記事詳細
【本紙前ソウル支局長公判】
「卵投げ」事件 韓国警察が捜査開始 加藤前支局長も捜査に協力
【ソウル=水沼啓子】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉を毀損(きそん)したとして在宅起訴され、27日の事実上の初公判に出廷した産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)の乗った車が複数の男たちから卵を投げつけられるなどした問題で、韓国警察は28日までに、被害に遭った車の運転手から事情を聴き、監禁や脅迫などの容疑で捜査を始めた。加藤前支局長の弁護人らが明らかにした。加藤前支局長も28日、警察に出向き、参考人として捜査に応じた。
弁護側は来月15日の次回公判までに警備の強化をソウル中央地裁に要請する方針。また、同地裁は28日、次回はより広い法廷で公判を開くことを決めた。
一方、加藤前支局長の初公判について、28日付の韓国各紙は、加藤前支局長が無罪を主張したことなどの事実関係を淡々と報じた。東亜日報は、検察が「虚偽の報道」を立証するため、朴大統領の元側近、鄭ユンフェ氏と、鄭氏が旅客船セウォル号沈没事故当時に会っていたと主張する占い師を証人申請し、認められたことを伝えた。