2014年11月28日

片づけない息子さん(7歳)を前に、久々に叱り方を考えたことと、感情をコントロールするのにかかる時間の話


基本的には、

・「してはいけないことをした」場合、叱る
・「しなくてはいけないことをしてない」場合、待つ


様にしている。

私のやり方である。正しいのかどうかはよくわからない。というか、正しい叱り方などというものはこの世に存在せず、その時その時で適しているかどうかがあるだけなのだろう。だから、常に、「この叱り方は正しいんだろうか」というのは考えるようにしている。


いつも通り、そのうち自分で読み直して得るものもあるだろうということで、今日あったことを書き残しておく。


しんざき家の長男は7歳、小学一年生。長女次女は双子で、いずれも来月3歳になる。

今日、私が仕事から帰ったのは21時前だった。いつもなら、奥様・長男長女次女は既に入浴を終えており、寝る前に合流して一緒に寝るタイミングだが、その時はまだ皆リビングにいて、若干不穏な空気だった。どうも、3人でハッピーターンを食べて、包装袋をその辺にまき散らしたか何かしたらしい。奥様が叱ったからだろう、長女はわんわん泣いており、次女は逃げ回っており、長男はどたばたしている風情だった。私がいない間、一人で三人を相手にしている奥様の苦労がしのばれる。マジで。

包装袋は既に片づけられていた。最後に床に残っていたのは、乱雑にまき散らされた息子さんのランドセルとその中身だった。

もう時間も時間だったので、少なくとも長女次女はお風呂に入れないといけない。そこで私がバトンタッチして、奥様は三階に行って長女次女をお風呂に入れ始めた。しんざき家のお風呂と寝室は三階にある。お風呂に入った後、湯冷めせずに布団にくるまれる生活の知恵である。


さて。ランドセルと教科書を片づけるよう指示された長男は、リビングに転がって片づけをガン拒否する構えである。何やら意地を張っているように見えた。


奥様と息子さんはいずれも非常に意地っぱりであり、かつ極端に負けず嫌いである。

小学一年生である息子さんは、もう既に「出したものは片づけないといけない」ということは理解している。そして、私が、出しっぱなしの状態を許容しないこと、出した物は出した人が片づけないと認めないことも分かっている。然るに、奥様に怒られて片づけをするのが、なんか負けたような気がしていやなのだろう。

つまり、理性ではわかっているが、感情が言うことを利かない状態なのだろう、と私は考えた。となれば、もういちいち私が「片づけなさい」と叱責することによるメリットはないし、片づけないといけない理由を言い聞かせる必要もない。長男が感情と理性を整合させればよい。


で、コマンド「待つ」を選択した。


私は生来気が長い方であり、1,2時間程度ぼーっとしているのは別段苦でもない。「パパ、(息子の名前)くんがお片付けするの待ってるからねー」とだけ言って、階段に座った。こうなると私はテコでも動かないし、片づける以外に風呂および寝室に行く道はないのだ、ということは息子さんに伝わるようにした。


5分経った。息子さんは寝た振りをしている。

15分経った。「もうママお風呂はいっちゃったから片づけても遅いでしょー」とかなんとか言っている。放っておいた。

30分経った。のろのろとリビングに這いずって、なんだかんだ抵抗しつつ、散らばっていた教科書やノートを片づけ始めた。片づけ終わった後、「ちゃんと出来たなー偉いなー」と褒めて、風呂に連れていった。まだ若干ふてくされていたが、シャンプー付けにしてばしゃばしゃきゃーきゃー体を洗う頃には機嫌は治っていた。


結果的には片づけられたので、多分、今回についてはコマンド「待つ」は妥当だったのだろう、と思う。


理性では分かっているのだ。小学生には、もう十分な理性が備わっている。しかし、感情を制御することは、頭で考えることよりずっと難しい。感情を落ち着かせるには時間が要る。大人ですら感情を鎮めるのは難しいのだから、子どもにとってみればなおさらだろう。となれば時間を与えてあげれば良い。私はそう考えた。


ただ、コマンド「待つ」には弊害も大きい。例えばこれが、奥様が長女次女を見ていられない状態だったら、私は長女次女を長時間放っておかないといけない。寝る時間は確実に遅くなって、今日の場合は22時を過ぎた。日中の忙しい奥様など、コマンド「待つ」など選択しようがないだろう。

待ってもらうまでもなく、ある程度強いて自分を動かす練習、みたいなものもいずれは必要だと思う。いつもいつも、気分を切り替えるのに十分な時間がある訳でもない。

だから、コマンド「待つ」以外に、もっと適したやり方もあったかも知れない。そこは考えないといけない。


後から奥様に聞いてみたところによると、「叱られて言うことを聞くと負けたような気になる」のだという。私にはない感覚だが、どうも負けず嫌いというのはそういうものらしい。負けず嫌いというのも、勝負ごとのパワーの源として貴重な属性だ。スポイルはしたくない。


息子さんの負けず嫌いと折り合いをつけながら、きちんと片づけることを習慣づけてあげられる回答、というのも多分どこかにあるのだろう。今後もいろいろ模索していきたいと思う。


今日あったこと、以上。
posted by しんざき at 23:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 子育て・息子さん観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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