リニア新幹線:「12月17日に着工」柘植・JR東海社長

毎日新聞 2014年11月27日 20時35分(最終更新 11月28日 02時49分)

リニア中央新幹線のルート
リニア中央新幹線のルート

 ◇17日に品川駅と名古屋駅で安全祈願式

 JR東海の柘植(つげ)康英社長は27日、東京都内で記者会見し、東京・品川−名古屋を最短40分で結ぶリニア中央新幹線について、12月17日に着工することを明らかにした。2027年の開業に向けて、建設作業が本格的に動き出す。

 17日に品川駅と名古屋駅で柘植社長らが出席して安全祈願式を行う。両駅の地下にリニア・ターミナル駅の建設を予定しており、祈願式の後、ターミナル駅の工事に向けた資材や重機の仮置き場確保などの作業に取りかかる。品川−名古屋間の約86%はトンネルで、都市部の地下や山岳地帯のトンネルの掘削など本格的な工事は年明けになる見通しだ。

 柘植社長は「安全や環境保全にきちんと対応して、作業を一つ一つ丁寧に進めていきたい」と述べた。

 JR東海は先月、国土交通省からリニアの着工認可を受けた。現在は沿線住民を対象とした事業説明会を開いている。45年には大阪への延伸が計画されており、延伸分も含めた総工費は約9兆円。全額をJR東海が負担する。【種市房子】

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