以下は彼女の歌が聞けるサイトです。
Vera Hallの歌: Vera Hallの歌
この中には彼女が一人で歌っているものと、他のミュージシャンと歌っているものがありますが、始めに7番の”Down On Me”を聞いてみて下さい。この歌はジャニス・ジョプリンも歌ってます。彼女も南部の出身なのでこのようなゴスペルに若い時から親しんでいたのでしょうか。
Alan Lomaxのサイト: Vera Hallの歌
1) Another Man Done Gone
5) I Been Drinkingは彼女の歌です。
私の持っているカントリーブルースのオムニバス・レコード(CD)には、サン・ハウスの曲が入っていることが多くて、その全て戦後の録音ばかりだった。例えば、“Death Letter Blues”や”Pearline”といった曲。他のミュージシャンの曲は殆んどが古い録音なのでシャリシャリと雑音が入るが、サンの曲の音は澄んでいる。しかし、余り深い印象も無く、サン・ハウスはしばらく私にとって重要なミュージシャンではなかった。
サンに対する考えが変ったのは、やはり彼の戦前の録音を聞いた時だ。特に”Dry Spell Blues”や”My Black Mama”は始めて聞いた時には驚いた。何か収まりきれないエネルギーというか、何かを表現したいという衝動が迸っていた。そして、何回も聞き返した後に、天国に居られるであろうサンに、心の中で今までの私のツレナイ態度を謝ったのです。やはりサンは偉大なるブルースマンなのだと認識したのでした。
キング・オブ・デルタブルースと冠されたロバジョンは、実は土臭いデルタブルースという枠から出ようとしていた。”From Four Till Late”や “Molted Milk”はロニー・ジョンソンの影響があるようだし、”Hell Hound On My Trail”などは、いわゆるスキップ・ジェームスなどでおなじみのベントニア系のEmチューニングを使っている。これらの曲は、生涯に二回行なった録音セッションの最後の方で録音されている。切なく歌っている”Love In Vain”もこの時のセッションだ。彼の音楽は徐々にメロディアスでモダンな方向に向かっていたのだと思う。