんによると、このレターが付属していたレゴセットは確かに女の子を主なターゲットにしていたけれども、レゴ社としては、男の子が遊ぶのにも適した玩具であることを保護者の方に周知したい思いがあったとのこと。




■ Source: snopes.com: Lego Equality Letter ほか

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