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警察官の暴行認め賠償命じる
11月28日 18時58分

警察官の暴行認め賠償命じる
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4年前、大阪・高槻市で、路上生活をしていた男性が職務質問を受けた際、警察官に暴行され、大けがをしたとして、賠償を求めた裁判で、大阪地方裁判所は、大阪府に135万円あまりを支払うよう命じる判決を言い渡しました。
この裁判は、4年前、大阪・高槻市で路上生活をしていた57歳の男性が職務質問を受けた際、高槻警察署の警察官に転倒させられたり、投げ飛ばされたりして、ひざや胸の骨が折れる大けがをしたとして、賠償を求めたものです。
判決で、大阪地方裁判所の古谷恭一郎裁判長は、「鑑定結果などから、警察官の暴行で男性が大けがをしたことが認められる。故意に違法な行為を行っており、責任は重大だ」と指摘しました。
そのうえで、「警察官は、男性が暴れたための対応で、正当な職務だと主張するが、警察官の供述は信用できず、病院まで男性に付き添っていないにも関わらず、同行したとするうその逮捕手続書を作成しており、あってはならない事態だ」と指摘し、大阪府に135万円あまりの支払いを命じました。
判決のあと、原告の男性(57)は、「よかったと思います。こうした判決が出なければ、司法制度はおかしいと思いますし、確信を持っていたからこそ、これまで我慢できました」と話しました。
一方、大阪府警察本部は、「主張が認められず誠に遺憾だ。判決内容を精査したうえで今後の対応を決めたい」としています。