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評論家の松本健一さん死去11月28日 16時44分
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日本の近現代思想を独自の視点で研究した評論家で作家の松本健一さんが亡くなりました。
68歳でした。
松本健一さんは群馬県の出身で、昭和46年、大学院に在学中に発表した「若き北一輝」で二・二六事件の理論的指導者の1人、北一輝の思想を分析し注目を集めました。
その後「評伝 北一輝」や「近代アジア精神史の試み」など日本やアジアの近現代思想をテーマにした作品を相次いで発表し、明治から昭和に至る間に形成された日本のナショナリズムやその思想史を独自の視点で論じました。
こうした研究や評論活動が評価され、平成17年には司馬遼太郎賞を受賞しました。
松本さんは平成22年に内閣官房参与に就任し、翌年に起きた東日本大震災の際にはその対応に当たりました。
関係者によりますと、松本さんはことし夏ごろから体調を崩し、療養中でしたが、27日、亡くなりました。