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春野ユリ春野ユリ  - ,,,  09:00 PM

仕事のミスから学んでいますか?スキルと評価を上げる「失敗の作法」

仕事のミスから学んでいますか?スキルと評価を上げる「失敗の作法」

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英語には「To err is human, to forgive divine(過つは人の常、許すは神の心)」という格言がありますが、仕事でミスをしてしまったと気づいて、どう対処したらいいかわからなくなるときがあります。今回は、ミスをしてしまった時に長期的ダメージを最小限におさえる方法をご紹介しましょう。


ミスの責任を認めて、然るべき人に報告する


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大きいミスをしてしまうと、他の人たちにも影響がおよぶ可能性があります。影響を受ける人たちへの報告が遅くなるほど、解決に時間がかかることになってしまうかもしれません。自分のミスを認めるのは怖いことですが(たいていは誰かの怒りを買いますから)、つらくても歯を食いしばってなるべく早く報告しましょう。

生半可な仕事をせずに自分で解決できると思うなら、やってみても悪くはありません。しかし「無言の解決者」になるのは避けた方が良いです。無言の解決者は誰にも問題を知らせることなく自力でなんでも解決できると思っていますが、しばしば自分のメンツを保つために駆けずり回ります。実際には、あなたのミスが自分で思っている以上に大きいこともあり得るのです。「ハーバード・ビジネス・レビュー」のインタビューで、トヨタ自動車会長の渡辺捷昭氏は問題をオープンにした方がいい理由を次のように説明しています。


隠れた問題は次第に深刻化します。問題が誰の目にも明らかなら、私はむしろ安心します。たとえ問題の報告が遅れたとしても、ひとたび可視化されれば、解決策を見つけるためにみんなで知恵を絞るからです。


上司に何があったか報告するときは、正直であることが最上の策です。言い訳は同僚のつまらない誘いをパスしたいときのために取っておきましょう。今は起こったことを明らかにするべき時だからです。すべきことをするのを忘れてしまったなら、上司にそれを説明して、理由があれば、なぜそうなったかを説明しましょう。何か仕事を引き受けてそれがうまくいかなかったとき、誠実に頑張ってもそうなってしまったのならそれほど恐れることはありません。重大なミスを、まるで何事もなかったかのように装って、さらに深刻化させるのはやめましょう。

あなたのミスの影響を受けた人たちに謝罪するのも忘れずに。そのミスは個人的なものではなくても、全責任をとり誠実に謝罪すれば、あなたの人格の高潔さが表れ、一緒に働く人たちの目標や努力を気にかけていることも伝わります。


問題報告時には解決策も提案する


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その問題が発生したのがあなたのせいであろうとなかろうと、問題だけ報告して解決策を提案できない人にはなりたくないでしょう。自分のせいで問題が起こったなら、問題解決策をいくつか準備しておくと、雷が落ちるのを防げるかもしれません。上司には問題でなく解決策だけを持っていくべきだと「Forbes」でキャリアコーチのLisa Quast氏は言っています。


今日の職場において、価値ある社員として際立つには、上司に問題でなく解決策だけ持っていくべきです。なぜって? 上司の前には解決しなければならない問題が山積しているからです。だからあなたが雇われているわけです。それなら自分が問題の一部になってしまわないようにしましょう。解決策を生み出せる社員になって上司から見ても会社から見てもあなたの価値が高まるようにするのです。


自分の価値を高めれば解雇されることもなく、犯してしまったミスを中和できます。さらに上司の時間を大切にすることで自分の価値を示せます。上司に解決策を提案すると、上司の時間を有効に使うことになるのです。あなたの上司は多忙な人かもしれず、じっくり腰を据えてあなたの犯したミスの繕いをする時間がないかもしれません。上司のミスではなくて、あなたのミスなんですから。

解決策をいくつか考えて最善と思えるものを選びましょう。必要ならそれを文書化して、上司から聞かれそうな質問への回答も準備します。上司にはあたなが最善と思う解決策を提案しますが、もしものときのために他の選択肢も頭の中にしっかり置いておきましょう。あなたはボールを落としてしまったかもしれませんが、だからといってボールを拾えることを上司に見せられないわけではありません。オフィスから追い出されることもあり得ますが、自分の過ちを正すために誠実に努力したことを見せられたら、少しは身の安全が保てるかもしれません。


自分自身を許して過ちから学ぶ


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自分の過ちと向かい合うのはつらいことですが、自分を許すことが大切です。あなたは過ちを犯しました。大変なことです。でも人は誰でも過ちを犯します。許すことを日常のルーチンに取り入れましょう。そして、失態を犯してしまったら、くどくど悩む代わりに、常に改善策を考えましょう。あなたは人類初の大失態をしたわけではないのです。自分が尊敬している人たちの失敗を見れば、失敗も過程の一部だとわかります。偉人中の偉人も人間でした。そういう偉人も人生に何度も「うわっ、やっちゃった」というときがあったはずです。

一番大切なのは、前に進むことです。「Inc.」のSteen Tobak氏は「物を言うのは失敗そのものではない」という名言を唱えています。


ジャズの帝王マイルズ・デイヴィスいわく、「間違った音を出してしまったら、その次の音こそが良し悪しを決める」。今日この日まで、私はそのシンプルな言葉の裏にある賢明さに驚嘆しています。あと少し自信と勇気があれば、最悪の失態や、最悪のキャリアからさえ挽回できるのです。


深呼吸して思い返してみましょう。自分のミスから何を学べますか? 何かをし忘れたなら、タスクのリマインダーをもっと工夫する必要があるとわかります。不適切なことをしてしまったなら、指示にもっとよく従う必要があり、必要なときは助けを求めるべきだとわかります。自分の伝説となりうるような最悪の失敗をケーススタディにして、うまくいかなかったことと将来同じ失敗をどうやって回避するかを正確に理解できるようにしましょう。ウェブメディア「CIO」のPatricia Wallington氏はこのプロセスを「検死」と呼び、なぜ死体をすぐ埋葬してしまってはいけないか説明しています。


同じ間違いを繰り返さないように、この機会を使って間違いを理解しましょう。「なぜ」を5回繰り返して問い、症状をはっきりさせて遠因を探り当てるのです。どうしたらその問題は避けられたのでしょうか。もっと情報があれば、もっと多くの人員を使っていたら、もっと規律があれば、もっと厳しく管理していれば、判断がもっと正しければ、タイミングのセンスがもっと良ければ? その問題がなくなるようにやり方を変えてみるのです。

「検死」なんてしたくないと思うかもしれませんが、その部分こそ最も価値のある部分なのです。回避できないミスから何も学べないと、キャリアを危機にさらすことになります。私自身、他の何よりも自分のしてしまったミスから多くを学んだと思うことがたびたびあります。


ひとたびミスが解決されたら、自分を許し、何が悪かったが理解するのが早ければ早いほど、ミスからうまく解放されますが、いつまでにという期限はありません。足が折れたままでフィールドに戻らないようにしましょう。それぞれ回復の仕方は違うので、自分の愚行を掘り下げる心の準備が本当にはできていないなら、待ってください。「Human Kinetics」のSusan Halden-Brown氏は軌道に戻る方法の見つけ方を提案しています。でも、本当に準備ができているときにだけです。


ここで他にすべきことは、自分に時間を与えることです。テニスの選手が2回目のサーブを打つときに集中し直すことを思い出してみてください。ボールをはずませたり、ラケットをくるくる回転させたり、次のミサイル発射の前に必要なだけサーブのポーズをとります。時には、時間稼ぎのために、ボールボーイを呼んだり、太陽をまぶしそうに見上げたり、リストバンドで額を拭いたりします。必要なことはなんでもするのです。


自分を許し、何がまずかったかを学び、頭をクリアにする時間を取れたら、戦場に戻る準備は完了です。ミスから学ぶだけでなく、回を重ねるたびにミスの扱い方がうまくなるでしょう。


上司の信頼を取り戻す


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フットボールにおいて、クオーターバックのポジションにいる人は、ボールを受けるのが下手な選手にだけ何度もボールを投げます。上司からのパスを何度も落としてしまったら、自分はボールを取る能力があることを上司に証明する方法を見つける必要があります。できたら、神頼みするより簡単なプレーから始めましょう。そして自分はまだ重要な仕事を任されても大丈夫だと上司にゆっくりと証明するのです。少しずつ仕事をこなしていくのが長い目で見て良いのです。

実力より少し頑張ってみることもいいでしょう。以前やっていたとしてもです。そして、仕事の神様たちを喜ばせるために少し犠牲を払うのです。「Crucial Skills」のDavid Maxfieldは、少し多めの努力としてうまくいくことをいくつか挙げています。


誰もやりたがらない仕事を進んでやる、仕上げるべき仕事に余分に時間をかける、習得するのが難しい技術の予備知識を得る、がそれに当たります。求められている以上のことをする人だという評判が立つように働くのです。


上司のご機嫌が直っても、自分がやると言ったことをやり、できることだけをやると言いましょう。自分ができると確信していない限りは、何かをすると言ってはいけません。仕事が完了したら、報告しましょう。そうすれば、あなたが適切にしたことが認識されるでしょう。他人と常に情報を共有しておくのが、誰とでも信頼を再構築するための鍵です。だから、自分の仕事の透明性を保つようにしましょう。

率先して自分にはまだちゃんとその仕事が扱えると証明するのは容易ではありません。しかし、時間をかけて上司に、ミスは決してよくあることではないと証明することはできます。少しばかりの忍耐と献身があれば、仕事をすると問題を起こす社員だと思われる代わりに、何かマズいことがあってもよく働く社員として認識してもらえるのです。

誰でもミスはします。誠実にミスの責任を負っていくことで人格の高潔さを示すか、ミスを隠して自分が完璧なふりをするか、どちらでも選べます。ダメージを何とかするように頑張って、自分が解決策の一部となりましょう。自分自身を許し前進しましょう。そしてなによりも大切なのは、時間をかけて自分の失態から学び将来同じことが起こらないようにすることです。


Patrick Allan(原文/訳:春野ユリ)
Photos by Tina Mailhot-Roberge, Found Animals Foundation, Highways Agency, nic519, hobvias sudoneighm,ShutterStock.

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