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噴火速報、来年導入へ=観測強化、技術開発も提言―御嶽災害受け予知連検討会

時事通信 11月28日(金)22時37分配信

 戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火を受け、火山噴火予知連絡会の火山情報提供検討会は28日、噴火を数分以内に知らせる「火山速報(仮称)」の導入を柱とする緊急提言をまとめた。携帯電話の速報メールなどを通じて登山者らに伝え、自治体が直ちに防災対応を取れるようにする。
 予知連会長で検討会座長の藤井敏嗣東京大名誉教授は記者会見で、「来年の登山シーズンには間に合わせたい」と述べた。噴火警戒レベル1の「平常」という表現も、安全と誤解されるとして見直す方針。
 一方、予知連の火山観測体制検討会(座長・清水洋九州大教授)も同日、御嶽山を含む活火山の観測施設増強や噴火の兆候を早期に把握する技術開発を求める緊急提言をまとめた。両検討会とも人材育成などの具体策を議論し、年度末に最終報告をまとめる。
 火山観測体制検討会は、気象庁が常時観測する47火山に青森県の八甲田山と青森・秋田県境の十和田、富山・長野県境の弥陀ケ原の3火山を追加する提言も行った。同庁の北川貞之火山課長は「予算獲得の努力をし、できるだけ早く常時観測したい」と述べた。 

最終更新:11月28日(金)23時52分

時事通信

 

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