ニュース詳細
安愚楽元社長ら不起訴 捜査を終結11月28日 17時43分
K10035707411_1411281853_1411281856.mp4
多額の資金を集めた末、経営破綻した「安愚楽牧場」の元社長らについて、被害を受けた会員が詐欺の罪に問うよう求めていたのに対し、東京地方検察庁は「だまそうとした故意は認められない」として改めて不起訴とし、一連の捜査をすべて終えました。
「和牛オーナー制度」で全国の会員から多額の資金を集めた末、経営破綻した「安愚楽牧場」の三ケ尻久美子元社長(70)ら2人は保有する牛の数を過大に説明し出資を募ったとして特定商品預託法違反の罪に問われ、懲役2年6か月から2年の実刑判決が確定しています。
この事件で東京地方検察庁は被害を受けた会員が求めていたより刑が重い詐欺罪の適用を見送りましたが、検察審査会が「不起訴は不当だ」という議決したことを受けて再捜査をしていました。
その結果、「元社長らにだまそうという故意を認定できず、起訴するだけの証拠はない」と結論づけ、詐欺罪について改めて不起訴としました。
検察審査会は議決が「不起訴不当」の場合、検察が再び不起訴とすれば2回目の審査は行わないため、一連の捜査はこれですべて終わりました。