【北京=島田学】北京大学は28日、明治大学と連携して構内にマンガ図書館閲覧室を開設した。今後、明治大が提供する約2万冊のマンガを収蔵するほか、マンガに関する講演会や展示会などを開く。
北京大の呉志攀副学長は開設式で「日本語学科以外の学生も日本のマンガを読めるようになる」とあいさつし、日本への関心が高まる契機となることに期待を示した。
閲覧室には開設直後から北京大の日本語学科を中心とする学生が殺到し、「キャプテン翼」や「ゴルゴ13」など収蔵された7千冊の日本のマンガを手に取った。
北京大は同閲覧室を明治大マンガ図書館の分室と位置づけ、2010年から開設準備を進めていた。開設式には日本側から木寺昌人駐中国大使や作家の石川好氏らが出席。開設準備に関わった北京大外国語学部の古市雅子副教授は「中国におけるマンガ文化の学術研究拠点にしていきたい」と抱負を語った。
明治大マンガ図書館、北京大学、石川好、木寺昌人、古市雅子、明治大学